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鳥居【とりい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

鳥居
とりい
神社の参道に立てて神域を示す一種の門。その起源語源については定説がない。基本的には2本のと2本の横木で構成される。横木のうち柱上に渡すものを笠木 (かさぎ) ,柱の途中連結するものを貫 (ぬき) ,笠木の下に重ねる横木を島木 (しまぎ) という。神明 (しんめい) 鳥居,明神 (みょうじん) 鳥居,両部鳥居春日鳥居住吉鳥居鹿島鳥居三輪鳥居などに分類される。

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デジタル大辞泉

とり‐い〔‐ゐ〕【鳥居】
神社の神域を象徴する一種の門。2本の柱の上に笠木(かさぎ)を渡し、その下に貫(ぬき)を入れて柱を連結したもの。笠木の下に島木(しまぎ)のある明神鳥居系統と、島木のない神明(しんめい)鳥居の系統に大別される。

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とりい【鳥居】[姓氏]

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世界大百科事典 第2版

とりい【鳥居】
神社の参道入口などに建つ一種の門で,独特の単純な様式をもち,神社の象徴のようになっている。神社には必ず1基またはそれ以上の鳥居があるといっていい。その起源や語源については,古来さまざまに論じられてきたが,定説はない。古代インドのをかこむ垣の門をトラーナと呼ぶので,形や音が似ているところから,それが原型だとの説がある。中国の華表が原型だとの説は広くおこなわれ,その字に〈とりい〉とをつけた。朝鮮の紅箭門や中国東北地区やボルネオの門など,周囲民族の建築に関連を求める人も多い。

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大辞林 第三版

とりい【鳥居】
神社の参道入り口などに立てる門。二本の柱の上部を貫ぬきで固定し、その上に笠木を載せたもの。笠木の下に島木のある形式と島木のない形式とに大別される。華表。

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とりい【鳥居】
姓氏の一。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

鳥居
とりい
鳥井、鶏居、華表とも書く。神社の入口や山、川、陵墓などの聖域の境目に建つ。木造、石造、銅製、コンクリート造などいろいろな材料がある。境内に数基の鳥居が建つ場合は、入口に近いほうから一の鳥居、二の鳥居と数字を冠してよぶ。[工藤圭章]

種類

鳥居の基本形式は2本の柱と、その上にのる笠木(かさぎ)、笠木の下方で2本の柱をつなぐ貫(ぬき)からなる。
 柱頂に笠木だけのものを神明(しんめい)鳥居と総称し、笠木下に角材の島木(しまき)のあるものを島木鳥居と総称する。前者の笠木は水平だが、後者の笠木・島木は一般に両端が反り上がり、島木と貫の間の中央に額束(がくづか)が立つものが多い。
 神明鳥居を細分すると、樹皮のつく円柱を用いた斎宮(さいくう)の黒木(くろき)鳥居、円い笠木と角形の貫を用いた靖国(やすくに)神社の靖国鳥居、上部に鎬(しのぎ)をつけて五角形の笠木ののる伊勢(いせ)鳥居、貫が柱を貫通する鹿島(かしま)鳥居などがあり、とくに伊勢鳥居だけを神明鳥居とよぶことがある。
 島木鳥居を大別すると、笠木・島木が水平になる春日(かすが)大社の春日鳥居と、笠木・島木の反り上がる明神(みょうじん)鳥居に分かれる。明神鳥居は一般的な鳥居で種類が多く、さらに柱頂に円形の蓋(ふた)状の台輪(だいわ)がのる台輪鳥居、笠木の上に叉首(さす)を組む日吉(ひえ)大社の山王(さんのう)鳥居、福岡や佐賀地方にみられる柱の根元が太く、上にゆくにしたがって細まり、笠木・島木の端が円まっている肥前鳥居、台輪鳥居の柱の前後に控柱(ひかえばしら)を立てて貫でつなぐ両部(りょうぶ)鳥居などに細分される。台輪鳥居のうち朱塗りのものは稲荷(いなり)神社に多いので、稲荷鳥居ともいう。両部鳥居の大規模なものは笠木上面に屋根をかけるものがあり、また、宇佐(うさ)神宮の宇佐鳥居は額束のない台輪鳥居の形式だが、笠木上に檜皮葺(ひわだぶ)きの屋根をかけている。
 このほか、鳥居が三つ連続する大神(おおみわ)神社の三輪(みわ)鳥居や、三面に鳥居が巡る太秦(うずまさ)の大嶋座天照御魂(おおしまにますあまてらすみたま)神社の三柱(みはしら)鳥居など珍しい形のものがある。神社によってはやや形を変えてその神社独特の名称をつけた鳥居もあって、種類が多い。
 現存最古の平安時代の鳥居としては、山形市小立(おだち)や同市蔵王成沢(ざおうなりさわ)の石造明神鳥居が有名であり、年代の明らかなものには1294年(永仁2)の四天王寺(大阪市)の鳥居がある。[工藤圭章]

鳥居の起源

一般に鳥居は、神に鶏を供えるときの止まり木、すなわち鶏居であると解されているが、表記や語源については諸説があって一定していない。『和名抄(わみょうしょう)』『伊呂波(いろは)字類抄』などには「鶏栖」と表記し、鳥の居る所と説明してある。また「通り入り」「止処(トマリヰ)」の意などとも説明されるが、いずれも確証はない。中国の華表(かひょう)を「トリイ」と訓(よ)み、わが国の鳥居と同意に解することもあるが、鳥居と華表は同じものではない。鳥居の起源は外来説と在来説とに分けられるが、現在のところどちらかに確定することはできない。形式からすれば、わが国の鳥居に似たものはインド(ストゥーパの前に立つトラーナ)、中国(牌楼(ぱいろう)や前出の華表)、韓国(紅箭(こうせん)門)などにもあるが、それがそのままもたらされたと考えることもできない。
 わが国では天照大神(あまてらすおおみかみ)が岩屋に籠(こも)られたとき、岩戸の前に木を立て鶏を止まらせて鳴かせたのが鳥居の始まりであるといい、一説に天稚彦(あめわかひこ)の門前の湯津杜木(ゆつかつら)に無名雉(ななしきじ)が止まり居ることを鳥居の起源とするなどの説もみられるが、いずれも根拠のあることではない。鳥居のマークは神社のシンボルとして地図などに示されている。初宮詣(もう)でのことを鳥居参りといい、神社を中心にして発達した町を鳥居前町(とりいまえまち)と称するなどは、鳥居が神社そのものを示す代表的な建造物であるからにほかならないが、それが神社の何にあたるかは明確ではない。一般には神門であると説明されるが、これとて納得のできるものではない。[三橋 健]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

とり‐い ‥ゐ【鳥居】
〘名〙
① (古く神に供えた鶏のとまり木の意という) 神社の参道入口や社殿の周囲の玉垣に開かれた門。左右二本の柱の上に笠木をわたし、その下に柱を連結する貫(ぬき)を入れたもの。黒木鳥居と島木鳥居とに大別され、笠木が反り、島木・額束を備えた明神鳥居が最も多い。木造の外に石造・銅製のものもある。華表(かひょう)
※大鳥大明神文書‐延喜二二年(922)四月五日・和泉国大鳥神社流記帳「鳥居肆基〈略〉社前後各一基」
② 転じて、人家の門の屋根のないもの。
③ 腰輿・腰車の高欄の上の横木。
※延喜式(927)一七「腰車一具。〈略〉柱并高欄。鳥居等料。檜榑二村」
④ 衣桁の上の笠木。
※類聚雑要抄(室町)四「衣架一双懸装束料、〈略〉鳥居木長七尺」
⑤ 天秤(てんびん)の針口をつるす①の型の横木。
※雑俳・住吉御田植(1700)「ふんばって・華表(とりい)広とる田舎者」
⑦ 「とりいは(鳥居派)」の略。
※雑俳・柳多留‐五五(1811)「大明神様は鳥居の筆で出来」
⑧ 紋所の名。①を図案化したもの。

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