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集団規範【しゅうだんきはん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

集団規範
しゅうだんきはん
group norm
集団の成員に共有されている価値判断や行動様式規準をいう。人間は意識するととにかかわらず特定の規準に従って知覚思考をするが,その規準が合理的,公式的な場合を規則,その他の場合を慣例という。後者の場合その成立過程は個人的心理的次元,所属集団的次元,準拠集団的次元に区分できる。集団の継続過程で,各成員は他の成員のもつ規範との関係で思考するようになるため所属集団的次元の規範形成力が強まるが,これは同時に集団の凝集性の高度化を意味し,ここから成員の連帯が生じる。集団規範は一方で逸脱者に対する制裁同調者に対する報酬の規準として機能するが,他方で成員の意識を画一化する面もある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

集団規範
しゅうだんきはん
group norm
集団メンバーが、メンバーとして期待されている行動を行おうとするときに準拠するところの、メンバーに共有されている行動基準ないし意識をいう。集団メンバーが集団規範を共有することによって、メンバー間のコミュニケーションは容易となり、他のメンバーの行動が予測可能となる。
 ところで、規範には、団体規約のように明文化されたフォーマルなものから、慣習や仲間同士の暗黙の了解といったようなインフォーマルなものに至るまで種々の形態がある。また集団の全メンバーに適用される規範もあれば、集団内のある下位集団にのみ適用される規範もある。たとえば企業集団には、メンバー全員に適用される規範から、経営者、中間管理者、労働者のそれぞれに適用される異なる規範に至るまで、複数の規範が存在しており、それらの規範は相互に自律していたり、ときには対立したりさえする。
 集団規範が集団メンバーによって守られるのは、メンバーが規範から逸脱した行動をしたときには制裁が加えられて、欲求が充足されなくなることを知っているからである。集団規範への人々の同調行動は、集団秩序を維持すると同時に、人々の欲求を充足させるのである。しかし集団規範は、けっして一定不変ではなくて、状況に応じて、たとえば環境の変化や人々の欲求の変化に対応して変化しうるのである。[佐藤慶幸]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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