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邯鄲【かんたん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

邯鄲
かんたん
能の曲名。四番目物。作者未詳であるが,典拠は唐代の小説『枕中記』。蜀の国の青年盧生 (シテ) は,仏道の師を求めて楚国の羊飛山へ行く途中,邯鄲の里に泊る。宿の女主人 (アイ) の貸してくれた枕で眠りにつくと,勅使 (ワキ) が迎えに来て,盧生は王位につく。即位して 50年,廷臣 (ワキツレ) のすすめる仙境の酒を飲み,舞童 (子方) とともに舞 (楽) を舞うなど栄華をきわめるが,それはすべて粟の飯が炊ける間の夢であった。人生は夢の世であると悟った盧生は,心安らかに故郷へ帰る。煩悶歓楽,悟達と3段階の変化の妙に富んだ名作。この能に基づく同名の地歌箏曲,長唄,河東節・一中節の掛合浄瑠璃常磐津および三島由紀夫近代能楽集』中の戯曲がある。

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デジタル大辞泉

かん‐たん【××鄲】
直翅(ちょくし)目カンタン科の昆虫。体長約1.5センチ。体はスズムシに似て細長く、淡黄緑色。山地の草の間に多く、8~11月ごろに成虫になり、雄はルルルルルと連続した音で鳴く。 秋》「―に鳴きつつまれて老躯濡る/風生

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かんたん【邯鄲】[地名]
中国河北省南部の工業都市。製鉄・機械工業が発達。また、綿花・小麦の集散地。戦国時代趙(ちょう)の都となり、華北の経済・文化の中心地として繁栄した。人口、行政区133万(2000)。ハンタン
謡曲。四番目物。「邯鄲の枕」の故事に取材したもの。
長唄常磐津(ときわず)地歌などの曲名。を題材としたもの。
三島由紀夫の戯曲。をモチーフとする1幕の近代劇。昭和25年(1950)、雑誌「人間」に発表。同年、劇団テアトロトフンが初演。「近代能楽集」の最初の作品。

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世界大百科事典 第2版

かんたん【邯鄲 Hán dān】
中国,河北省南部の省専区轄市。人口121万(1995)。太行山脈の東麓華北平原の間にあり,河北と中原,華北平原と山西高原とを結ぶ交通の要地に位置する。春秋時代から衛の邑(都市)としてあらわれ,戦国の初めにの都がおかれると(前386),その地の利から物資の交易地となり,全国の商人が集まる屈指の大都会として大いに繁栄した。趙が秦に滅ぼされて邯鄲郡となり(前228),漢代では一族が封建されて趙王国がおかれたが,邯鄲の繁栄も秦・漢時代までであった。

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かんたん【邯鄲】
能の曲名。四番目物。作者不明。シテは盧生(ろせい)。蜀の国の盧生という若者が人生に疑問を持ち,仏道の師を求めて羊飛山へ赴く途中,邯鄲の里で雨宿りをする。宿の女あるじ(アイ)が,不思議な枕を見せて勧めるので昼寝の床につくと,楚国の帝の使(ワキ)が来て盧生を起こし,譲位の勅を伝える。都へ導かれて即位した盧生は,満ち足りた栄華を味わう(〈上歌(あげうた)・下歌(さげうた)〉)。即位50年の酒宴では舞童(子方)の舞を見(〈夢ノ舞〉),自分も立って舞い興じるが(〈楽(がく)〉),それはすべて夢の中の出来事で,宿の寝台に寝ていたのだった(〈ノリ地〉)。

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大辞林 第三版

かんたん【邯鄲】
カンタン科の昆虫。体長13ミリメートル 内外。スズムシに似るが全身が淡黄緑色。触角は長く前ばねは半透明、後ろばねはたたむと前ばねの下から尾のように出る。雄はルルルルと美しく鳴く。日本と東アジアに分布。 [季] 秋。 《 こときれてなほ-のうすみどり /富安風生 》

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かんたん【邯鄲】
◇ 中国、河北省南部の都市。綿花・落花生の集散地。古来、山東・山西を結ぶ交通の要衝に当たり交易が盛ん。戦国時代には趙ちようの国都。ハンタン。
能の一。四番目物。「邯鄲の夢」の故事を題材としたもの。
能の「邯鄲」に取材した常磐津ときわず・長唄・一中いつちゆう・河東かとう・地歌・箏曲そうきよくの曲名。
[句項目] 邯鄲の歩み 邯鄲の枕 邯鄲の夢

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動植物名よみかた辞典 普及版

邯鄲 (カンタン)
学名:Oecanthus longicauda
動物。コオロギ科の昆虫

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精選版 日本国語大辞典

かんたん【邯鄲】
[1]
[一] 中国、河北省南部の都市。戦国時代、趙の都としてもっとも栄えた。華北平原と山西の丘陵地帯を結ぶ交通の要地。ハンタン。→邯鄲の夢邯鄲の枕
[二] 謡曲。四番目物。各流。作者不詳。古名「邯鄲枕」「盧生(ろせい)」。唐の沈既済の「枕中記」に見える「邯鄲の枕」の故事に取材したもの。
[三] 常磐津、長唄の曲名。
[2] 〘名〙
① (「邯鄲」はあて字で、その声からいうか) バッタ(直翅)目カンタン科の昆虫。体長一三ミリメートル内外。体は扁平で細長く、淡い黄緑色であるが死後は黄褐色に変わる。頭は小さく前胸部は台形。前ばねは透明で、うしろばねは細長く、たたむと尾状になる。触角は糸状で体長の二倍くらいある。夏から秋に、大豆などのマメ科植物上にみられ、リューリューと続けてなく。鳴虫として珍重される。日本各地、中国、朝鮮などに分布。《季・秋》
※東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下「邯鄲(カンタン)、鉦叩など、間々数寄者の間に飼養せらる」
② 「かんたん(邯鄲)の枕」の故事のこと。また、その故事から、枕して眠ること。睡眠。
※藤河の記(1473頃)「邯鄲遊仙のたのしびもかくこそとおぼえし也」

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典

邯鄲
かんたん
歌舞伎・浄瑠璃の外題。
初演
正徳5.7(大坂・沢村長十郎座)

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邯鄲
〔常磐津, 長唄, 河東〕
かんたん
歌舞伎・浄瑠璃の外題。
作者
桜田治助(3代) ほか
演者
岸沢式左(5代)
初演
弘化3.7(江戸・市村座)

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