Rakuten infoseek

辞書

電磁気学【でんじきがく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

電磁気学
でんじきがく
electromagnetics
電気および磁気に関する現象を扱う物理学の部門。電荷磁荷とが相対的に静止しているときには互いにまったく影響を及ぼし合わないので電気現象と磁気現象とはまったく無関係と考えられていた。しかし 1820年 H.C.エルステッド電流がそばに置かれた磁針に力を及ぼす作用,つまり電流の磁気作用を発見し,それ以来,電気と磁気とは互いに関連して研究されるようになった。初期には電荷または磁荷の間に働く力に関するクーロンの法則に基づいた遠隔作用が考えられたが,M.ファラデーは場の考えに基づいた近接作用を提唱し,磁場が変化すると電場が誘起される電磁誘導の現象を発見した。 46年 J.C.マクスウェルは場の考えをマクスウェルの方程式として定式化し,電磁気学を完成,これにより光学も電磁気学の一部門となった。運動物体に対する電気力学の研究から特殊相対性理論が誕生した。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

でんじき‐がく【電磁気学】
電気的、磁気的現象や、それらの相互作用を研究する物理学の一部門。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

でんじきがく【電磁気学 electromagnetics】
物理学の一分野で,電気磁気現象を対象とする。力学とともに古典物理学の中心的位置を占める。1860年代にJ.C.マクスウェルにより完成された。電磁気学の中心問題は,電荷や電流が空間に分布しているとき,それらの間にいかなる力が働くかということであるが,それを記述するのに,近接作用の観点から,電場および磁場の概念を用いるところに電磁気学の大きな特徴がある。ニュートンの万有引力の法則では,離れた場所にある二つの物体の間で力が直接働くという遠隔作用の観点がとられる。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

でんじきがく【電磁気学】
電気的・磁気的現象全般について研究する物理学の一部門。静電気学・静磁気学・電気力学などを含む。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

電磁気学
でんじきがく
electromagnetism
電気現象、磁気現象に関する諸法則の体系を電磁気学という。光学はこの体系に含まれる。
 電磁気学の歴史は古く、その現象の発見は古代にさかのぼることができる。電気現象は、摩擦したこはくが糸屑(いとくず)などを吸い付けることとして、一方、磁気現象は、磁石が鉄片を吸い付けたり、南北をさしたりすることとして、認識されていた。18世紀末、帯電体間の力、磁極間の力に関するクーロンの法則が発見された。しかし、当時は、電気現象と磁気現象とはまったく別の現象だと考えられていたし、光学も独自の道を歩んでいた。また万有引力に対する当時主流だった考え方の影響で、電磁的な相互作用も遠隔作用であると考えられていた。1799年ボルタによって電池が発明されて電流が容易に得られるようになり、1820年にはエルステッドが電流の磁気作用を発見した。続いて1831年ファラデーが磁気から電流が得られること、すなわち電磁誘導を発見し、ここに至って電気学と磁気学とが統一への道を歩み出した。またファラデーは、電気的および磁気的相互作用の概念として、当時主流だった遠隔作用にかわって近接作用を考え出した。マクスウェルの方程式は、ファラデーの近接作用の考えを数学的に表現したものということができる。そして1864年マクスウェルによって電磁場の基礎方程式が提出され、この統一がなされた。この方程式の波動解が光の性質をすべて説明することもまもなくわかり、光学も含めて、電磁気学の体系が誕生した。しかしマクスウェルの方程式だけでは電磁気学の諸法則のすべてを導くことはできない。物質中の電磁気現象には、量子効果と統計性が深くかかわってくるし、真空中の電磁場の諸法則のなかでさえ、その導出において、かならずしも自明とはいえない仮定が用いられている場合がある。また、一つの電荷が自分自身のつくる電磁場と相互作用する効果は説明されていない。
 その後、運動物体中の電磁場に関する研究から特殊相対論が生まれた。また物質と電磁場との相互作用の研究から量子論が生まれた。さらに応用分野として、電気光学、電子工学、エレクトロニクスなどが生まれた。今日、電磁気学は、力学とともに、自然科学すべての基礎をなしている。電磁気学の発展と応用は人類の文明史上にもっとも画期的な進歩をもたらした。
 なお、時間変化する電磁場を取り扱う場合には、電磁気学はとくに電気力学ともよばれる。[安岡弘志]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

でんじき‐がく【電磁気学】
〘名〙 電気的現象、磁気的現象、およびそれらの相互作用を研究する物理学の一部門。〔工学字彙(1886)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

電磁気学」の用語解説はコトバンクが提供しています。

電磁気学の関連情報

他サービスで検索

「電磁気学」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.