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【とり】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


とり
Ornithes
ギリシアのアリストファネス喜劇。前 414年の大ディオニュシア祭で上演。2人のアテネ人ピステタイロスとエウエルピデスが現世に愛想をつかして鳥の世界を訪れ,すべての鳥を集め,空中に城壁を築いて鳥の王国を建設し,犠牲が天に上るのを妨げたり地中の種を食い尽すことによって,神々と人間の双方を困らせる。鳥王国の人気は上昇し,すべての人間が鳥になることを願望する。ついにピステタイロスはゼウスの娘バシレイアを妻に迎えて,天上天下を支配することになる。作者はここで,アテネの政治問題から離れて,空想の世界に遊んでいる。

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デジタル大辞泉

ちょう【鳥】[漢字項目]

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と【鳥】
[語素]名詞の上に付いて、鳥の意を表す。「さか(鶏冠)」「屋(や)」

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とり【鳥/鶏/×禽】
(鳥)からだ全体が羽毛で覆われ、で空中を飛ぶ恒温動物。鳥類。
(鶏)にわとり
鳥肉。特に、鶏の肉。
[補説]曲名別項。→
[下接語]青い鳥大鳥籠(かご)の鳥唐(から)鳥雲鳥小鳥白(しら)鳥寝鳥初鶏花鳥比翼の鳥水鳥焼き鳥(どり)一番鶏色鳥浮かれ鳥海鳥親鳥雄(おん)鳥飼い鳥風見鶏閑古鳥地鳥旅鳥千鳥夏鳥二番鶏温(ぬく)め鳥放ち鳥羽抜け鳥雛(ひな)鳥冬鳥椋(むく)鳥雌(めん)鳥百千(ももち)鳥山鳥呼ぶ子鳥若鳥渡り鳥

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とり【鳥】[曲名]
原題、〈ドイツVogelハイドン弦楽四重奏曲第39番ハ長調の通称。1781年作曲。ロシア四重奏曲の第3番。通称は、第1楽章に鳥のさえずりに似た旋律が用いられていることに由来する。

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デジタル大辞泉プラス

英国の作家ダフネ・デュ・モーリアの短編小説。原題《The Birds》。1963年アルフレッド・ヒッチコック監督で映画化。

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オーストリアの作曲家ヨーゼフ・ハイドンの弦楽四重奏曲第39番(1781)。原題《Vogel》。ロシア四重奏曲の第3番。名称は鳥のさえずりに似たモチーフが用いられていることに由来する。

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1963年製作のアメリカ映画。原題《The Birds》。ダフネ・デュ・モーリアの同名短編小説の映画化。監督:アルフレッド・ヒッチコック、出演:ティッピー・ヘドレン、ロッド・テーラー、ジェシカ・タンディほか。生物パニック映画の草分け的作品。

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イタリアの作曲家オットリーノ・レスピーギの管弦楽用組曲(1927)。原題《Gli uccelli》。

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世界大百科事典 第2版

とり【鳥】
鳥類一般の総称。〈とり〉の語源は〈飛ぶ〉と関係があるという説がある。人間に身近な存在であって,しかも空を飛ぶことができるという特性をもつものとして,原始時代から現代にいたるまで,世界各地で鳥に対してさまざまな心意が寄せられてきた。以下では,人々が鳥に対してもっていた観念を中心に概観する。なお,鳥類についての動物学的解説については,〈鳥類(ちようるい)〉の項目を参照されたい。
[象徴,伝承]
 飛ぶ鳥は大気や風の象徴であり,チョウやホタルとともに霊魂の似姿とされる。

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とり【鳥】
雅楽の管絃の曲名。双調に破と急,黄鐘(おうしき)調に急がある。いずれも壱越(いちこつ)調からの渡物(わたしもの)で,原曲は《迦陵頻(かりようびん)》。双調の〈破〉は延八拍子,拍子20の中曲,〈急〉は早八拍子,拍子8の小曲,黄鐘調の〈急〉も早八拍子,拍子8の小曲。迦陵頻【加納 マリ】

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とり【鳥 Ornithes】
前414年に上演されたアリストファネス作の喜劇。アテナイ人主人公が,鳥たちをそそのかしての中に鳥の国を創らせ,神々に向かって昇ってゆく犠牲の煙を途中で差し押さえさせて,ついに兵糧攻めに参った神々が鳥たちに休戦条約を申し出るという筋立て。この喜劇の背景には,ペロポネソス戦争戦争のもたらす悲惨に苦しむ市民たちの姿があり,この作品はかかる現実と対峙する喜劇的想像力が生んだファンタジーである。人間社会の風俗習慣に対する作者の皮肉の痛烈さで知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)


とり
鳥類のことで、とくにニワトリ、キジをさす場合もある。日本文学においては、花鳥とか花鳥風月とかいわれるように、日本の自然美を形成する景物の一つであり、「花鳥の色をも音(ね)をもいたづらにもの憂(う)かる身は過ぐすのみなり」(『後撰(ごせん)集』夏・藤原雅正(まさただ))などと詠まれている。文学作品にも早くから登場し、『万葉集』には、鵜(う)、鶯(うぐひす)、鶉(うづら)、鴨(かも)、鴎(かまめ)、烏(からす)、雁(かり)、雉(きぎし)、鷺(さぎ)、鴫(しぎ)、鷹(たか)、千鳥(ちどり)、燕(つばめ)、鶴(たづ)、鶏(いへつとり、かけ、にはつとり)、鳰(にほどり)、雲雀(ひばり)、時鳥(ほととぎす)、都鳥(みやこどり)、百舌鳥(もず)、山鳥(やまどり)、呼子鳥(よぶこどり)、鷲(わし)、鴛鴦(をしどり)などの名がみえ、ほかにも水鳥が多い。『古今集』になると、種類も淘汰(とうた)され、鶯、鶉、鴨、雁、雉(きじ)、鴫、鶴、千鳥、鳰、時鳥、都鳥、鶏(ゆふつけどり)、鴛鴦と古今伝授(こきんでんじゅ)の「三鳥」の稲負鳥(いなおほせどり)、百ち鳥(ももちどり)、呼子鳥に尽くされる。山野にもいるが、水辺にいるという印象が強く、「芦鴨(あしがも)」「芦鶴(あしたづ)」「浜千鳥」などという形でよく用いられる。鶯、時鳥、雁がとりわけ多くみられ、『源氏物語』でもいずれも10例以上用いられ、季題としても継承されていく。『枕草子(まくらのそうし)』の「鳥は」の段では、鸚鵡(おうむ)、山鳥、鶴、鷺、鴛鴦、千鳥、鶯、時鳥などについて具体的に述べており、雁がないのが目だつが、巻頭で「まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし」といっているから、無視しているわけではない。平安中期ごろから、鳴き声が戸をたたく音に似ているといわれる水鶏(くひな)も加わる。卵は「かひ」「こ」「かひこ」などとよばれ、かえらないものを「すもり」「すもりご」などといい、和歌や物語、日記などに、しばしばみられる。また、神の使いにもなり、八幡宮(はちまんぐう)の鳩(はと)、熊野神社の烏などはよく知られる。[小町谷照彦]

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精選版 日本国語大辞典

と【鳥】
〘語素〙 名詞の上に付いて、とり(鳥)の意を表わす。「とがり(鳥狩)」「とぐら(鳥栖)」「とや(鳥屋)」など。

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