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過マンガン酸カリウム【かマンガンさんカリウム】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

過マンガン酸カリウム
かマンガンさんカリウム
potassium permanganate
化学式 KMnO4 。緑色光沢のある赤紫色結晶。空気中で安定。約 200℃で分解し,酸素を発生する。比重 2.70。水に易溶,アセトン,アルコールに少し溶ける。アルカリ,有機物により容易に分解。塩酸と反応し塩素を発生する。濃硫酸によりしばしば爆発が起り危険。酸化剤として広範な用途があり,過マンガン酸カリウム滴定 (酸化還元滴定 ) ,有機合成殺菌漂白などに広く用いられている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

かマンガンさん‐カリウム〔クワ‐サン‐〕【過マンガン酸カリウム】
暗紫色の柱状結晶。水溶液は濃い赤紫色。強力な酸化剤で、分析薬・殺菌剤漂白剤などに用いる。化学式KMnO4

出典:小学館
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栄養・生化学辞典

過マンガン酸カリウム
 KMnO4 (mw158.03).強い酸化剤.飲料水の清潔さの検査などに使われる.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

かマンガンさんカリウム【過マンガン酸カリウム potassium permanganate】
化学式KMnO4。酸化数VIIのマンガンのオキソ酸である過マンガン酸HMnO4のカリウム塩。緑色光沢のある暗紫色の斜方晶系柱状晶。MnO4は正四面体形構造をもつ。比重2.70。水100gに対する溶解度6.34g(20℃)。アセトン,エチルアルコール,氷酢酸に可溶。固体を加熱すると200℃で酸素を放ってマンガン酸カリウムK2MnO4と酸化マンガン(IV)MnO2とになり,さらに酸化マンガン(III)Mn2O3となる。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

過マンガン酸カリウム
かまんがんさんかりうむ
potassium permanganate

過マンガン酸塩の代表的なものの一つ。

 マンガン酸カリウムK2MnO4の水溶液を塩素で酸化するか、二酸化炭素を通じて不均化反応をおこさせる。工業的には、軟マンガン鉱MnO2を空気中で水酸化カリウムと強熱して得られる融成物を原料とし、アルカリ性で電解酸化してつくる。


 濃赤紫色結晶。反射光では緑色。熱すると200℃で酸素を放って分解する。

  2KMnO4―→K2MnO4+MnO2+O2
 水によく溶け酸性でもアルカリ性でも強い酸化剤として働く。酸性水溶液では
  MnO4-+8H++5e―→Mn2++4H2O
アルカリ性水溶液では
  MnO4-+2H2O+3e-―→MnO2+4OH-
となる。アセトン、エタノールに溶ける。水溶液をカメレオン液ということがある。硫酸酸性でシュウ酸を二酸化炭素に、鉄(Ⅱ)を鉄(Ⅲ)に、ヨウ化物をヨウ素に酸化しマンガン(Ⅱ)塩となる。アルカリ性では速やかにマンガン酸塩に還元され、ついで酸化マンガン(Ⅳ)の水和物を沈殿する。濃水溶液を強アルカリ性にすると緑色溶液(マンガン酸イオン)となって酸素を発生する。濃硫酸と混合すると爆発性の油状物質Mn2O7を生成する。滴定分析の酸化剤、有機合成、漂白、殺菌剤などに用いる。

[守永健一・中原勝儼]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

かマンガンさん‐カリウム クヮマンガンサン‥【過マンガン酸カリウム】
〘名〙 (マンガンはMangan カリウムはKalium) 化学式 KMnO4 黒紫色の斜方晶系柱状結晶で、水溶液は過マンガン酸イオン(MnO4-)の赤紫色を示す。殺菌剤、収斂(しゅうれん)剤などの医薬品に用いられる。

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

過マンガン酸カリウム
カマンガンサンカリウム
potassium permanganate

KMnO4(158.03).軟マンガン鉱MnO2をKOHと加熱処理して得たマンガン酸カリウムK2MnO4を,水で抽出後電解酸化すると得られる.斜方晶系のイオン結晶.電荷移動スペクトルによる濃い赤紫色の結晶(反射光では緑色).MnO4イオンは四面体型.Mn-O約1.63 Å.∠O-Mn-O約110°.密度2.70 g cm-3.加熱すると200 ℃ 以上で分解する(まずK2MnO4,MnO2,O2 になり,さらにMn2O3となる).室温,空気中ではかなり安定であるが,太陽光で分解が促進される.水に可溶(6.51 g/100 g(20 ℃)).水溶液中でも徐々に分解する.水溶液は強アルカリ性にすると,酸素を発生して緑色のK2MnO4にかわる.K2MnO4は,酸性では不均化して一部KMnO4となり紫色となる.これは過マンガン酸(塩)共通の性質であるが,そのうちの代表的なK塩の水溶液をカメレオン液ともいう.強力な酸化剤で,種々の物質を酸化する.とくに硫酸酸性では,還元剤を定量的に酸化し,自身は還元されて濃紫色が消失することを利用して,酸化還元滴定に利用される([別用語参照]過マンガン酸塩滴定).滴定試薬のほかに,酸化剤として,有機合成でサッカリン,アスコルビン酸など多くの製造程で利用される.また,飲料水の殺菌,さらにワックス,油脂,麦ワラなどの漂白剤に用いられる.[CAS 7722-64-7]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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