Rakuten infoseek

辞書

風祭【かざまつり】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

風祭
かざまつり
主として二百十日,二百二十日や八朔 (はっさく) などの台風の時期に,作物風害から避けようとする祈願行事。風籠り,風日待などといって,神社やお堂にお籠りする形が最も一般的で,各戸から1人ずつ出て飲食しながら祈願したり,念仏を称えたり,100万遍の数珠繰りをする。関東から東北にかけては,風穴ふたぎといって団子をつくって家々の神棚に供える。風祭のためと称して獅子舞をするところもあり,長野県をはじめ諏訪信仰の広がる地方では,風を切るまじないである風切り鎌を棟や軒につけたりする。富山県には吹かぬ堂という風神堂が十数ヵ所あり,そこで大風が吹かないように祈る。奈良県竜田神社の風の神祭は古くから有名であるが,伊勢の風の宮,長野県諏訪神社の薙鎌を立てての風祭,熊本県阿蘇神社の風鎮祭なども知られている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

かざ‐まつり【風祭(り)】
二百十日前後に、風害から農作物を守るため、風神に風の荒れないように祈る農耕儀礼。正月や盆などに行う地方もある。竜田大社の風の神祭りが有名。風日待(かざひま)ち。かぜまつり。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

かぜ‐まつり【風祭(り)】
かざまつり」に同じ。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

かざまつり【風祭】
作物に暴風の被害がないように祈願する祭り。台風の来襲時期とされる二百十日前後に行うことが多い。旧暦8月1日ころになるので,八朔(はつさく)の行事にもなっている。普通,風日待(かざひまち)といって,仕事を休み,村人が集まって飲食をしたり,風止め籠りなどと称して村の神社にお籠りをするなど,簡単な神祭りの形式をとる。新潟県弥彦神社の二百二十日の風祭や,兵庫県伊和神社の二百十日の7日前の風鎮祭など,神社の神事にもなっている。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

風祭
かざまつり
風害防除の祈願。稲への害をとくに恐れるため、収穫を直後に控えて台風の被害が憂慮される八朔(はっさく)や二百十日およびその前後に行われ、共同祈願の形式をとることが多い。方法は、村人が神社や堂で忌籠(いみごも)り精進(しょうじん)したり、獅子舞(ししまい)や囃子(はやし)を奉納して無事を祈ること、大注連縄(おおしめなわ)を村の入口に張り渡して風の悪霊の入来を防ぐこと、大声で騒ぎたてたり、藁(わら)人形に悪神を負わせて辻(つじ)や村境に送り出そうとするなど、土地によってさまざまである。社寺からの風除(よ)けの神札を田畑に立てることや、草刈鎌(かま)を庭先高く掲げて吹く風を切り払おうとする呪術(じゅじゅつ)も広く行われる。古来から有名な奈良県の龍田(たつた)大社や伊勢(いせ)の風の宮、各地の穴師(あなし)神社など、風の神を祀(まつ)る神社に参ったり、村単位で風神宮という小祠(しょうし)を祀る所も各地にある。また、富山県には風の神を祀る「ふかぬ堂」が十数か所あるし、新潟県には風の三郎なるものを祀る小祠や、風袋を背負っている風神(ふうじん)の石像も少なくなく、祈願の対象とされている。これらは農民のものであるが、かつては、山から吹き下ろす風を求めて「たたら」に利用しようとする製鉄業者などの風に対する別の観念の存在したことも、予想される。[田中宣一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

かざ‐まつり【風祭】
〘名〙 秋の収穫前に大風が吹くのをおそれ、風を鎮め、豊作を祈るために二百十日、二百二十日や八朔(はっさく)の頃行なわれる祭。奈良県三郷町にある龍田大社(風神である龍田姫と龍田彦をまつる)のものが古くから有名。風の神祭。風日待(かざひま)ち。風鎮祭(ふうちんさい)。かぜまつり。
※万葉(8C後)九・一七五一「山おろしの 風な吹きそと うち越えて 名に負へる社(もり)に 風祭(かざまつり)せな」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

かぜ‐まつり【風祭】

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

風祭」の用語解説はコトバンクが提供しています。

風祭の関連情報

他サービスで検索

「風祭」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE GROUP, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.