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電気分解【でんきぶんかい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

電気分解
でんきぶんかい
electrolysis
電解質溶液あるいは溶融塩など,イオンを含む導電体中に1対の電極を入れ,その両極に直流電圧をかけると,陽イオン陰極へ,陰イオン陽極に向って動き,電極面で化学反応が起って電流が流れる。このような化学反応を電気分解という。通常,陽極表面では金属の溶解,水酸化物イオン放電による酸素の発生などの酸化が起り,陰極面では金属の析出,水素の発生など還元が起る。電気量と生成する物質量との間には,ファラデーの電気分解の法則が成り立つ。食塩の電解による水酸化ナトリウムや塩素の製造,電解分析,メッキ (電鍍) ,電解冶金,電解研磨電解コンデンサなどに広く応用されている。

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デジタル大辞泉

でんき‐ぶんかい【電気分解】
[名](スル)電解質溶液あるいは融解塩に直流電流を流し、電極面に化学変化を起こさせて、物質を分解すること。陽イオン陰極陰イオン陽極に移動することによって電流が流れ、陽極では酸化、陰極では還元が行われる。電解。

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世界大百科事典 第2版

でんきぶんかい【電気分解 electrolysis】
水素と酸素から水を生成する反応2H2+O2―→2H2Oはその自由エネルギー変化⊿Gが負であるので,自発的に起こりうるが,その逆反応である水の分解により水素と酸素が生成する反応2H2O―→2H2+O2は⊿Gが正となるため,自発的には起こりえない。このような自発的には起こりえない反応に対し,外部から系に電気エネルギーを与えて,その反応を起こさせるのが電気分解で,電解と略称されることも多い。電気分解を行う装置が電解槽で,電解槽は陽極,陰極と呼ぶ二つの電極,電解液(電解質溶液あるいは融解電解質),および容器よりなる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

でんきぶんかい【電気分解】
( 名 ) スル
電解質の溶液または溶融体に直流電流を通じ、陽イオン・陰イオンをそれぞれ陰極・陽極上で放電させ、電極上またはその近傍に反応生成物を得ること。水や食塩水の電解・電気めっき・電解精錬・電解研磨・電気化学分析などに広く応用される。電解。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

電気分解
でんきぶんかい
electrolysis
電解質水溶液あるいは溶融塩などのイオン伝導体に、電流を流して化学変化をおこさせることをいう。略して電解ともいう。実際には電流を流すためにイオン伝導体の中に1対の電極(金属や黒鉛などの棒状あるいは板状の導体)を挿入し、これに直流電源を接続する。電流を流すことにより、陽イオンはより電位の低いほうの電極(陰極という)のほうに、陰イオンは電位の高いほうの電極(陽極という)のほうに電気的に引かれて移動してきて、電極表面でイオンの電荷が中和され(放電)、化学変化をおこす。
 たとえば、白金電極を用い食塩水を電解した場合、陽極では、
  Cl- ―→ Cl+e, 2Cl ―→ Cl2
のように気体の塩素を発生し、一方陰極では、
  Na++e ―→ Na,
  Na+H2O ―→ Na++OH-+H,
  2H → H2
となり、結局、水素イオンがナトリウムイオンのかわりに放電したのと同じ結果で、水素を発生する。
 また、硫酸銅の水溶液中に1対の銅板電極をつけて電解すると、陽極上では、
  Cu―→Cu2++2e
陰極上では、
  Cu2++2e―→Cu
と、それぞれ金属銅の溶解(イオン化)と金属銅の析出がおこる。このように一般に、陽極においては金属が陽イオンになったり、陰イオンが原子や分子になったりする反応――酸化反応がおこり、陰極においては陽イオンが原子や分子になったり、金属として析出する反応――還元反応がおこる。電解生成物がひきつづいて得られるために必要な最小電圧を分解電圧decomposition voltageという。電解の際の電気量と生成する物質の量との間にはファラデーの法則が成立する。
 電気分解は実際に工業的にも広く利用されている。そのなかには電解分析、電気冶金(やきん)、電解研摩、電気めっき、電解コンデンサーの製造など、また食塩水の電気分解による塩素およびカ性ソーダ(水酸化ナトリウム)の製造などがある。[戸田源治郎]

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精選版 日本国語大辞典

でんき‐ぶんかい【電気分解】
〘名〙 化学反応の一つ。酸・塩基・塩などの電解質の水溶液に一対の電極を入れ、これに直流の電流を通じると、電解質中の陽イオンは陰極に、陰イオンは陽極に集まり、電極とイオンとの間に酸化還元反応が起こることをいう。電解質に水を加えないで加熱融解させた液体でも起こる。電気冶金・電気めっき・電鋳・電解研摩など工業的に応用される。電解。〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕

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