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電力【でんりょく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

電力
でんりょく
electric power
(1) 電流によってなされる単位時間あたりの仕事。単位はワット,略号W。直流では電圧と電流のであるが,交流では各瞬間での電圧と電流の積の時間平均として求められる。実効値 V の交流電圧を印加したとき,回路に流れる電流の実効値 I ,その間の位相差をθとすると電力は VI cos θ である。交流では皮相電力無効電力などと区別するため有効電力とも呼ばれる (→交流電力 ) 。 (2) 一般に電力というときは電気エネルギーによる動力の意味がある。電力は発電・送電・配電の段階を経て需要者に届く。 (→電力系統 )  

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デジタル大辞泉

でん‐りょく【電力】
電流が単位時間にする仕事量。直流では電圧と電流の積に等しい。単位はワット。

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世界大百科事典 第2版

でんりょく【電力 electric power】
毎秒当りのエネルギーを一般に仕事率というが,電気エネルギーの場合にはこれを電力と呼び単位をワット(記号W)で表す。すなわち1W=1J/sである。また,電気エネルギーを電力量と呼びWs,Wh,kWhなどの単位を用いる。 電気回路のあるに流れている電流をi(t),枝の両端の電圧をv(t)とするときv(ti(t)を瞬時電力,電圧電流ともある周期をもっている場合にその周期間で瞬時電力を平均した値を平均電力あるいは有効電力という。

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大辞林 第三版

でんりょく【電力】
単位時間当たりの電気エネルギー。その値は電圧と電流との積で表される。単位はワット。記号 W  電力を時間について積算した量を電力量という。 近世中国洋学書格物入門(1868年)にある。英語 electric power や electric force の訳語。日本では米欧回覧実記(1877年)にある

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日本大百科全書(ニッポニカ)

電力
でんりょく
electric power
1秒間に行う電気的仕事をいう。一般に1秒間に行う仕事を仕事率というのに対し、電気工学では電力という術語を使っている。直流回路の抵抗の両端に電圧を加えると、抵抗中を電流が流れる。これは電界によって荷電粒子(多くの場合電子)が力を受けて動く現象で、エネルギーを消費する。このエネルギーは電源から供給されたものであり熱に変わる。この場合の仕事率すなわち電力は、電流の2乗と抵抗の積に等しい。これは抵抗の両端の電圧と抵抗を流れる電流の積に等しい。交流回路の場合は電圧、電流ともに変化しているので、1周期の平均を電力といい、電圧、電流に実効値を用いれば、直流の場合の関係がそのまま成り立つ。しかし、回路に抵抗成分(おもに抵抗器による)とリアクタンス成分(おもにコイルやコンデンサーによる)を含む場合は、エネルギーを消費するのは抵抗成分だけであり、リアクタンス成分はエネルギーを消費しないので、回路の両端の電圧と、回路に流れる電流の積は電力を表さない。これは見かけの電力であり皮相電力とよんでいる。電力を皮相電力と区別する必要があるときは有効電力という。これに対して、純粋なリアクタンス成分のみが負荷の場合、電源と負荷の間を行ったり来たりして消費されない電力を無効電力とよぶ。有効電力を実数部とし無効電力を虚数部として複素数(実数と虚数単位で表される数)表示したものを複素電力といい、実数部の2乗と虚数部の2乗を加えて平方根をとったものが皮相電力である。電気的エネルギーでは、それが熱に変換される場合に限らず、たとえばモーターのように機械的エネルギーに変換される場合でも、その仕事率は電力である。
 さらに電磁波のように、端子間の電圧や、導線を流れる電流も存在しない場合でも、電力は存在する。この場合は、電界と磁界のベクトル積が単位面積当りの電力の流れを表す。これはポインティング・ベクトルとよばれている。毎秒1ジュールの仕事率を1ワットと定めてある。[布施 正・吉澤昌純]

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精選版 日本国語大辞典

でん‐りょく【電力】
〘名〙 単位時間に発生、消費あるいは輸送される電気エネルギー。単位はワット(W)。その一千倍をキロワット(kW)とする。
※米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉五「而て滊力電力を用ふるの発明を啓く」

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化学辞典 第2版

電力
デンリョク
electric power

単位時間に電流によってなされる仕事量.単位としてはワット(W)が用いられる.直流電流Iによって抵抗R中で消費される電力Pは,抵抗の両端に加わる電圧をVとすると,

PVIRI 2

で表され,ジュール熱として抵抗中で失われる.交流の場合には,回路に交番電圧

eE sin ωt
が加えられ,そのとき流れる交流電流が

iI sin (ωt - φ)(φ:位相角)
であるとき,

PeiEI sin ωt sin(ωt - φ)

を瞬間電力といい,これを交流の一周期Tにわたって平均した値を平均電力という.

ここで,

EeE/IeI/
Ee および Ie はそれぞれ電圧および電流の実効値であるが,EeIeのことを皮相電力,EeIe sinφを無効電力,EeIe cosφを実効電力という.皮相電力中,実際に有効に使われる電力は,実効電力の部分だけであるので,後者の前者に対する比を力率といい,実用電気機械では力率が大きくなるよう工夫されている.ある時間にわたって積算した電力の値は積算電力とよばれ,ワット時(W h),キロワット時(kW h)単位で表されるが,一般にはこの値を単に電力とよぶこともある.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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