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電気伝導【でんきでんどう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

電気伝導
でんきでんどう
electric conduction
物質中で電場の作用のもとに電荷移動し,電流が生じる現象。その流れやすさをコンダクタンスといい,単位はジーメンス。抵抗の逆数である。電荷は電子やイオンによって運ばれ,その基本的な伝導機構は,量子論に基づく物質中のエネルギーバンド理論で説明される。そのバンド構造から,自由電子によって電流をよく流す金属などの導体,自由電子がほとんど存在しない絶縁体,その中間の半導体とに分類される。半導体では結晶中の正孔の位置が順次動くことによっても伝導が行われる。半導体や絶縁体などは電圧や熱,光などのエネルギーを供給することによって伝導性を与えることができる。金属中の自由電子は格子点の熱振動や不純物のため,その流れが乱され,抵抗が現れる。したがって,温度が低いほど伝導性がよく,ある種の金属は極低温でまったく抵抗のない超伝導性を示す。

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デジタル大辞泉

でんき‐でんどう〔‐デンダウ〕【電気伝導】
導体中を電荷が移動し、電流が流れる現象。金属では自由電子の移動、電解質溶液などでは・負イオンの移動によって起こる。

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世界大百科事典 第2版

でんきでんどう【電気伝導 electric conduction】
物質の両端につけた電極間に電位差を与えたとき,物質中に電流が流れる現象。電位差をV,電極間の物質の長さをl,断面積をSとすれば,電流Iは, I=(σS/l)Vによって与えられる。ここでσは物質によって決まる固有の量で,電気伝導度electric conductivity(電気伝導率,導電率などともいう)と呼ばれ,比抵抗の逆数に等しい。物質中の電場V/lが小さいときには,σは一定となり電流Iと電位差Vは比例する。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

でんきでんどう【電気伝導】
導体中を、電流が流れる現象。電位の高い方から低い方へ電荷が移動する。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

電気伝導
でんきでんどう
electric conduction
物体の両端に電池を接続して電圧をかけると、物体中に電場が生ずる。このような電場の影響で電荷の移動がおこり、電流が流れる現象を電気伝導という。単位断面積当りの電流を電流密度といい、電流密度と電場との関係は、電流密度をJとし電場をEとすると、JEで表される。私たちがよく知っている銅、アルミニウム、鉄などの金属をはじめ、多くの物質では、JEの方向が同じなので、σは通常の実数であって、これを電気伝導度または電気伝導率とよび、その逆数が抵抗率である。原子配列の対称性の低いある種の結晶では、JEの方向が異なる場合があり、このときのσはテンソルとよばれる量で表され、電気伝導度テンソルという。電流の源となる電荷を運ぶ粒子が電子である場合を電子伝導、イオンである場合をイオン伝導という。電気伝導度のもっとも大きい物質は金属であり、ほとんど0の物質が絶縁体である。その中間に、半導体とよばれる一群の物質がある。電気伝導度にこのような差が生ずる理由は、バンド理論によってよく説明される。物質によっては、低温で電気伝導度が無限大、すなわち電気抵抗が0になる現象が発見されている。これを超伝導という。[野口精一郎]

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精選版 日本国語大辞典

でんき‐でんどう ‥デンダウ【電気伝導】
〘名〙 物体内を電位差の高い方から低い方へ電流が流れる現象。金属や半導体のように自由電子の移動によって起こるもの、気体や電解液のように正負イオンの移動によって起こるものなどがある。

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

電気伝導
デンキデンドウ
electric conduction

導体中に電位差が存在するとき,その効果を弱める方向に電荷の移動を起こす現象.その結果生じる荷電粒子の移動を電流という.電荷を運ぶ粒子の種類により,電子伝導とイオン伝導とに分けられる.一般に,金属および半導体の電気伝導は前者に属し,電解質溶液やイオン結晶の場合は後者に属する.イオン伝導の場合には,電流に伴い物質の分離が起こるので電解伝導ともいわれる.真空管中の電気伝導は,主として熱電子放射により放射された電子による電子電流であり,ガス入り管中の放電はイオン化されたガスによるイオン電流によって起こる.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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