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限定承認【げんていしょうにん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

限定承認
げんていしょうにん
相続人が被相続人債務遺贈について,これを相続によって得た財産の限度内に限って弁済する責任を負う相続の承認をいう (民法 922) 。限定承認をする場合は,相続の開始を知ったときから3ヵ月以内に,家庭裁判所に対し相続財産財産目録を提出して限定承認を述しなければならず (924条) ,相続人が数人の場合には全員が共同でなければならない。限定承認は,相続すれば債務超過のおそれがあり,精算してみればあるいは財産が残るかもしれない場合に行われる。なおこのほか相続の際には,相続放棄と,単純承認とがある。

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デジタル大辞泉

げんてい‐しょうにん【限定承認】
相続人相続によって得る財産の限度内で被相続人債務遺贈の義務を負担することを留保して、相続を承認すること。限定相続。→単純承認

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監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

げんていしょうにん【限定承認】
相続の発生によって,相続人は被相続人が有していた積極的な財産ばかりでなく消極財産(負債)も承継する。負債があっても積極財産のほうが多ければ問題ないが,負債ばかりとか負債のほうが多い場合には,相続人が無条件で相続する(これを単純承認という)と,一生かかって負債を支払わなければならないということにもなりかねない。このような場合の相続人を保護するために認められている制度が,相続放棄と限定承認である。相続財産が負債ばかりであるとか負債のほうが多いことがすでにはっきりしているときは,相続人は相続放棄によって負債の支払を免れることができる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

げんていしょうにん【限定承認】
相続により承継する債務が、相続で得る財産より多い(負債超過)ときには、その財産で弁済しうる分だけを弁済する、という留保を付けた相続の承認。限定相続。 → 単純承認

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

限定承認
げんていしょうにん
相続人が、相続によって得た財産を責任の限度として被相続人の債務および遺贈を弁済する形の相続(民法922条~937条)。被相続人の債務は相続財産だけで清算し、たとえ相続財産で足りないときも、相続人は自己の財産で弁済する義務を負わない。他方、清算の結果、相続財産が余ればこれは相続人に帰属する。相続財産がマイナスであることが明らかなときは、相続人としては相続放棄をすれば十分だが、プラスかマイナスかわからないときにこの制度の効果が発揮される。限定承認をするには、被相続人が死んだことを知ったときから3か月以内に財産目録をつくって家庭裁判所に申し出なければならない(民法924条)。この期間内に申し出をしない場合、相続財産を処分したり、隠したりした場合などには、普通の相続(単純承認)をしたものとみなされる(同法921条)。なお、相続人が数人いるときは、全員いっしょでなければ限定承認をすることができない(同法923条)。単純承認が無限責任であるのに対して、限定承認は有限責任となる。したがって、限定承認は単純承認と違って親の借金を子が引き受けない結果となるため、道徳に反するかのように思われがちだが、親子といえども財産は別であり、親の債権者は子の財産まであてにすべきではないという点からは、むしろ限定承認こそ相続の本則であるとする考えも強い。[高橋康之・野澤正充]

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精選版 日本国語大辞典

げんてい‐しょうにん【限定承認】
〘名〙 相続人が、被相続人の債務や遺贈について、相続によって得た財産の限度で弁済するという意思表示、またはその相続形態。相続開始を知ったのち、三か月以内に家庭裁判所に申述しなければならない。限定相続。
※民法(明治三一年)(1898)一〇二六条「相続人が限定承認を為さんと欲するときは」

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