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風浪【ふうろう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

風浪
ふうろう
wind wave
海面上を吹く風によって直接起された波。風は発生域の外へ伝播してうねりとなる。風浪の発達には海面上を吹く風の速さ,その吹送時間,吹送距離が関係する。風速が大きいほど,吹送時間,吹送距離が長いほど,一般に風浪の波高は大きく,かつ周期が長くなる。したがって,広い海ほど一般に大きな波が発生する可能性がある。しかし,海が十分に広くても波は無限に発達できるわけではない。風浪の進行速度が風速に近づくにつれて,風からエネルギーを吸収する割合が低下し,ほとんど発達しなくなり一つの飽和状態に近づく。この状態に達した波のことを十分発達した波と呼ぶ。このように風が十分広い領域で,十分長い時間吹き続けたとすると,十分発達した風浪の大きさは実験式,波高 ( m ) =0.03×[風速 (m/s) ]2,周期 ( s ) =0.8×[風速 (m/s) ]によって概算することができる。北太平洋などで風速 30m/s の暴風が吹荒れるとすると,十分発達した波は波高 27m,周期 24秒にも達し,外洋における風浪の一つの限界を示す値であると考えられる。 (→風浪階級 )  

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デジタル大辞泉

ふう‐ろう〔‐ラウ〕【風浪】
風と波。
水面を吹く風によって起こる波。さざ波三角波など。風波

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海の事典

風浪
風によって起こされた波で、風域内で風の作用を受け続けている波をいう。これに対して風域外に出て峰が丸みを帯びた波をうねりと呼ぶ。風浪は種々の方向に 向かう、種々の波長(周期)を持った波の集合で、個々の峰の尖った不規則な複雑な形をしており、その状態は正確には2次元スペクトルで表される。しかし実 用的には有義波や一次元スペクトルによる表現が広く用いられる。風浪の大きさを支配するのは、風速と風の吹送距離・連吹時間であり単純な条件下では、これ らの値から有義波の波高・周期あるいは波のスペクトルを予報することができる(SMB法・PNJ法)。現在の予報では波のエネルギー方程式を直接電子計算 機で解く方法が取られる。 (永田

出典:(財)日本水路協会 海洋情報研究センター
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世界大百科事典 第2版

ふうろう【風浪 wind wave】
風波と書いて,〈ふうは〉〈かぜなみ〉あるいは〈かざなみ〉と呼ぶこともある。水面上を吹く風から直接エネルギーが供給されて発達中の波浪をいう。減衰過程にあるうねりと異なり波形は複雑で,表面は粗く,波の峰はとがり,横方向の連なりは短く,風が強くなると砕波して白波が立つ。水面上を風が吹くと,最初に波長数mm程度,周期0.1秒以下の表面張力波(さざ波)がほとんど瞬時に発生する。時間の経過(風の吹送時間)または水面上,風上側の岸から風下方向への距離(風の吹送距離)が増すにしたがって,周期,波長,波高ともより大きな波が順次発生して既存の波に重なっていく。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ふうろう【風浪】
風と浪。
風に吹かれて起こる波。風濤。風波。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

風浪
ふうろう
波浪のうち、その場所の風によって直接生じた波。遠方の風場で形成された風浪が、風場を離れて伝わってきたものをうねりとよんで風浪と区別する。風浪は、うねりに比べて不規則で、波の峰も険しい。風浪の高さや周期は、風の強さ、風が吹き続いた時間(吹続(すいぞく)時間)、風の吹き渡る海上の範囲(吹走(すいそう)距離)によって左右される。風速が一定の場合、十分に時間がたつと、ある一定の波高に達し、それ以上は発達しない。[桜井邦雄]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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