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達磨【だるま】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

達磨
だるま
[生]?
[没]大通2 (528)
禅宗初祖。6世紀初頭にインドから中国に渡り,『楞伽経(りょうがきょう)』を広めた菩提達摩 Bodhidharmaと同一人物とされているが,伝記中の事跡はかなり潤色,神秘化され,その実在すら疑われている。しかし現代では敦煌出土(→敦煌莫高窟)の資料から『二入四行論』ほかを説いたことなどが明らかにされている。『続高僧伝』によれば,達磨は南インドのバラモンの家に生まれ,大乗仏教に志し,海路から中国に渡り,北方に行った。武帝に召されて金陵に赴き,禅を教えたが,機縁がまだ熟していないのを知ってただちに去り,洛陽東方の嵩山少林寺に入り,に向かって坐禅した(壁観)。慧可が来て教えを求め,腕を切り取ってその誠を示したので,ついに一宗の心印を授けたという伝説がある。壁観の面壁九年の伝説から,後世日本では手足のないだるま像がつくられ,七転び八起きのとなった。

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デジタル大辞泉

だるま【達磨】
《〈梵〉Bodhidharmaの音写、菩提(ぼだい)達磨の略》
中国禅宗始祖。インドのバラモンの出身と伝え、6世紀初め中国に渡り、各地で禅を教えた。嵩山(すうざん)の少林寺面壁九年座禅を行ったという。達磨大師。円覚大師。生没年未詳。→達磨忌

達磨大師の座禅の姿にまねた張り子の人形。手足がなく、紅衣をまとった僧の形で、底を重くして、倒してもすぐ起き上がるように作る。商売繁盛・開運出世などの縁起物とされ、最初に片目だけ入れておき、願いごとのかなった時、もう一方の目をかきこむ風習がある。
丸いもの、赤いものなど1の形に似たものの称。「雪達磨」「火達磨
売春婦。寝ては起き寝ては起きするところからいう。「達磨茶屋」

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監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

だるま【達磨】
中国禅宗の始祖達磨が嵩山(すうざん)少林寺にあって,壁に向かって9年間座して悟りをひらいたという,いわゆる〈面壁九年〉の故事にちなみ,その座禅姿をうつした人形。赤い衣姿で手足がなく,底を重くして倒れてもすぐ起き上がるようにしくんだ起上り玩具一種。起上り玩具としては,室町時代に〈起上り小法師〉と称するものが流行したが,江戸時代中期から達磨が起上り玩具を代表するようになり,倒れてもすぐ起き上がるというところから〈七転八起〉のたとえ言葉とともに縁起物として全国に流布した。

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だるま【達磨 Dá mó】
?‐532?
禅宗の初祖。達磨はダルマDharmaの音訳。菩提達磨と呼ぶのが正しく,古くは達摩と書き,円覚大師,聖胄大師と諡(おくりな)される。南インド香至国王第3子。幼名は菩提多羅で,仏陀の正法眼蔵を伝える第27祖般若多羅について出家,印可をうけて第28祖菩提達磨多羅となる。あたかも南北朝の中期,中国仏教が,教学に傾くのを正すため,遠く伝法を試み,海路3年ののち,広州につく。梁の武帝に会って契(あ)わず,ひそかに北上して魏の嵩山(すうざん)少林寺に入る。

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だるま【達磨】

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精選版 日本国語大辞典

だるま【達磨】
[1] 〘名〙 (dharma の音訳。「法」と意訳)
① 仏語。規範・真理・法則・性質教説・事物などの意。
※性霊集‐六(835頃)藤大使為亡児設斎願文「達磨の妙宝を筏とし」
② (二)の坐像にまねて作り、普通、顔面以外を赤く塗った張り子。底を重くして倒してもすぐ起きるように作る。商売繁盛・開運出世の縁起物で、最初片目だけを入れておき、願いごとがかなった際もう一つの目を入れて両眼をあけるならわしがある。
※談義本・風流志道軒伝(1763)二「掛乞は皮財布を膝に敷きて、達磨(ダルマ)のやうな目をむき出し」
③ ②に似たまるい形のもの。
④ 売春婦。すぐにころぶところからいう。達磨女。
※雑俳・柳多留‐二四(1791)「兄弟か居ぬとだるまも無一物」
⑤ 僧侶をいう。
※雑俳・住吉御田植(1700)「をとたかき鯉で食喰ふ達磨衆」
⑥ 羽織。腰から下がないのでいう。
※当年見聞謎づくし(1819)「古手屋中の上げもの(トかけて)順慶町の座禅豆(トとく心は)達磨がたんとある」
⑦ 自転車で、前輪が大きく後輪が小さいもの。
※明治世相百話(1936)〈山本笑月〉秋葉の原昔話「達摩と称する、一輪はずっと大きく後輪は小さいこれも二輪車」
⑧ 菓子の一種。
※塩原多助一代記(1885)〈三遊亭円朝〉一五「其外駄菓子はお市、微塵棒、達磨、狸の糞抔(など)で」
※雑俳・柳多留‐四一(1808)「大道へ達广の出来る寒ひ事」
⑩ 隠語。盗人・てきや仲間で殺人をいう。〔隠語輯覧(1915)〕
※いやな感じ(1960‐63)〈高見順〉四「ダルマ(殺し)は俺は大好きだが」
[2] 中国の禅宗の始祖。菩提達磨。諡号は円覚大師。南インド香至国の王子で、六世紀のはじめ中国に渡り、嵩山の少林寺で面壁坐禅して悟りを得たという。梁の武帝との対論、没後のインド帰国など、多くの有名な伝説がある。古くは「達摩」と書いた。達磨大師。生没年不詳。
[語誌]梵語音に従った「ダルマ」が本来の読み方であるが、後に漢字音によって「ダツマ」「タツバ」とも読まれた。「タツバ」の読み方は既に慈覚大師円仁(七九四‐八六四)の読み方を伝えるという醍醐寺蔵「法華経陁羅尼集」などにも見られる。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

達磨
だるま
年不詳
中国禅宗の始祖。正しくは菩提 (ぼだい) 達磨という
南インドの人。6世紀初め海路中国に渡り,梁の武帝の尊敬を受けた。河南省嵩山 (すうざん) の少林寺にはいり,禅の実践による仏教真理の体験を主張。その教えは唐代に確立した。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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