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【がん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


がん
森鴎外長編小説。 1911~13年発表。貧窮の家に無自覚に成長したお玉は,高利貸末造の囲い者になる。湯島の無縁坂に面した小さな妾宅に住み,散歩の道すがら顔を合せる医科大学生岡田に,ほのかな恋心を覚えたが,その思いを打明けるおりもないままに,岡田はドイツ留学に旅立っていく。お玉の無垢で可憐な願いを踏みにじる偶然を通して人生の深淵をのぞかせている。岡田の友人である「僕」の回想という形式をとり,そこに一種の淡い哀愁を漂わせている点にも,この作品を味わい深いものにした技法が感じられる。

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デジタル大辞泉

かり【×雁/×鴈】
[名]《鳴き声から》ガンの別名。 秋》「久しくて次なる―の鳴き渡る/汀女
[副]ガンの鳴き声を表す語。
「声に立てつつ―とのみ鳴く」〈後撰・秋下〉

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がん【×雁/×鴈】
カモ目カモ科の鳥のうち、ハクチョウ類を除いた大形のものの総称。雌雄同色で、羽色は一般に地味な褐色。草食性。多くは北半球の北部で繁殖し、日本にはマガンヒシクイなどが冬鳥として渡来、湖・沼・湿地・水田などでみられる。V字形や横1列の編隊を組んで飛ぶ。かり。かたいとどり。 秋》

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がん【雁】[書名]
森鴎外の小説。明治44年~大正2年(1911~1913)発表。高利貸しの妾(めかけ)お玉と、大学生岡田との結ばれぬ淡い恋を描く。

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がん【雁】[漢字項目]
人名用漢字] [音]ガン(漢) [訓]かり
鳥の名。ガン。「雁行帰雁孤雁落雁旅雁
手紙。便り。「雁書雁信
[補説]「鴈」は異体字。
[難読]雁擬(がんもど)き

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デジタル大辞泉プラス

1953年公開の日本映画。監督:豊田四郎、原作:森鴎外、脚色:成澤昌茂、撮影:三浦光雄、美術:伊藤熹朔木村威夫。出演:高峰秀子田中栄三、小田切みき、浜路真千子、東野英治郎浦辺粂子、芥川比呂志ほか。第4回ブルーリボン賞撮影賞、第8回毎日映画コンクール美術賞受賞。

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世界大百科事典 第2版

がん【雁】
森鷗外の長編小説。1911年(明治44)から13年にかけて《スバル》に断続連載,15年に補筆して刊行。無縁坂に囲われた高利貸の妾お玉は東大生の岡田と知りあってほのかな慕情をいだき,夢のような未来を空想する。しかし,今日こそは岡田を呼びとめてと思いつめた日,ふとした偶然から彼女の思いは通ぜず,岡田はドイツ留学のため日本を去ってゆく。岡田の友人,〈僕〉の回想形式で書かれ,鷗外自身の青春の思い出が生きる本郷界隈を舞台に,薄幸な美しい女の自我のめざめと挫折の内的ドラマを,均整のとれた文体による心理の解析とともに描き,ロマンティックな詩情をただよわせている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

かり【雁】
〔鳴き声からという〕 ガンの異名。 [季] 秋。 《 一行の-や端山に月を印す /蕪村 》
ガンの鳴き声。 「声にたてつつ-とのみ鳴く/後撰 秋下

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)


がん
森鴎外(おうがい)の長編小説。1911年(明治44)9月号から13年(大正2)5月号まで『スバル』に連載。15年5月籾山(もみやま)書店より刊行された。明治13年(1880)当時の東京・上野近辺の物語。高利貸し末造のめかけである美女お玉は、たまたま、飼い鳥を蛇の難から救ってもらった医科大学生岡田に恋し、1日、ひそかに彼を待ち受けるが、その日の岡田は友人と連れ立っていて、ついに声をかけることができず、そのまま岡田と縁が切れてしまったという話。岡田が投げた石に偶然に当たって死んだ不忍池(しのばずのいけ)の雁が、不運なお玉の象徴となっている。鴎外の小説のなかでは、もっとも小説らしい結構をもった作品で、哀感の漂う佳作である。[磯貝英夫]
『『雁』(岩波文庫・角川文庫・講談社文庫・新潮文庫)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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動植物名よみかた辞典 普及版

雁 (ガン・カリ)
動物。ガンカモ科のガン類の総称

出典:日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」
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