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間食【かんしょく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

間食
かんしょく
決った食事と食事のに物を食べること。今日では日常の食事は3回であるが,室町時代までは朝夕の2回であった。武士の一人扶持というのも,米2合半を2度,1日5合を標準としていた。2度の食事が回数を増したのは,田植え稲刈り,旅行,戦争などの激しい労働のために昼食が必要となり,ヒルマ,ヒルゲ,ゴショウなどといって,戸外で食事をとったのが一般化したものである。激しい労働をする人は,昼食のほかにも,昼との間に間食いを要求した。間食いは地方によってハシマ,ケンズイ,コビル,コジュウハンなどと呼ばれている。間食には団子,焼餅,芋類などを食べたが,黄粉をまぶしたり,ほおの葉に包んだ握り飯を食べる場合もあった。このほか夕食後の夜なべ仕事に伴って夜食をとることもあった。都市生活が発達してからは 10時,3時の茶菓子をとる習慣が生れ,最近では食生活における間食の比重が高まっている。

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デジタル大辞泉

かん‐しょく【間食】
[名](スル)きまった食事と食事との間に物を食べること。あいだぐい。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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栄養・生化学辞典

間食
 スナックともいう.朝食,昼食,夕食の間にとる軽い食事.子供にとっては三食を補う補食意味をもつ.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

かんしょく【間食】
正式の食事と食事の間にとる食事のこと。その時間や正式の食事との関係で,〈おやつ〉〈おちゃ〉〈こびる〉〈やしょく〉などと呼ぶ。古くから1日2度が正式の食制とされていたため,ふつうは朝食と夕食との間にとる食事をいった。近世に入って朝・昼・夕の1日3度の食事が一般化すると,それ以外に食べるものをいうようになった。これは庶民の労働上の変化が起きたためと考えられる。すなわち,労働量の多さと激しさであり,主として稲作労働が増大したためと考えられる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

かんしょく【間食】
スル
決まった食事と食事の間に物を食べること。あいだぐい。おやつ。 -するから太るのだ

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

間食
かんしょく
三度の食事以外にものを食べること。おやつ。大人にとってはレクリエーションや社交の意味を兼ねることが多く、子供にとっては三度の食事でとりきれない栄養補給の目的をもつ。
 内容的には、菓子類や果物類のほか、軽い麺(めん)類といったものが一般的だが、子供に対しては、あくまでも三度の食事を補充するという限界にとどめ、とくに夕食に影響しないように配慮したい。間食のために夕食を十分に食べないことがあれば、間食の量を減らすべきである。子供の場合、その発育状態や運動量などによっても異なるが、おおよそ1日の熱量所要量の10~15%ぐらいが適当とされている。
 わが国においては、来客があれば時間に関係なく茶菓の接待をする習慣があり、そのために、子供に対しても時間的制限を与えることが困難になりやすい。子供の要求どおりに菓子類を随時与えてしまうことで、子供たちには欲望を統制する能力が発達せず、わがままにもなる。また、甘い菓子類を多く与えることによって、虫歯が多く発生している事実も見逃せない。なお、今日いう「おやつ」の習慣は江戸時代初期に始まった。昼食と夕食の間の八つ刻(どき)(午後2時に当たる)に、婦人や子どもの間で、おやつといって、菓子や餅などを食べる習慣があったといわれる。[平井信義]
 古くは日本人の食事は朝・晩2回であったので、昼食は間食であったが、今日では朝・昼・晩の3食が正式の食事となり、その合間に食べるものを間食としている。近畿地方から九州地方にかけてはケンズイといい、中世の記録にもあって、これは間食の呉音である。関東地方から東北地方ではコヂュウハン(小昼飯)、北陸地方ではナカマとよんで、春から秋にかけての農繁期に昼食の前後に食べることにしている。間食は労働によって異なり、居職(いじょく)は軽く、戸外労働は餅(もち)や団子など腹もちのよいものをとるという。本来、職業や季節に応じた、必要なる食事だったのである。[鎌田久子]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

あいだ‐ぐい あひだぐひ【間食】
〘名〙 食事と食事との間に物を食べること。かんしょく。
※いたづら小僧日記(1909)〈佐々木邦訳〉「喰べるといへば奥さんは能く間食(アヒダグヒ)をする人だ」

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かん‐しょく【間食】
〘名〙
① 昔の二食時代、朝食夕食のほか、激しい労働に従事する者などに支給された食事。けんずい。かんじき
※霊異記(810‐824)上「其の家室、稲舂女等に間食を充て将(む)として碓屋に入る」
② 一日三度のきめられた食事の間に物を食べること。また、その食物。あいだぐい。かんじき。
※吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二「此人目を忍んで間食するといふ癖は」

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けん‐じき【間食】
〘名〙 (「けん」「じき」はそれぞれ「間」「食」の呉音) 昔、一日二食であったころ、労働、兵役などに従事したり、公家に随従したりする者に、補食として支給する食事。
※霊異記(810‐824)上「設けし年米を舂く時、其の家室、稲舂女(いなつきめ)等に間食を充て将(む)として碓屋(からうすや)に入る」

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