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道家【どうか】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

道家
どうか
Dao-jia; Taoist
老子,荘子を代表とする諸子百家の一つ。『書』芸文志には道家者流 37家を載せる。儒家墨家における人為性を排し,宇宙の根源的存在としての「道」にのっとった無為自然の清浄な行いを重視する思想。老子は,これを小国寡民的原始社会への復帰という形で,一種の政治的提言として主張したが,荘子においては,それは現実の相対世界を超越した絶対自由の境地として,きわめて個人主義的かつ逃避的な性格をもつものとなっている。漢の初期には,苛政反動からこの思想は一時非常に尊ばれた。のち,道家思想は神仙の術と結びついて道教を成立させ,また六朝以後は,知識人の観念的逃避の理論 (慰めの哲学) としても強い影響力をもった。

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デジタル大辞泉

どう‐か〔ダウ‐〕【道家】
中国、諸子百家の一。老子荘子を奉じた学者総称。万物生成の原理である道の思想を基礎に、無為自然による処世を説いた。
道教を奉ずる人。道士。

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どう‐け〔ダウ‐〕【道家】

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世界大百科事典 第2版

どうか【道家 Dào jiā】
旧中国の学問分類における一派。戦国末から漢代に《黄帝経(こうていけい)》と《老子》をともに重んずる黄老(こうろう)思想が盛行し,ここに道家的諸傾向を〈道家〉として概括する学問的整理が生まれた(漢初)。世界の根源的実体たる道を立てるので道家と呼ぶ。この呼称は,司馬談(司馬遷の父)が用い(前2世紀半ば。《史記太史公自序の六家要指(りくかようしゆ)),《漢書》芸文志(前漢末の劉歆(りゆうきん)の《七略》に基づく)によって公認された。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

どうか【道家】
中国、諸子百家の一。老子を祖とする学派で、荘子らが継承し発展させた。宇宙原理としての道を求め、無為・自然を説いた。のち広く道教をも含めていう。
道教を奉ずる人。道士。

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どうけ【道家】
どうか道家

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日本大百科全書(ニッポニカ)

道家
どうか
中国古代におこった思想的学派の名。諸子百家の一派。戦国時代(前5~前3世紀)に成長したあと、儒家と対立して二大思潮を形成した。老子(ろうし)から関尹子(かんいんし)、列子(れっし)と伝えられ、荘子(そうし)が集大成したとされ、それぞれの名のついた書物が伝わっているが、事実はそうした学派的な師承があったかどうか、むしろ疑わしい。散発的に前後しておこった諸思想を、その傾向の類似性に注目して、あとからひとまとめにして名づけた名称とみるべきで、『史記』にみえるのが最初である。
 その思想の第一の特色は特殊な「道(どう)」の思想の強調であって、学派の名称の由来もそこにある。その「道」とは、現象を支える根源的な形而上(けいじじょう)的性格を帯びた絶対的実在、ないし理法というべきもので、儒家の思想などでは強調されなかった自然界と人間界とを貫く根源である。それは万物を生み出し、万物の多様な姿を貫いて、それをそうあらしめているが、その作用は自(おの)ずからなもの(無為自然)で、微妙で計りがたい。人間の感覚ではとらえられないところから「無」といい、唯一の根源であるところから「一」ともいわれる。ただ道家の主眼は、こうした「道」の思想を基礎にして、現実の実践的な課題を解くことにあった。それは、差別観や対立抗争が激しく、変動してやまない現実のなかで、それをいかに成功的に生き抜くか、またそれに乱されない安らかさを得るか、という処世的な人生問題である。ここで、人は「道」のあり方を模範とすることになる。ことさらな人間的なしわざを捨てて無為自然になり、絶対の「道」に拠(よ)り従って、へりくだった柔弱な態度で世に処していくのがよい、とされる。現実の差別の姿は、「道」の立場からみれば一時的、相対的なもので頼むに足りず、そこがわかればいっさいの執着から解放された安らかな境地が得られる、ともいう。
 儒家が現実世界の秩序を重んじ、礼楽的な調和的社会の建設を理想としたのに対し、道家ではそれを人為的なものとして否定し、人間と自然とを貫く統一的な理法性に注目して、その自ずからな秩序に従うことを目ざした。したがって儒家に比べてより観念的で、個人的、精神主義的な色彩も強い。漢代以後、儒家思想が政治的、公的な面をリードするのに対し、道家は私的、内面的な思想生活を支えるものとなり、宗教や芸術とも深くかかわるものとなった。後漢(ごかん)からの道教(どうきょう)は、道家の人々を祖神と仰ぎ、また道家の思想を教義に取り込んだものである。[金谷 治]
『『津田左右吉全集13 道家の思想と其の展開』(1964・岩波書店) ▽『講座東洋思想3 中国思想 道家と道教』(1967・東京大学出版会)』

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精選版 日本国語大辞典

どう‐か ダウ‥【道家】
〘名〙
① 中国、戦国時代に興った諸子百家の一つ。老子、列子、荘子など、無為自然を信条とする一派の称。宇宙間に存する理法を道と名づけ、人もそれにならって無為自然を旨とすることにより、結果としての大成を期待できるとし、あるいは心の安らぎを得るとする。儒家とともに後世まで伝えられて、中国・日本の思想・文学・芸術その他あらゆる分野に大きな影響を与えた。
※日蓮遺文‐開目抄(1272)「漢土に仏法いまだわたらざっし時の儒家・道家は」 〔史記‐陳丞相世家〕
② 広義に宗教としての道教をも含めていう。
③ 道家・道教を奉ずる人。

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旺文社世界史事典 三訂版

道家
どうか
人為を排して無為自然を説いた諸子百家 (しよしひやつか) の1つ
人為とはおもに儒家の説くをさし,人為の外にある天の道(天命)に帰せと説く徹底した宿命論であり,社会改革をすてた保身の思想でもある。老子を祖とし,荘子・列子らがこれに属する。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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