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骨挫傷【こつざしょう】

日本大百科全書(ニッポニカ)

骨挫傷
こつざしょう
骨折しているのではなく、骨の内部が損傷している状態をいい、出血や炎症および強い痛みを伴う。打撲や転倒などの衝突によって外部から鈍的な圧力が加わった場合におこり、手指の中手骨や膝(しつ)関節および足関節の外傷などの際によくみられる。野球選手などのスポーツ選手によくみられるほか、交通事故などの際にもおこりやすい。外力による衝撃で骨髄に血液が貯留する場合と、骨の内部を占めるスポンジ(海綿)に似た構造のもろい海綿骨が損傷している場合があるが、表皮には断裂などはみられないことが多い。症状としては関節の屈曲時の痛みのほか、炎症に伴う腫脹(しゅちょう)や熱感などがある。骨折ではないためX線検査やCT検査では発見できず、近年になって容易となったMRI検査によってはじめて発見できるようになった。しかし海綿骨の損傷はこの検査によっても発見できないことが多い。これまでも挫傷という呼称はあったが、骨挫傷は、MRI検査の普及に伴って臨床で用いられるようになった症状名である。
 治療については、受傷後は受傷部位の固定など負荷の軽減に努め、消炎剤などの薬物治療とともに数週間は安静を保つ。自然治癒することもあるが、完治したあとでも運動を再開すると痛みが再発したり、かなり時間が経過したのちに痛みがぶり返すこともある。[編集部]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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