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ITS【あいてぃーえす】

知恵蔵

ITS
高度道路交通システム。人と道路と車両に関する情報を最新の情報通信技術で結びつけることによって、交通事故や渋滞の解消、省エネや環境との共存など、様々な課題の解決を目的とする新しい交通システム。日本におけるITSは主に道路交通を対象とするが、道路交通の他に鉄道、海運、航空の交通も対象となりうる。
現在展開されている身近なITSには、「カーナビゲーションシステム」や、「道路交通情報提供サービス(VICS)」、高速道路の「自動料金支払システム(ETC)」、そして、バスの現在地やバス停での待ち時間が分かる「バスロケーションシステム」などがある。
ITS団体は、欧州、米国、アジア・太平洋の3地域にあり、毎年これら3団体が連携して、ITS世界会議を開催している。世界会議は1994年(パリで開催)より始まり、95年に横浜で第2回の世界会議が実施され、この時に「ITS」という言葉が世界共通の用語として定着した。その後、日本国内では、96年7月に「ITS推進に関する全体構想」が関係5省庁によって策定され、ファーストステージとして、前述のカーナビ、VICS、ETCなどの研究開発が推進された。これらの研究開発は、カーナビ市場の成長とともに日本のITSの成功事例として世界に知られている。
また、2004年に名古屋で開催された第11回世界会議の後、国内では、ITS推進のセカンドステージとして、「ITS推進の指針」が取りまとめられ、「世界一安全な道路交通社会」を目指すプロジェクトが官民連携のもとに進められることとなった。この指針は、ドライバーの安全運転を支援するシステムを搭載した自動車「先進安全自動車(ASV)」の開発と実用化に代表される「安全・安心」、CO2削減、物流の効率化などを考える「環境・効率」、そして、ユビキタスネットワーク環境を構築する「快適・利便」の三つを基本概念とするものである。
13年に東京で開催された第20回世界会議では、警察庁が中心となって進めている「安全運転支援システム(DSSS driving safety support systems)」や、国土交通省等による、広範囲の渋滞データや落下物や雪の情報などが受信できる「ITSスポットサービス」のデモンストレーションなどが行われ、世界65か国、2万人以上が参加した。
(横田一輝  ICTディレクター / 2014年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

デジタル大辞泉

アイ‐ティー‐エス【ITS】[Intelligent Transport Systems]
Intelligent Transport Systems》最先端の情報通信技術を用い、渋滞や交通事故といった道路交通問題の解決を目指す次世代の交通システム。日本や欧米で国家的プロジェクトとして推進されており、ナビゲーションの高機能化(VICS)、自動料金収受システム(ETC)など九つの分野で、開発、実用化が進められている。高度道路交通システム

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

アイティーエス【ITS】
国際業種別書記局International Trade Secretariatsの略称。〈国際産業別組織〉とも訳す。諸国労働組合が同一の職業または産業を基礎に国際的に連合したもの(産業別インター)をいう。今日では,そのうち国際自由労連系のものだけをさし,現在13のITSがある。〈書記局〉なる語は,19世紀の終りころヨーロッパで職業別または産業別の組合国境をこえて連絡協力した際,ある国の関係組合を指定して書記局を担当させたことに由来する。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ITS
intelligent transport system
高度道路交通システム。最先端の情報通信技術を利用し、安全性・輸送効率などの最適化を目指す新しい道路交通システムの総称。VICS・AHS・ETC などのさまざまなシステムにより実現を図る。

出典:三省堂
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