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【ヨ】

デジタル大辞泉

よ【預】[漢字項目]
[音](呉)(漢) [訓]あずける あずかる あらかじめ
学習漢字]5年
あずける。「預金預血預託
あらかじめ。「預言
[名のり]さき・まさ・やす・よし

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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世界大百科事典 第2版

あずかり【預】
平安時代以降,一部の官司,および社寺荘園に置かれた職名。律令制崩壊とともに,官職も中世的な形へと変化していくが,その過程で生まれた職名と思われる。9世紀ごろよりみられるが,頻出するようになるのは10世紀以降である。《延喜式》《西宮記》には,太政官厨家預,太政官文殿預,後院預,進物所預,御厨子所預,御書所預,一本御書所預,侍従所預,作物所預,画所預,楽所預,納所預,酒殿預,贄殿預,穀倉院預,供御院預,乳牛院預等が載せられている。

出典:株式会社平凡社
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あずけ【預】
江戸幕府法の未決勾留もしくは刑罰の称。江戸時代には牢屋などの拘禁施設が不十分であり,また身分による区別が複雑であったため,被疑者を同一の施設に収容することは不適当とされ,これを私人ないし団体に付して監禁させた。武士の場合,御目見(おめみえ)以上で500石以上の者は牢屋に入れず,大名預(だいみようあずけ)とした。大名預はまた刑罰としても用いられ,大名や国事犯たる武士などに適用されたが,これには預と永預(ながあずけ)の別がある。

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精選版 日本国語大辞典

あずかり あづかり【預】
〘名〙 (動詞「あずかる(預)」の連用形の名詞化)
① 人の身柄や物事を引き受けて守ること。物事を任されて管理すること。
※宇津保(970‐999頃)吹上上「ここに所々の別当のごたち並みて、あづかりのことども申したり」
② 引き受けてめんどうをみること。また、その人。任されて留守を守る人。管理者。留守番。
※蜻蛉(974頃)中「ここのあづかりしける者の、まうけをしたれば」
③ 職名。
(イ) 古代、百済における地方軍事指揮官。都城以外を中、東、西、南、北の五方に分け、それぞれに指揮官を置いた。
※書紀(720)欽明一五年一二月(釈日本紀訓)「臣先に東方の領(アツカリ)物部莫哥武連を遣て」
(ロ) 平安時代の役人の一つ。実務担当の責任者。例えば御厨子所、画所、進物所、武者所などにおかれた。
※古今(905‐914)仮名序「御書の所のあづかり、紀貫之」
(ハ) 荘官の一つ。→預所(あずかりしょ)
※三代格‐一九・延喜二年(902)三月一三日「仍須仮号庄家国致妨者科違勅罪、物皆没官。其称使及庄検校専当預等
④ 主君の不興をかった者や、容疑者、犯罪人等を特定の人に託して監視させること。
※浮世草子・男色大鑑(1687)三「大殿あららかなる御声にて、いかなる宿意にてもあれかし、上をないがしろにしたる事いはれなし、〈略〉御預(アヅカリ)との御意くだし給へば」
(イ) 金を借りること。借金。
※浮世草子・本朝二十不孝(1686)一「手形は弐千両の預(アヅカ)りにして」
(ロ) 現代では、精算が済むまで客の金を一時もらっておくことを婉曲にいう。「三千円お預かりいたします」
⑥ 預かったことの証拠となる書付。預かり証。
※歌舞伎・桜姫東文章(1817)大詰「預りは板行にして落し紙と一緒に吊して置くワ」
⑦ 相撲などで勝負がつかない場合、勝ち負けをきめないままにすること。引き分け。
※随筆・相撲今昔物語(1785)六「此角力、江戸、京、大坂にて毎歳預りとなり」
⑧ 物事を中途でやめること。中止、保留。おあずけ。
※歌舞伎・𢅻雑石尊贐(1823)四立「当分切腹は預かりに致さう」
⑨ 戦前の株式の短期取引の代行勘定で、渡し株の数が受け株の数より多くなった時、代行会社が買い方になって、渡し株を受けておくこと。

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あず・く あづく【預】
〘他カ下二〙 ⇒あずける(預)

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あずけ あづけ【預】
〘名〙 (動詞「あずける(預)」の連用形の名詞化)
① あずけること。寄託。また、そのあずけたもの。
※山科家礼記‐寛正四年(1463)四月二九日「広橋殿本所御出候。〈略〉御あつけの月毛馬めされ候也」
② 罪科のある人を他にあずけること。
※大かうさまくんきのうち(1605頃)「一、はっとりうねめ、ゑちこのかけかつに御あつけ。一、わたぜさへもんのすけ、さたけに御あつけ」
(イ) 江戸時代、未決囚を預けること。吟味期間中、重罪人は入牢させたが、軽罪のものは公事宿(くじやど)、町村役人、親類などに預けた。〔御仕置例類集‐古類集・一・天明八年(1788)太田備後守殿御口達〕
(ロ) 江戸時代の刑罰の一つ。罪人をある特定の者に預けて監禁するもの。預かり主が誰であるかにより、大名預、頭(組頭、支配頭)預、町預、村預、所預、親類預などの区別がみられた。終身預けることを「永く御預け(永預)」という。〔禁令考(19C中か)別巻・赦律・附録〕
(ハ) 江戸時代、遠島または追放の刑を申し渡された幼年者を、刑の執行される成年(一五歳)に達するまでの期間預けること。溜預と親類預がある。〔禁令考‐後集・第四・巻三二・文政五年(1822)四月〕
③ 外出禁止をいう遊里語。
※洒落本・北川蜆殻(1826)下「おばさん、こんやは、この松さんはあづけかえ」
④ 花札で他人に良い役ができそうな時、その役に必要な札を自分が取ってしまい、役のできるのを妨げること。

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あず・ける あづける【預】
〘他カ下一〙 あづ・く 〘他カ下二〙
[一] ある物事を他人に任せる。寄託する。
① 人の身柄や物事を一時的に引き渡してそのめんどうをみさせる。人に頼んで保管、管理してもらう。
※東大寺諷誦文平安初期点(830頃)「世(の)中を誘(こしら)へて御子の列(つら)に預(アヅ)け給ひ」
※竹取(9C末‐10C初)「妻(め)の女にあづけて養はす」
② もめごと、争い事などで決着のつけにくい時、その処置を第三者に任せる。とりさばきを一任する。
※栄花(1028‐92頃)見はてぬ夢「いで、ただ己(おのれ)にあづけ給へれ。いと安き事」
③ 中世、近世、主君の不興をかった者や容疑者、犯罪人等を監視させるために、第三者や寺院、町村に託して保護させる。→預け
※吾妻鏡‐治承四年(1180)一〇月二三日「河村三郎義秀被収公河村郷景義
※平家(13C前)四「其の外僧綱十三人闕官(けっくゎん)ぜられて、みな検非違使にあづけらる」
④ 中世(室町時代)、近世、利子をつけないで金、米などを貸す。
※浮世草子・世間胸算用(1692)二「此三月過に弐拾貫目預(アヅ)けました」
⑤ 近世、自分の土地を他人に貸して小作させる。
⑥ 年期を限って身を売る。
※人情本・春色梅児誉美(1832‐33)五「どこぞへ私があづけられて、お金をこしらへてあげるヨ」
⑦ 質ぐさを入れて金を借りる。質入れする。
※和英語林集成(初版)(1867)「シチヤヘ モノヲ adzkete(アヅケテ) カネヲ カル」
⑧ (保管を依頼することから) 酒席で、返盃しないで盃を先方にとめておいてもらう。また、すすめられた酒を遠慮する。
※雑俳・柳多留‐一〇(1775)「あづけるの嫌ひな礼者づふに成」
⑨ 他から物をもらうのを遠慮する。
※洒落本・孔雀そめき(1789‐1801)草庵晒落「紙に銭をつつみ清六にやる『ナニサこんな事じゃアわるふござります。マアお預け申ます』」
⑩ 茶の湯で、道具類を仮置(かりおき)する。
[二] ある物事にかかわりをもたせる。参与させる。
① 人や物をさしむけて加わらせる。参加させる。
※伊勢物語(10C前)二九「春宮の女御の御方の花の賀に召しあづけられたりけるに」
② (連用形の形で用いられ) …に関して。
※南海寄帰内法伝平安後期点(1050頃)二「人事に関(アヅ)けて、輙(たやす)く高下を為すに非ず」

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あそ・う あそふ【預】
〘自ハ四〙 (「相(あ)ひ副(そ)ふ」の変化した語) かかわりをもつ。あずかる。関与する。
※書紀(720)綏靖即位前(寛文版訓)「故(このゆへ)に我が陰(ひそか)なる謀(はかりこと)本より預(アソフ)(〈北野本南北朝訓〉あひいふ)者(もの)無し」

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