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【みやつこ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


みやつこ
古代の (かばね) の一つ。その語源は,御奴,御家ッ子など諸説がある。地方的君主の尊称などといわれる。古くは,国造や職業的部民の統率者である伴造がみずから称したものであろう。姓が制度化された5世紀頃以降,造姓をもつ氏族は 200ほど知られている。その大部分は天皇や朝廷に属する職業的部民の伴造か,名代子代の部の伴造で,中央の氏族が多く,連姓の氏族よりもその地位は低かった。天武朝の八色の姓 (やくさのかばね) の制定で,造を姓とする氏族のうち有力なものは連以上の姓を賜わった。

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デジタル大辞泉

ぞう【造】[漢字項目]
[音]ゾウ(ザウ)(呉) [訓]つくる みやつこ
学習漢字]5年
物をこしらえる。つくる。「造営造花造船造本改造偽造急造建造構造醸造人造製造創造鋳造捏造(ねつぞう)捏造(でつぞう)模造木造
なす。行う。「造反
ある所まで行きつく。至る。「造詣(ぞうけい)
急であわただしい。「造次
[名のり]いたる・なり
[難読]国造(くにのみやつこ)

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みやつこ【造】
《「御家つ子」のか。「みやづこ」とも》古代姓(かばね)の一。中央にあって伴造(とものみやつこ)としてそれぞれ品部(しなべ)を統轄する地位にあった氏族にこの姓が多い。天武天皇八色(やくさ)の姓制定にあたり、この姓の有力な氏族の多くは連(むらじ)姓を賜った。

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世界大百科事典 第2版

みやつこ【造】
古代日本の(かばね)の一つ。〈みやつこ〉は,朝廷に仕える人の意で,品部の統率にあたった。造の姓を帯びる氏族に矢田部造,鳥取造,稚桜部造,馬飼造などがあり,氏名に部民名や職名を冠するのは,それぞれの部の伴造(とものみやつこ)であったことによる。683年(天武12)9月に水取造,矢田部造,藤原部造,刑部造,福草部造,殿服部造,錦織造,縵(かつら)造,鳥取造などの諸氏は,(むらじ)の姓を賜っている。【佐伯 有清】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

みやつこ【造】
〔「み」は接頭語。「御奴みやつこ」の意とも「御家つ子」の意ともいう〕
古代の姓の一。渡来系技術者集団の統率者をはじめとする伴造とものみやつこ系の氏族に与えられた。そのうちの有力氏族の多くは天武朝に連むらじに改姓された。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)


みやつこ
古代の姓(かばね)の一つ。語源については「御臣(ミヤツコ)」説、朝鮮語の貴人の敬称説などがある。造姓氏族は190余を数え、天神、帰化人の後裔(こうえい)と称するものが多い。部民(べみん)を率いて大和(やまと)朝廷の職務を分担する中級の伴造(とものみやつこ)に与えられた姓であるが、賜姓の時期は連(むらじ)よりやや遅く、部民制の盛行した6世紀ごろであった。684年(天武天皇13)八色(やくさ)の姓の制定に際し、刑部造(おさかべのみやつこ)と忍海造(おしぬみのみやつこ)が第三位の宿禰(すくね)を、秦造(はたのみやつこ)が第四位の忌寸(いみき)を賜姓されたにとどまり、ほかは造姓のままにとどめおかれた。[前之園亮一]
『太田亮著『全訂 日本上代社会組織の研究』(1955・邦光書房) ▽阿部武彦著『氏姓』(1966・至文堂)』

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