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酸化亜鉛【さんかあえん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

酸化亜鉛
さんかあえん
zinc oxide
化学式は ZnO。単結晶は無色透明で,粉末白色。光導電性を示すのでエレクトロファックスの乾式複写紙に塗布されている。電子ビームによって明るく緑色に発光する。低抵抗率の粉末が得られるので,電子の帯電がなく,低速電子線による発光が能であること,しかも効率がよいことが特長である。このためケイ光表示管のケイ光材料に用いられている。スパッタリング技術によって圧電性を示す薄膜が得られるが,これを利用した表面弾性波フィルタ,共振子などが製作されている。 (→II-VI族化合物半導体 )  

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デジタル大辞泉

さんか‐あえん〔サンクワ‐〕【酸化亜鉛】
亜鉛空気中で燃焼させると生じる白色の粉末。亜鉛華亜鉛白ともいい白色顔料・化粧品・触媒などに用いる。化学式ZnO

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デジタル大辞泉プラス

酸化亜鉛
亜鉛の酸化物薬剤では抗炎症作用があり、皮膚塗布薬などに含有。

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世界大百科事典 第2版

さんかあえん【酸化亜鉛 zinc oxide】
工業薬品,医薬品としては亜鉛華または亜鉛白とも呼ばれる。化学式ZnO。鉱物としては紅亜鉛鉱が存在するが,ほとんどアメリカのニュージャージー州のみに産する。工業的には,高温における亜鉛蒸気と空気との反応を利用して製造される。白色粉末。425℃に加熱すると黄色に変化するが,冷えると元の白色に可逆的に戻る。結晶は六方晶系のウルツ鉱型結晶構造(比重5.7)であるが,高圧(≌100kbar)では塩化ナトリウム型構造(比重6.9)になる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

さんかあえん【酸化亜鉛】
亜鉛を燃焼させるか、あるいは硝酸亜鉛または炭酸水酸化亜鉛を加熱すると生じる白色の粉末。結晶は六方晶系。化学式 ZnO 水には難溶。希酸にも濃アルカリにも溶解する両性酸化物。白色顔料・化粧品・外傷用医薬に用いる。亜鉛華。亜鉛白。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

酸化亜鉛
さんかあえん
zinc oxide
酸素と亜鉛の化合物。工業薬品、医薬品、顔料などとしては亜鉛華、亜鉛白などということが多い。天然には紅亜鉛鉱として産する。[中原勝儼]

製法

シュウ酸亜鉛ZnC2O4を400℃で熱分解するか、塩基性炭酸亜鉛ZnCO33Zn(OH)2を熱分解させてつくる。工業的には金属亜鉛を燃焼させてつくる。[中原勝儼]

性質

純粋なものは常温で無色の結晶(紅亜鉛鉱は六方晶系)ないし粉末。250℃以上に加熱すると黄色になるが、冷えるともとに戻る。強熱すると1気圧では約1300℃で昇華が始まる。可視光はよく反射するが、紫外線はよく吸収する。太陽光でリン光を発するが、陰極線、陽極線などで緑色、紫色などの発光をし、加熱すると白色の熱発光をする。真性半導体である。少量の遷移金属をドープ(添加)するとリン光体となる。加熱しても分解しない。両性酸化物で、酸には溶けて亜鉛塩、水酸化アルカリ水溶液に溶けて亜鉛酸塩をつくる。またアンモニア水、炭酸アンモニウム水溶液にも錯塩をつくって溶ける。酸化コバルトCoOと灼熱(しゃくねつ)すると、コバルトグリーンとよばれる顔料が得られる。[中原勝儼]

用途

白色顔料としてペンキ、絵の具などとして用いられる。そのほかセメント、エナメル、乳濁ガラスなどとしての用途があり、ゴム充填(じゅうてん)剤などにも使われる。粒子の細かい上質のものは医薬品、化粧品、歯科充填剤として用いられており、メタノール(メチルアルコール)合成用触媒でもある。[中原勝儼]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

さんか‐あえん サンクヮ‥【酸化亜鉛】
〘名〙 亜鉛の酸化物。化学式 ZnO 六方晶系、白色粉末。天然には紅亜鉛鉱として存在。工業的には金属亜鉛を燃焼させてつくる。ペイント、絵具などの白色顔料、ゴム充填(じゅうてん)剤、医薬品、化粧品などに用いられる。亜鉛華。亜鉛白。〔薬品名彙(1873)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

酸化亜鉛
サンカアエン
zinc oxide

ZnO(81.38).亜鉛華または亜鉛白ともいう.天然には紅亜鉛鉱として産出する.亜鉛の水酸化物,炭酸塩,硝酸塩,シュウ酸塩を加熱すると白色の粉末として得られる.工業的には金属亜鉛の燃焼によってつくる.密度5.67 g cm-3.昇華点1725 ℃(1 atm).融点2000 ℃(52 atm).紫外線を吸収し,太陽光によりりん光を発する.両性酸化物で,酸,アルカリの溶液に溶ける.蛍光材料,電子写真感光材料,触媒,塗料,ほうろう,うわぐすり,防かび剤,食品添加物,半導体電子材料,白色顔料,医薬品,化粧品などに用いられる.[CAS 1314-13-2]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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