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電子戦【でんしせん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

電子戦
でんしせん
electronic warfare
レーダに対する妨害ECMとその妨害を回避するECCMとの戦いをいう。第2次世界大戦における海空戦は,電子戦の結果が戦況に大きな影響を与えた。ベトナム戦争湾岸戦争でも電子戦が幅広く行われた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

でんし‐せん【電子戦】
敵の電子兵器の使用を妨害し、味方兵器を有効に使用するための諸方策。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

でんしせん【電子戦 electronic warfare】
略してEWという。現代の兵器は多種多様な電波を使用している。また部隊が組織的戦力を発揮するにも電波による通信網が必要になる。電子戦は,敵が使用するこの種の電波に対し電波で攻撃を加え,その使用を困難にし,敵兵器や部隊活動を混乱・麻痺させ戦力の低下を強いるとともに,敵からの電波攻撃に対しては味方の電波使用を守り,戦力低下を防止するものである。電子戦で優勢な立場に立つことが現代戦で勝利を獲得する必須の条件であり,兵器のなかでもとりわけ秘密度が高い。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

でんしせん【電子戦】
敵側の電子機器の使用を記録・分析し、妨害・混乱させる軍事的手段。 EW 。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

電子戦
でんしせん
Electronic Warfare
アメリカ国防総省の軍事用語事典(2001年発行)では電子戦(EW)を「電磁スペクトラムをコントロールし、あるいは敵を攻撃するために、電磁および指向エネルギーを利用する軍事行動」と定義し、電子戦には「電子攻撃Electronic Attack、電子防護Electronic Protection、電子戦支援Electronic Warfare Support」の三つがあるとしている。従来の用語では電子攻撃(EA)は電子対策ECM(Electronic Counter Measure)に、電子防護(EP)は対電子対策ECCM(Electronic Counter-Counter Measure)に、電子戦支援(EWS)あるいは電子支援(ES)は電子支援手段ESM(Electronic Support Measure)に、それぞれ対応すると考えてもよい。電子戦は戦時のみならず平時にも行われていて、ESによってEAやEPに役だつ基礎データを収拾している。ESの一つにコミントCOMMINT(Communication Intelligence通信情報収集)があって、仮想敵の無線通信を傍受し、発信源を探知し、通信内容を分析し、相手の意図や行動を探る。またエリントELINT(Electronic Intelligence電子情報収集)では、仮想敵のレーダー電波などを捜索、監視し、発信源の位置を探知し、電波の信号を分析処理して、その特性についてのデータバンクを作成する。この二つをまとめてシギントSIGINT(Signal Intelligence信号情報収集)とよんでいる。全地球的規模でシギントを行っているシステムとして、アメリカを中心にイギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドのアングロサクソン諸国が参加しているエシュロンEchelon(通信傍受機関)の存在が噂(うわさ)されるが、公式に認められたことはない。EAには、敵のレーダーや通信の電波使用を妨害するジャミング、糸のような電波反射体を空中にばらまくチャフ、敵レーダーの距離や速度情報を誤らせる欺瞞(ぎまん)deception、敵レーダーを引き付けるおとりdecoyなどがある。EPは敵によるECMに対抗する手段で、別のアンテナを使用したり、レーダーの発信周波数やパルス繰り返し周波数(発信の間隔)を変えたり、発信電波をコード化しておいたりする方法がある。なお、敵の赤外線探知などを避ける手段を、IRCM(Infra-Red Counter Measure)とよぶこともある。現代では多くの国がESやEA専門の部隊や航空機、艦船を保有しており、レーダーや通信機にはEP能力が組み込まれている。また攻撃機や爆撃機は、相手の探知や攻撃を避けるEAシステムを機体に内蔵したり、独立したポッド(容器)の形で機外に搭載する。[野木恵一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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