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長押【なげし】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

長押
なげし
日本建築で,面に水平に打付けて柱を連結する。本来は構造材であったが,貫 (ぬき) が多く用いられるようになってから化粧材になった。取付け位置によって下から「地長押」「縁長押」「腰長押」「内法 (うちのり) 長押」「蟻壁長押」「天井長押」などの種類がある。長押は柱と同材のものを用い,幅が柱幅の8,9割のものを「本長押」,6,7割のものを「半長押」という。

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デジタル大辞泉

なげし【押】
日本建築で、柱から柱へと水平に打ち付けた材。もとは柱を連結する構造材であったが、貫(ぬき)が用いられるようになってから装飾化した。取り付ける位置によって、地長押・腰長押・内法(うちのり)長押・蟻壁(ありかべ)長押・天井長押などがある。

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リフォーム用語集

長押
柱から柱へ水平に取り付けた化粧材。取り付け位置により呼び名が異なるが(地覆長押、腰長押、内法長押、アリ壁長押など)、一般には品格をもたせるために、和室の鴨居上部に内法長押(うちのりなげし)のみを取り付けることが多い。

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世界大百科事典 第2版

なげし【長押】
日本建築において柱をつないで柱面に打ち付けた化粧の横木をいう。〈ながおし〉の。棖の字を当てる場合もあるが,棖は方立(ほうだて)である。使用する場所によって,地面に接する地(じ)長押,縁の上にある切目(きりめ)長押,切目長押上のの低い半長押,窓下の腰長押,開口部の上方に位置する内法(うちのり)長押,内法長押より上にある上(かみ)長押,蟻壁(ありかべ)を受ける蟻壁長押,天井に接する天井長押などがある。

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大辞林 第三版

なげし【長押】
和風建築で、鴨居かもいの上や敷居の下などの側面に取り付けた、柱と柱の間をつなぐ横材。位置により、地覆じふく長押・縁えん長押・内法うちのり長押・天井長押などがあり、普通には内法長押のことをいう。元来は構造材であったが、貫ぬきの発達により装飾材へと変化していった。

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家とインテリアの用語がわかる辞典

なげし【長押】
日本建築で柱と柱の間の壁面に取り付ける横木。中世以前は柱を横につなぐための構造材であったが、工法の発展によりその役目は装飾材へと変化し、部屋の格式を示すようになった。柱の下端をつなぐ地長押、窓下の腰長押、開口部上部の内法(うちのり)長押、天井に接する天井長押などがある。なかでも内法長押は現代住宅にも多く使われている。◇「長(な)が押し」の

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日本大百科全書(ニッポニカ)

長押
なげし
柱の表面に釘(くぎ)で打ち付けて各柱を連結する横材。古代では長押は重要な軸組用構造材の一つで、柱の頂部に頭貫(かしらぬき)が入れられたほかは、柱の中間では長押を打ち付けて各柱を連結し、柱の横への移動を防ぐ方法がとられた。中世以降になると、中国の宋(そう)様式の導入によって、柱を連結する材としては、柱を貫通させる貫が用いられ、そのため長押は化粧材の性格をもつようになった。
 長押は打ち付けられる場所によってそれぞれ名称を異にし、天井回縁(まわりぶち)の下に巡る天井長押、扉口や鴨居(かもい)の真上につく内法(うちのり)長押、天井と内法の間の小壁上方に蟻壁(ありかべ)を設けた場合には蟻壁長押、窓下や腰回りに打ち付けられる腰長押、柱の最下部をつなぐ地長押のほか、部屋の外側に回縁(まわりえん)を設けた場合、敷居下の縁板(えんいた)下に取り付ける切目(きりめ)長押、内法長押の裏側の縁(えん)寄りに取り付けられる縁長押などに分けられる。なお、内法長押がもっとも一般的なので、これを単に長押ということが多い。[工藤圭章]

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精選版 日本国語大辞典

なげし【長押】
〘名〙
① 日本建築で、柱と柱との間を、柱の側面から横に打ちつけた材木。とりつける箇所によって頭長押・内法長押・腰長押・切目長押(縁長押)・地長押・蟻壁長押・天井長押などがある。寝殿造りでは内法長押を上長押、切目長押を下長押という。奈良時代初期には扉を釣り込むためのものであったが、まもなく、軸組を固めるために用いられるようになり、中世以後は次第に装飾化した。
※正倉院文書‐天平宝字六年(762)三月二五日・山作所告朔解「長押八枝〈六枝各長二丈二尺 二枝各長一丈二尺〉」
※浮世草子・好色一代女(1686)一「寝間とおもふ、なげしのうへに瀑板(しゃれいた)の額掛て、好色菴としるせり」
② 帯、特に女の帯をいう、大工や盗人仲間などの隠語。
※新ぱん普請方おどけ替詞(1818‐30頃か)「おびを、なげし」

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