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【ソウ】

デジタル大辞泉

そう〔サウ〕【騒】
中国文学で、韻文の一体。屈原の「離騒」に由来する称で、社会や政治に対する憂憤を述べたもの。騒体。楚辞体。

出典:小学館
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そう【騒〔騷〕】[漢字項目]
常用漢字] [音]ソウ(サウ)(呉)(漢) [訓]さわぐ
さわぐ。さわがしい。「騒音騒然騒動狂騒喧騒(けんそう)物騒
漢詩の一体。「騒体」
文学。風流。「騒客(そうかく)騒人風騒
[難読]潮騒(しおさい)

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世界大百科事典 第2版

そう【騒 sāo】
漢詩の一体。《楚辞》およびその形式や内容を模倣し,その呼称は《辞》の代表作である〈離騒〉に出る。韻文形式で助辞の〈兮(けい)〉を用いることが多く,内容はパセティック悲哀の表明と主君への諷諫を中心とする。ただ安易な作品は〈無病呻吟〉に陥りやすい。騒体の文学の受容とその特質については《文心雕竜(ぶんしんちようりよう)》弁騒篇に詳しい。後世,騒の概念をより広く用いて,古典的な文学作品を〈風騒〉(風は《詩経》の国風)と呼び,文学者を〈騒人〉と呼んだりもする。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

そう【騒】
中国で、韻文の一体。作者の憂憤の思いを表したもの。屈原の「離騒」にはじまる。
「離騒」のこと。

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精選版 日本国語大辞典

さい さゐ【騒】
〘名〙 さわぐこと。ざわざわすること。
※散木奇歌集(1128頃)釈教「そそぎする嵐がさゐにゆらされぬ迎へにきませみつのあま人」

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さわがし・い【騒】
〘形口〙 さわがし 〘形シク〙
① 声や物音などが大きくてうるさい。やかましい。そうぞうしい。
※大和(947‐957頃)二条家本附載「饗応など人々しければ、物など食ひてさはがしきほどしづまり、程なく夕暮にはなりてけり」
※光悦本謡曲・二人静(1464頃)「春の夜も静ならでさはかしき三吉野の山風にちる花までも追手の声やらんと」
② 人の出入りなどがはげしく、にぎわっている。たてこんでいる。混雑している。
※宇津保(970‐999頃)祭の使「そなたにもまうでこまほしけれど、おほやけどころの人めさはがしきによりてなん」
※源氏(1001‐14頃)柏木「こなたの御門は馬車たちこみ、人さわかしう騒ぎみちたり」
③ 忙しい。あわただしい。事が多い。また、忙しくて心が奪われる。
※聖語蔵本成実論天長五年点(828)一六「若し人は迮(せは)く閙(サワカしき)が中にして死ぬるときは、寛処を得むと欲ふをもちて鳥の中に生る」
※太平記(14C後)八「供奉の卿相雲客軍勢の中に交て警蹕の声頻也ければ是さへ六波羅の仰天一方ならず〈略〉事の体騒(サワガ)しかりし有様也」
④ 心が落ち着かない。
※石山寺本法華経玄賛平安中期点(950頃)六「在俗は駈々(サワカシく)して多くの毒虫の如く」
※今昔(1120頃か)三一「然れば 騒(さわが)しく、物念じ不為(せ)ざらむ人は、必ず此(か)く弊(つたな)き也」
⑤ 穏やかでない。不安である。不吉である。
※源氏(1001‐14頃)浮舟「寝ぬる夜の夢に、いとさはかしくて見え給ひつれば」
⑥ (戦争や疫病または天変地異などで)社会の情勢が不安定である。世情が落ち着かない。
※太平記(14C後)一「乞巧奠(きっかうでん)を修する夜なれ共、世上騒(サハカ)しき時節なれば、詩歌を奉る騒人も無く」
⑦ 乱雑である。整っていない。
※俳諧・三冊子(1702)わすれ水「撰集・懐紙・短尺書習ふべし。書様は色々有べし。たださはがしからぬ心遣ひ有たし」
さわがし‐げ
〘形動〙
さわがし‐さ
〘名〙

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さわが・す【騒】
[1] 〘他サ五(四)〙
① 大きな声や音をたてさせる。
※源氏(1001‐14頃)紅葉賀「こほこほとたたみ寄せておどろおどろしくさはかすに」
② 動揺させる。乱れさせる。
※書紀(720)継体二四年一〇月(前田本訓)「人と為り傲(もと)り佷(いすか)して治礼を閑(なら)はず、竟に和解(ねきらふこと)なくして加羅を擾乱(サハカシ)つ」
※太平記(14C後)一二「流鏑(かぶら)の音護法の聴を驚かし、飛蹄の響冥衆の心を騒(サワガス)
③ 早くするようせき立てる。
※源氏(1001‐14頃)橋姫「御車ゐてまゐりぬと、人々さはかし聞ゆれば」
[2] 〘他サ下二〙 ⇒さわがせる(騒)

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さわが・せる【騒】
〘他サ下一〙 さわが・す 〘他サ下二〙 興奮させ落ち着かなくさせる。おびえ不安にさせる。「世間を騒がせた残酷な事件」
※熱球三十年(1934)〈飛田穂洲〉大投手五郎の出現「谷口五郎が〈略〉置土産したものに、逆モーションといふものがあり、一世を騒(サワ)がせたものだった」

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さわが‐れ【騒】
〘名〙 騒がれること。やかましく言われること。苦言などをとやかく言われること。
※源氏(1001‐14頃)初音「新しき年の御さはがれもやとつつましけれど」

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さわぎ【騒】
〘名〙 (動詞「さわぐ(騒)」の連用形の名詞化。上代は「さわき」)
① 声や物音などがやかましいこと。さわがしいこと。
※万葉(8C後)二・一九九「風の共(むた)(なび)かふごとく 取り持てる 弓弭(ゆはず)の驟(さわき)
② 忙しさや心配事などで心が落ち着かないこと。また、そうしたときの混雑、取りこみ。
※万葉(8C後)二〇・四三五四「たちこもの発(た)ちの佐和伎(サワキ)にあひ見てし妹が心は忘れせぬかも」
※源氏(1001‐14頃)夕顔「たぐひなくゆゆしき御ありさまなれば、よにながくおはしますまじきにやと、天の下の人のさはぎなり」
③ 戦乱、疫病などによる社会不安。
※書紀(720)神武即位前己未年三月(北野本室町時代訓)「辺(ほとり)の土(くに)未だ清(しつま)らず、余(のこり)の妖(わさはひ)尚梗(あ)れたりと雖ども、中州之地(うちつくに)(ま)た風塵(サワキ)無し」
④ もめごと。あらそいごと。もんちゃく。
※歌舞伎・梅柳若葉加賀染(1819)大詰「『不忠の成敗。帯刀(たてわき)、放せ』ト帯刀を退け、抜刀にて大領、花道へ追ひかける。帯刀、思ひ入れ、また騒(サワ)ぎになる」
⑤ 遊郭などを、にぎやかにひやかして歩くこと。「ぞめき」ともいう。
※浮世草子・新吉原常々草(1689)上「上がた言葉に嶋原にてはさはぎ新町にてぞめきなどいふに同じ」
⑥ 酒席などでにぎやかに遊ぶこと。歌舞音曲ではやしたてること。また、その歌舞音曲。
※浮世草子・日本永代蔵(1688)二「噪(サハ)ぎは両色里の太皷に本透(ほんすい)になされ、人間のする程の事其道の名人に尋ね覚え」
⑦ 「さわぎうた(騒唄)」の略。
※歌舞伎・傾情吾嬬鑑(1788)序幕「この時深川の騒(サハ)ぎを弾く」
⑧ 歌舞伎囃子の一つ。揚屋、茶屋などでの遊興を表わす鳴物で、大・小鼓、太鼓に三味線、唄をも添える。吉原での江戸騒ぎ、上方での踊り地、宿場での在郷騒ぎ(宿場騒ぎ・田舎騒ぎ)などの別がある。
※歌舞伎・富岡恋山開(1798)三幕「騒(サワ)ぎにて幕明く」
⑨ (下に打消の語を伴って用いる) その程度。そんな程度の事柄。
※坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉七「平常(ふだん)から〈略〉如何にも憐れに見えたが、今夜は憐れ所の騒ぎではない」
⑩ 大変なこと。簡単にはできないこと。
※真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉五二「なに持って行くのは騒ぎだよ」

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さわ・ぐ【騒】
〘自ガ五(四)〙 (上代は「さわく」)
(イ) やかましい声や音をたてる。ざわめく。
※万葉(8C後)六・九二四「み吉野の象(きさ)山の際(ま)の木末(こぬれ)にはここだも散和口(サワク)鳥の声かも」
※美濃千句(1472)六「松たてる森の木葉を吹風に〈紹永〉 さはくからすぞちりちりに行〈専順〉」
(ロ) やかましい音や声をたてて動きまわる。騒々しくする。
※書紀(720)允恭一四年九月(図書寮本訓)「時に麋鹿(おほしか)・猨(さる)・猪(ゐ)、莫莫紛紛(ありのまかひ)に、山谷に盈てり。焱(ほのも)ごと起(た)ち蠅(はへ)のごと散(サハク)
※浄瑠璃・神霊矢口渡(1770)一「俄に騒(サワ)ぐ幕の内。かけ出る義岑に、取付き縋る台(うてな)も倶に」
(ハ) 風、波、草木などがざわざわと音をたてて動く。
※万葉(8C後)一九・四一八七「浜清く 白波左和伎(サワキ)
※新勅撰(1235)賀・四五〇「君が世の千年の松の深みどりさはがぬみづに影はみえつつ〈藤原長能〉」
② 忙しく動きまわる。忙しく立ち働く。奔走する。
※万葉(8C後)一・五〇「もののふの 八十(やそ)宇治河に 玉藻なす 浮かべ流せれ 其を取ると 散和久(サワク)御民も 家忘れ」
※今昔(1120頃か)二五「食物など持運び騒(さわぎ)ける交(まぎ)れに」
③ 多くの人々が不平不満などを訴えて事が起きる。騒動が起きる。
※書紀(720)景行四〇年六月(北野本南北朝期訓)「東(あつま)の夷(えみし)(さは)に叛(そむ)きて、辺境(ほとり)(サハキ)(とよ)む」
④ やかましく苦情を言う。うるさく不平を言う。
※源氏(1001‐14頃)紅葉賀「宮はそのころまかで給ぬればれいのひまもやとうかがひありき給をことにて、おほいとのにはさはがれ給」
⑤ 驚きおそれて混乱する。あわてふためく。うろたえる。
※書紀(720)天武元年六月(北野本訓)「近江の朝(みかと)、大皇弟(ひつきのみこ)東国に入りたまふことを聞きて、其の群臣、悉に愕(おとろ)きて、京(みさと)の内、震動(サワ)く」
⑥ 心が動揺する。不安、驚きなどで気持が乱れる。落ち着かない。また、思い悩む。
※大智度論天安二年点(858)六九「心動(サワキ)て摂めがたし」
⑦ ある事柄や人のことを多くの人々があれこれ言う。評判する。あれこれと噂する。また、人々がもてはやす。
※大和(947‐957頃)一六八「いと久しうありて、このさはがれし女の兄(せうと)どもなどなむ、人のわざしに山に登りたりける」
⑧ 酒宴などで、にぎやかに遊ぶ。歌舞音曲ではやしたてる。うかれ興ずる。
※浮世草子・好色盛衰記(1688)三「おもひ切たる色あそびして、世を心のままにさはくべしと」
[語誌](1)①(イ) の挙例「万葉集‐九二四」の表記に見られるように、上代では第三音節は清音であった。しかし、「名義抄」には「周章 サハク(平平上濁)」〔観智院本〕、「躁動(略)サワク(平平上濁)」〔図書寮本〕とあり、平安時代中期には第三音節が濁音化していたと思われる。
(2)擬声語「さわ」の動詞化した語で、上代語では単独の「さわ」の用例はないが、「古事記」や「日本書紀」に「さわさわ」の語形で見られる。

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しゃわ・げる【騒】
〘自ガ下一〙 調子にのってひどくさわぐ。
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二「うぬも又、あんまりしゃはげるからだは。此あまめ

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そう サウ【騒】
[1] 〘名〙 中国、戦国時代楚(そ)の屈原の「離騒」が南方の中国古代文学である楚辞の代表作であるところから、楚辞、または賦のこと。さらに広く中国の韻文文学をさす。
[2] 楚の屈原の作った長詩「離騒」をいう。

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そうがさうがし【騒】
〘形シク〙 (「さわがし(騒)」の変化したものか) 乱れている。また、さわがしい。
※枕(10C終)一八七「うちたるきぬのあざやかなるに、さうがしうはあらで、髪のふりやられたる」
[補注]三巻本・能因本には「さはかしう」とある。

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ぞめき【騒】
〘名〙 (動詞「ぞめく(騒)」の連用形の名詞化)
① さわぐこと。浮かれさわぐこと。さわぎ。
※六百番歌合(1193頃)恋一〇・一五番「藻塩焼く海士のまくかたならねども恋のそめきもいとなかりけり〈顕昭〉」
② 遊郭・夜店などをひやかして浮かれ歩くこと。また、その人。ひやかし。素見(すけん)
※評判記・色道大鏡(1678)一「当時のぞめきは、思ふ友をいざなひ、ここへ渡り、かしこへさしかけ、ざはつきめぐる貌(かたち)を云也」

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ぞめ・く【騒】
〘自カ四〙
① さわぐ。浮かれさわぎまわる。そそめく。
※米沢本沙石集(1283)一〇本「あけくれそめき」
※歌舞伎・信田会稽山(1702)三「『それには身どもも少し所縁あれば、いざ立越えて遊ん』とぞめいて彼処へ急ぎける」
② 遊郭や夜店などをひやかして浮かれ歩く。〔評判記・色道大鏡(1678)〕
※浮世草子・好色二代男(1684)八「ぞめきたがる若ひ者ども、手前に引付て置し報ひなり」

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さわがし【騒】
〘形シク〙 ⇒さわがしい(騒)

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