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鋳型【いがた】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

鋳型
いがた
casting mold(mould)
鋳造用の型。砂型金型,特殊鋳型の別があり,またインゴット用と製品鋳物用も区別される。 (1) インゴット用 鋳鉄製が多く用いられ,内面は溶湯 (溶融金属) の融着を防ぎ離型しやすいように油脂,タール,黒鉛などを塗る。型から抜きやすいようにテーパをつけるが,小型の非鉄金属インゴットでは開放型も使われる。銅と銅合金では友型といって銅鋳型とすることもある。 (2) 製品鋳物用 砂型が主流であるが,ダイカスト,低圧鋳造などの普及で最近は金型も多くなっている。砂型は木製または金属製の原型 (模型) 周囲に鋳物砂と固結剤を詰めて造形する。最近は砂詰めに造形機 (モールディングマシン) による機械込めが多くなった。金型は鋳鉄または鋼製で,鋳造,切削,または彫刻して造形する。砂型でも金型でも,湯口 (溶融金属注入口) の位置,中子 (なかご) のつけ方,型合せの仕方などは,湯回り,ガス抜き,鋳物取出しの難易と関係するので,注意深く設計しなければならない。特殊鋳型はシェルモールド,石膏型,黒鉛型など種類が多く,多量生産あるいは精密鋳造などの目的に応じて使われている。

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デジタル大辞泉

い‐がた【鋳型】
《古くは「いかた」とも》
鋳物を鋳造するときに、溶かした金属を注ぎ入れる型。砂型金型がある。
活字の鋳造のときに、母型(ぼけい)とともに用い、体部を作る型。
遺伝の際、転写のもとになるもの。DNA(デオキシリボ核酸)がほどけてできる一本鎖の塩基配列
物事を類型化しようとする一定の枠。
「菊の井のお力は―に入った女でござんせぬ」〈一葉にごりえ

出典:小学館
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栄養・生化学辞典

鋳型
 DNAの複製やDNAからRNAへの転写において,もとになるヌクレオチドの鎖.

出典:朝倉書店
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防府市歴史用語集

鋳型
 金属やガラスを流しこんで、製品を作るための型です。土や石などで作られます。

出典:ほうふWeb歴史館
Copyright 2002,Hofu Virtual Site Museum,Japan
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世界大百科事典 第2版

いがた【鋳型】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

いがた【鋳型】
鋳物などを鋳造するときに、溶かした金属を流し込む型。
物事をはめこむ一定の枠。きまりきった形。
[句項目] 鋳型にはめる

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

鋳型
いがた
moldmould
鋳物をつくるために溶融金属を流し込む(鋳込む)容器。美術工芸品鋳物の鋳型は、芸術家が一つずつ手作りでつくりあげるが、同一寸法の鋳物製品を大量生産する鋳物工業の鋳型は、自動化した造型機械により能率よく連続的につくられている。特殊な場合を除いて、鋳型は耐火性のよい珪砂(けいさ)に粘結剤として粘土と水を配合し、よく混練してこれをつき固めてつくる。
 例としてフランジ付きの管をつくるための鋳型の作り方を述べる。まず製品の模型を用意する。木製あるいは金属製であり、上下二つ割りになっている。この下半分を切り口を下にして定盤(じょうばん)と呼ばれる台にのせ、下枠を置いたのち、混練した鋳物砂を入れてよくつき固める。ついでこれを上下反転し、定盤を取り去り、模型の上半分を、鋳物砂に埋まっている模型の下半分の上にのせる。そして下型の砂の表面に雲母(うんも)粉を少量振りかけたのち、上枠をのせ、模型上半分の上に湯口棒を立ててから、混練した砂を入れてつき固める。その後湯口棒を抜き、上型を上方に持ち上げ、下型と離して反転して置く。先に下型の砂表面に雲母粉を振りかけるのは、このとき上型、下型の離れを容易にするためである。ついで上型、下型からそれぞれ模型を抜き取り、あらかじめ別につくって乾燥しておいた砂製の棒状の中子(なかご)を下型にはめる。このとき中子を正しい位置に置くために、模型には両端に幅木とよぶ突起をつけておき、砂型のこの突起に対応するくぼみに中子の両端がはまるようにする。中子をはめた下型の上に上型をかぶせると鋳型が完成する。金属を湯口から鋳込む場合は、上型が溶融金属によって浮かされるので、これに耐えるように十分な重石(おもし)を上型の上にのせておかなければならない。鋳物が凝固し適当な温度まで冷却したのち、鋳型を壊して製品を取り出す。壊された鋳型は崩して鋳物用砂として再生し、粘結剤、水分などを再調合して鋳型製作に繰り返し使用する。このように砂粒子を粘土と水で粘結した鋳型を生(なま)砂型とよび、もっとも広く用いられる。
 生砂型は溶融金属の熱により水分が蒸発して製品に種々の欠陥を生ずる場合があり、これを防ぐために造型後乾燥することもあり、これを乾燥型という。また鋳型強度を高め、鋳型砂が溶融金属流に巻き込まれて生ずる種々の欠陥を防止するために、粘土以外の強力な粘結剤が用いられている。たとえばケイ酸ソーダ、セメント、石膏(せっこう)、さらに有機物としてフラン樹脂やフェノール樹脂が用いられる。フラン樹脂は酸性触媒の作用で常温硬化させ、フェノール樹脂は250℃前後の金属模型と接触させることにより熱硬化させて鋳型とする。後者はシェルモールドshell mouldとよばれ、広く利用されている。[井川克也・原善四郎]

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