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都江堰【とこうえん】

世界の観光地名がわかる事典

とこうえん【都江堰】
中国の四川省成都市にあり、成都平原一帯の灌漑(かんがい)用水を取り入れる施設。約2300年ほど前に、秦国蜀郡の太守であった李氏親子2人が民衆を集め、水利工事を行った。成都市北方の山岳地帯の入り口にあり、世界遺産にもなった景勝地道教聖地でもある青城山がある。国家歴史文化名城にも指定されている古い町だが、2008年の汶川大地震(四川大地震)では震源に近いため、大きな被害を受けた。

出典:講談社
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世界大百科事典 第2版

とこうえん【都江堰 Dū jiāng yàn】
中国,四川省中部,都江堰市にある古代の水利施設。紀元前250年ころ秦国の蜀郡太守李冰(りひよう)父子大衆を率いて建設したとの記録がある。岷江(みんこう)中流に〈魚の口〉とよぶ水流調節堤を設け,内江と外江に分流,内江は〈宝瓶口(ほうへいこう)〉を通り,多数の用水路に分けられ成都平原の耕地漑,外江は岷江本流として洪水調節の役割を果たす。ためにこの地域は天府の沃野と称せられた。〈飛沙堰〉などの施設もあり,現在も利用,灌漑面積は拡大されている。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

都江堰
とこうえん / トゥーチヤンイエン
中国、四川(しせん)省中部の県級市。省都成都(せいと)の北西約50キロメートル、揚子江(ようすこう)支流の岷江(びんこう)(きょうらい)山脈から成都平原への出口に形成した扇状地の頂部にある。成都地級市に属する。人口67万1200(2014)。1988年旧灌(かん)県が市制を施行して都江堰市となった。紀元前3世紀中ごろ、李冰(りひょう)、李二郎(りじろう)親子が、岷江の水を利用した灌漑(かんがい)用水路網「都江堰」を開き、以後この地は四川地方の穀倉地帯となった。中華人民共和国成立後、用水路の補修、拡張により、岷江上流の洪水防止とともに灌漑面積を大きく増加させ、米、小麦、ナタネ(アブラナ)などを豊富に産出している。
 名勝として、道教の聖地といわれる青城山(せいじょうさん)が有名。2000年、水路網の都江堰とともに「青城山と都江堰水利(灌漑)施設」として世界遺産の文化遺産に登録された(世界文化遺産)。青城山麓にはパンダ保護研究センターがあり、一帯の風景名勝区は世界自然遺産「四川ジャイアントパンダ保護区群」の構成資産の一つでもある。[小野菊雄・編集部]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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