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透磁率【とうじりつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

透磁率
とうじりつ
magnetic permeability
物質の磁気的性質を表す定数磁気誘導容量ともいう。記号にはμがよく使われる。磁束密度 B磁場 H との関係は B=μH で与えられる。磁化の難易度を表す磁化率 χm を用いると SI単位で μ=(1+χm0 となる。μ0 は真空の透磁率で μ0=1.256637×10-6H/m である。μ/μ0 を比透磁率という。実用上,透磁率として比透磁率を用いることが多い。ガウス単位系では μ=1+4πχm であり,真空の透磁率は 1となる。常磁性体の透磁率は真空の透磁率とほとんど変わらないが,強磁性体の透磁率は真空の透磁率の数百倍以上に達し,磁場の強さとともに変化する。

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デジタル大辞泉

とうじ‐りつ【透磁率】
磁束密度すなわち磁気誘導の大きさと、磁界の強さとの導磁率

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世界大百科事典 第2版

とうじりつ【透磁率 magnetic permeability】
物質中の磁束密度は物質の磁気的性質により増加,または減少するが,その度合を示す量を透磁率と呼ぶ。導磁率ともいう。磁束密度をB,磁場をHとすると,強磁性の場合を除いて,B=μHで透磁率μが定義される。ガウス単位系では真空の透磁率μ0は1であり,μは真空の透磁率との比に等しい。MKSA単位系ではμを絶対透磁率といい,μ0との比を比透磁率と呼ぶ。すなわちMKSA単位系の比透磁率とガウス単位系の透磁率は等しく,単に透磁率といえばこれを指す。

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大辞林 第三版

とうじりつ【透磁率】
磁性体の磁化の様子を表す物質定数。磁束密度の大きさと磁場の強さとの比。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

透磁率
とうじりつ
磁性材料磁化しやすさを表す量。強さHの磁界を与えたとき、磁性体が磁化して生じた磁束密度をBとすると、
  μ=B/H
が透磁率である。真空の透磁率μ0との比を比透磁率とよび、通常これが用いられる。透磁率はHの関数で、最大の値を最大透磁率、Hがごく小さいときの値を初透磁率という。μの高いものは高透磁率材料、あるいは軟(ソフト)磁性材料とよばれ、トランスの磁心などに用いられる。
 透磁率は物質定数ではなく、構造敏感な量であるため、製造技術や取扱い方法などに強く影響される。交流で磁性材料を利用するとき、周波数が上がるにつれて透磁率は低下するが、金属材料に比べフェライトは低下が少なく、高周波で使用できる。時間とともに透磁率が減少することがあり、これはディスアコモデーションとよばれて、材料の不安定性の尺度とされる。[太田恵造]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

とうじ‐りつ【透磁率】
〘名〙 磁気誘導(磁束密度)の大きさと、磁場の強さとの比。

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

透磁率
トウジリツ
magnetic permeability

磁束密度B,磁場をHとするとき,自発磁化をもたない等方性の磁性体では,

B = μH
という関係がある.このμを透磁率という.異方性のある磁性体ではμは二階のテンソルになる.真空の透磁率 μ0 はガウス単位では1ととるが,国際単位系(SI単位)では4π×10-7 H m-1 あるいは N A-2 である.したがってSI単位では,特定の物質のμと真空の μ0 との比

μr ≡ μ/μ0
比透磁率という.μr の数値はガウス単位のμと一致する.磁化率χと透磁率μとは,SI単位E-H対応では

μ = μ0(1 + χ),
ガウス単位では

μ = 1 + 4πχ
という関係になる.強磁性体の場合には,磁化曲線の原点付近のBHの比を初透磁率という.初透磁率は純鉄では約200,パーマロイでは約8000である.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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