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香具師【やし】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

香具師
やし
「野」「矢師」「弥四」とも書く。「的屋 (てきや) 」ともいう。縁日祭礼など人出の多いところや,盛り場,街頭などで,居合抜 (いあいぬき) ,独楽 (こま) 回し,手品,へび遣い,曲芸などの見世物を演じながら,各種の薬品,商品を売る者。親分格の者が,場所割当てなど全般にわたって支配権をもち,のちには香具師とは別の露天商人をも支配するようになった。この慣行は,現在でも残っている。

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知恵蔵

香具師
かぐし」のページをご覧ください

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

デジタル大辞泉

こうぐ‐し〔カウグ‐〕【香具師】
香具を作り、また、売る人。香具屋。
やし(香具師)」に同じ。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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や‐し【香師/野師/野士/弥四】
盛り場・縁日・祭礼などに露店を出して商売したり、見世物などの興行をしたりする人。また、露天商の場所割りをし、世話をする人。的屋(てきや)。

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世界大百科事典 第2版

やし【香具師】
祭礼,盛り場,縁日などで客を集めて商売をする露天商人。〈てきや〉ともいう。ヤシの呼称の由来には諸説あるが,薬師(やくし)の〈く〉が略されたものという説がある。野士という字が当てられたこともある。商売の仕方によって,大地に座って威勢よく啖呵(たんか)(口上)をつけるコロビ,居合抜きその他で大勢人を集める大ジメ,組立店のサンズン,風船・飴などを売るコミセ,興行のタカモノなどに分かれる。その起源については,具師の親分連が秘蔵する《十三香具・虎之巻》によれば,源頼朝の密命を受けた長野録郎高友が薬売りをしながら各地で隠密探索をしたことに始まり,大岡越前守のとき,香具師が隠密をして犯人逮捕に協力することとひきかえに営業を公許されたとか,香具師は聖徳太子の二子に始まるとするなどの伝承があるが,定かではない。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

こうぐし【香具師】
香具を作る人。また、それを売る人。香具屋。
やし(香具師)。てきや。香具屋。 「 -のいひぐさをよく覚えたぜ/滑稽本・浮世床 2

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

香具師
やし
露天商の一種。18世紀初めに京都、大坂、江戸の香具職たちが職法の式目(法規)を改定しているが、そのころには生まれていた職業と考えられる。中国古代の伝説上の帝王である神農(しんのう)氏を守護神としている。十三香具師(十三の職種)といわれ、薬売り、居合(いあい)抜き、曲鞠(きょくまり)、果物売り、小間物売りといった小商人と遊芸人とであった。薬売りが主で、居合抜き、曲鞠などの芸は実は売りつける手段でもあった。19世紀には江戸幕府は取締令を出している。19世紀後半からは的屋(てきや)ともいわれるようになった。また、各地に露天商組合ができ、1924年(大正13)には大阪で香具師同士の生活保護策も講じられたこともある。集団は家名をもち、博徒のように一家の親分・子分・兄弟分・新入りといった縦の秩序は厳しい。すなわち、入門・破門・破門解除といった手続も、本人の行状と親分の裁定により決まる。仁義、旅の慣行もあり、その規律は今日もほとんど同様である。近世では、空き地で弁舌巧みに薬などを売る大〆(おおじめ)、地面に座るか卓を置いて新案品を売る転(ころび)、盛り場などの組立て式の床店(とこみせ)の三寸、夜見世また縁日で女子供相手に風船・飴(あめ)などを売る小店(こみせ)が出現した。近代になると、興行師の高者(たかもの)、縁日の植木屋の木(ぼく)というような商売の仕方による種別が加わった。香具師の語源については、いろいろ説があり決定していない。野士と書いて野武士の後裔(こうえい)であるといい、また弥四と書いて弥四郎という者が初めて売薬行商をしたからという説もある。野師・矢師・八師とも書く。香具師(こうぐし)とも読み、香具(薫物(たきもの)・香道具)を売る者をいい、香具売りは17世紀にはいたようである。それがやしとなったのは18世紀のころであろうが、その理由はわからない。[遠藤元男]
『添田知道著『香具師の生活』(1964・雄山閣出版)』

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