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【アン】

デジタル大辞泉

あん【闇】[漢字項目]
常用漢字] [音]アン(漢) [訓]やみ くらい
〈アン〉(「」と通用)
くらやみ。くらい。「闇夜暁闇
道理にくらい。「闇愚」
〈やみ〉「闇市暗闇(くらやみ)夕闇

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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やみ【闇】
光のささない状態。暗いこと。「に包まれる」
闇夜。
「文化五年の辰年のこんな―の晩に」〈漱石・夢十夜〉
思慮分別がつかないこと。「心の
知識がないこと。
「母の言葉の放った光に我身を縈(めぐ)る―を破られ」〈二葉亭浮雲
先の見通しがつかないこと。「失業して前途がとなる」「一寸先はだ」
正規の手続きによらない取引。「でもうける」「取引」
世人の目にふれないこと。「に葬る」
仏教で、往生の妨げとなる迷い。
文字が読めないこと。
「その余の文字は―なる男」〈咄・醒睡笑・三〉
10 《陰暦30日は闇夜であるところから》3・30・300など、3のつく値段のこと。雲助などが使う。
「まんだ安いなら―げんこ(=三百五十)で」〈滑・膝栗毛・五〉

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大辞林 第三版

やみ【闇】
暗い状態。光のささない状態。また、その所。 -に紛れる
知識のないこと。道理がわからないこと。 母の言葉の放つた光りに我身を縈めぐる-を破らん/浮雲 四迷
心が乱れて、正しい判断ができなくなること。 恩愛の-
人に知られないところ。 -に葬る
前途に希望のないこと。見通しのきかないこと。 一寸先は-
秩序の失われた状態。道義が行われないこと。 義理が廃ればこの世は-だ
月の出ない夜。闇夜。
正規の手続きによらない取引。 -で買う
文字の読めないこと。 その余の文字は-なる男/咄本・醒睡笑
陰暦の三十日みそかは闇夜であることから 馬方・駕籠かごかきなどの符丁で、三・三〇・三〇〇など。 まんだ安いなら-げんこ=「五」ノ符丁で/滑稽本・膝栗毛 5
名詞の上に付いて複合語をつくり、正当でない意を表す。 -物資 -ブローカー

出典:三省堂
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精選版 日本国語大辞典

やみ【闇】
〘名〙
① 光がささないで、暗い状態。くらがり。くらやみ。
※万葉(8C後)四・六九〇「照る月を闇(やみ)に見なして哭く涙衣ぬらしつ干す人なしに」
※山家集(12C後)上「錦はる秋の梢を見せぬ哉へだつる霧のやみをつくりて」
② 夜、月のない暗い状態。また、その夜。特に、陰暦二〇日以後まだ月の昇らない夜、または月のない晦(つごもり)の夜。やみよ。
※万葉(8C後)八・一四五二「闇夜(やみ)ならばうべも来まさじ梅の花咲ける月夜にいでまさじとや」
※枕(10C終)一「夏は夜、月の頃はさらなり、やみもなほ、蛍のおほく飛びちがひたる」
③ (暗い中ではなにも見えずに、迷うところから) 思慮分別のなくなること。理性を失った状態。
※後撰(951‐953頃)雑一・一一〇二「人のおやの心はやみにあらねとも子を思ふ道にまどひぬる哉〈藤原兼輔〉」
④ 特に仏教で、さとりの開けないこと。往生の妨げとなる迷い。煩悩(ぼんのう)
※後拾遺(1086)雑三・一〇二六「君すらもまことの道に入りぬなり一人や長きやみに惑はむ〈選子内親王〉」
⑤ 知識のくらいこと。物事がはっきりとわからないこと。気がつかないこと。
※大鏡(12C前)一「まして大臣などの御事は、としごろやみにむかひたるに、あさひのうららかにさしいでたるにあへらん心地もする哉」
⑥ 先の見通しがつかないこと。希望をもつことができないこと。方途を失うこと。
※譬喩尽(1786)一「一寸先は闇(ヤミ)の夜」
⑦ (暗い中では見ることができず、混乱するところから) 乱れておさまらないこと。乱脈なこと。
※後撰(951‐953頃)秋中・三二四「秋の月つねにかく照るものならばやみにふる身はまじらざらまし〈よみ人しらず〉」
⑧ 文字を解しないこと。文字が読めないこと。
※咄本・醒睡笑(1628)三「南無の二字ばかりを、いかがしてか見知りたる、その余の文字は闇なる男」
⑨ 世人の目に触れないこと。表沙汰にしないこと。
※一兵卒の銃殺(1917)〈田山花袋〉二〇「でなくっちゃ闇へやった子に対してもすまないと思ってゐたんだから」
⑩ (陰暦で、月の三〇日は闇夜であるところから) 三、三〇、あるいは三〇〇をいう馬方、駕籠舁(かごかき)などの符丁。
※滑稽本・狂言田舎操(1811)上「今いふ通りだから、三百(ヤミ)で能かア遣ますべい」
⑪ (遠くて目標をはっきり見定め難いところから) 鉄砲を撃つ時の、百間(約一八〇メートル)の距離。
※上杉家文書‐(年月日未詳)(江戸)鉄砲一巻之事「昔は百間をばやみと申候て放し不申候」
⑫ 芝居に用いる黒幕のこと。
※雑俳・柳多留‐四二(1808)「荒海や闇を着て寐る楽屋番」
⑬ 公定価格または正規の手続きによらないこと。闇取引をすること。また、その取引や商品、値段など。
※華燭(1947)〈中山義秀〉「縹は古い布やヤミの薄い木綿地などを狭い部屋の中いっぱいに散りひろげて」

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