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関節【かんせつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

関節
かんせつ
joint; articulation
2つ以上のが互いに可動性をもって連絡したものを可動関節,互いに付着しているだけのものを不動関節というが,一般に関節といえば前者をさす。関節面は関節頭関節窩から成り,それぞれ関節軟骨でおおわれている。その全体を関節包が取囲んで関節腔をつくり,中に滑液を満たしている。関節包の内面には滑膜があり,滑液を分泌する。関節は機能および形状により,平面関節,球関節,鞍関節,ちょうつがい関節,楕円関節,車軸関節,半関節などに分けられる。

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デジタル大辞泉

かん‐せつ〔クワン‐〕【関節】
[名]骨と骨とを連接させる可動性の結合部。周囲を結合組織の膜が包み、内側には滑液が入っていて潤滑油の役をする。
[名](スル)関節または関節状の連結部で結合していること。「大腿骨と関節する骨」

出典:小学館
監修:松村明
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栄養・生化学辞典

関節
 骨の連絡部分の総称

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世界大百科事典 第2版

かんせつ【関節 joint】
骨格の構成要素が互いに結合されている部位で,ふつうはそこで互いに独立に動くようになっているものをいう。
【無脊椎動物の関節】
 無脊椎動物の関節はほとんどが固い外骨格の構成要素である殻片の間に形成されるもので,節足動物をはじめ軟体動物触手動物などに見られる。関節する殻片は,一般にちょうつがい構造や尖軸(せんじく)構造で互いに組み合わされている。節足動物の体節間や肢節間の関節では,硬化していないクチクラ層をもつ節関膜が隣節の硬殻の間をつないでいて,外骨格系で完全に体を包みながら関節を可動性にしている。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

かんせつ【関節】
骨と骨とを可動的に結合させる部分。両骨の相対する面には軟骨の薄層があり、関節の周囲は骨膜の延長である結合組織性の丈夫な膜で包まれ、内部は滑液で満たされている。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

関節
かんせつ
動物の骨格は各骨が互いにいろいろな形式で連結しており、その連結を関節という。結合する骨が種々の運動を必要とする場合は可動関節によって結合し、動きを必要としない場合には不動関節によって結合する。一般に関節というときは可動関節をさし、不動関節の場合は、骨間にある組織の種類によって靭帯(じんたい)結合、縫合(頭蓋骨(とうがいこつ))、軟骨結合(恥骨結合、脊椎(せきつい)の椎体間結合)などとよぶ。
 可動関節は互いの骨の間に関節腔(くう)とよぶ狭い間隙(かんげき)があり、関節腔の内面には滑膜という組織が張られている。関節をつくっている関節骨の骨端部の表面には関節軟骨とよぶ硝子軟骨(ガラスなんこつ)の薄層(厚さ0.5~2ミリメートル)があり、関節面を平滑にしている。関節腔内には滑液が入っていて、潤滑油の役割をしており、関節の動きを滑らかにしている。関節は一般的には対向する関節面があり、一方は凸面で関節頭とよび、他面は凹面で関節窩(か)とよぶ。関節窩の辺縁部には線維軟骨性組織があったり(股関節(こかんせつ)の関節唇)、関節腔を完全に二分している関節円板(顎関節(がくかんせつ)、胸鎖関節)や円座のような関節半月(膝関節(しつかんせつ))が存在して関節面の適合をよくしている。
 関節は関節包とよぶ結合組織で包まれるほか、さらに骨を互いに結合させる補強用の多数の靭帯が関節の周囲にあって、関節の運動を機能的に助けている。関節運動の性質、可能範囲は関節の形態、関節包、靭帯のつき方で決まるといってよい。
 関節の分類法にはさまざまなものがあって、関節に関与する骨の数によって単関節(2個の骨の連結)とか複関節(3個以上の骨の連結)を区別したり、関節運動の形式によって、屈曲、伸展、内転、外転、外旋、内旋、回内、回外などに区別するが、これらの運動は関節軸を中心として行われるものである。関節軸とは、関節を通り二つの骨をまっすぐに伸ばした方向に走る「縦軸」と、縦軸に直角の方向の「直角軸」、これら両軸にそれぞれ直角な「垂直軸」を設定したものであり、関節はこの三つの軸を中心にして運動を行う。関節軸からみた場合、屈伸や回旋の運動を1軸のみで行う一軸性関節、互いに直交する2軸を中心にそれぞれが屈伸できる二軸性関節、前後や側方への屈伸のほか、回旋運動も行う三軸性関節(多軸性関節)の三つに分けられる。
 関節の分類のうち、もっとも一般的なのは、関節面の形状、つまり関節頭と関節窩の形による分類である。なかには、厳密に区別できない形状の関節もあるが、球関節(臼(うす)関節)、楕円(だえん)関節、鞍(くら)関節、蝶番(ちょうつがい)関節、車軸関節、平面関節などがこれである。
(1)球関節 関節頭が半球状で、他方の関節窩が浅く、回転が自由で、運動範囲も関節のなかではもっとも広い多軸性関節である(肩関節)。関節窩が深い場合は臼関節といい、可動範囲も制限される。股関節がこれに属する。
(2)楕円関節 関節頭が楕円形の二軸性関節で、2方向に屈曲するが、回転運動ができない。顎関節、橈骨(とうこつ)手根関節がこれに属する。橈骨手根関節は、橈骨と手根骨に属する舟状骨・月状骨両骨との間にできる関節で、手掌側、手背側、橈骨側、尺骨側への屈曲を行う。
(3)鞍関節 対向する骨端面が鞍状で、互いに直角にあわさっている二軸性関節で、母指の手根中手関節(母指の付け根の関節)がこれに属する。
(4)蝶番関節 一軸性関節で、蝶番と同じ働きをして、1方向だけの屈曲運動を行う。指節間関節(指骨の間の関節)や腕尺関節(上腕骨と尺骨間)がこれに属する。
(5)車軸関節 円柱上の関節頭が長軸となり、その側面に関節窩がはまるように湾曲している。関節窩が固定して関節頭が運動軸となる一軸性関節であり、可動性も大きい。橈骨と尺骨との間の、上・下橈尺関節は前腕の回外・回内運動を行う車軸関節であり、また、第1頸椎(けいつい)と第2頸椎との間に構成される正中軸関節は頭部を回転させる。
(6)平面関節 二つの関節面が平面的で、互いにずれる運動を行う(椎間軟骨)。
 関節運動の形式や運動範囲は、関節の形式、関節軟骨の形態、関節周囲の靭帯や筋のつき方、走行によって決まるため、関節の修復、整形などには、それらの条件を十分に考慮しないと機能回復が円滑にいかない。関節の運動感覚は、関節の内面・軟骨・靭帯などの内部に、関節面の接触によって位置や運動状況を感受する受容器があるため、自動的、他動的運動に関係なく、関節運動を感じる。[嶋井和世]

関節の疾患

代表的なものは「関節炎」と「脱臼(だっきゅう)」である。関節炎は原因によって種々に分類されるが、「関節リウマチ」(リウマチ性関節炎)や「変形性関節症」などは別に扱われる。また脱臼は、外傷性では肩関節に多くみられるが、先天性では「股関節脱臼」がもっとも多い。日常的には「捻挫(ねんざ)」がよくみられるが、幼児の手を引っ張った瞬間におこる「肘内障(ちゅうないしょう)」も肘関節の一部脱臼である。
 関節の疾患にはかならず関節の運動障害を伴い関節痛を訴えることが多く、関節可動域のテストが行われる。また関節の内視鏡検査には、日本で開発された「関節鏡」が使われ、簡単な手術も可能となっている。治療としては「関節固定術」のほか、関節の可動性を回復させる「関節形成術」があり、「人工関節」が使われることもある。
 以上についての詳しい解説は、それぞれの項目を参照されたい。[永井 隆]

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精選版 日本国語大辞典

かん‐せつ クヮン‥【関節】
〘名〙 骨と骨とが互いに運動できるように連結している部分。骨の面(関節面)は、一方がくぼみ、他方が突きでて互いにかみあう形をしている。〔病論俗解集(1639)〕

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