Rakuten infoseek

辞書

辛棄疾【しんきしつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

辛棄疾
しんきしつ
Xin Qi-ji
[生]紹興10(1140)
[没]開禧3(1207)
中国,南宋詞人,政治家。済南歴城 (山東省) の人。字,幼安。,稼軒。支配下に育ったが,耿京 (こうけい) が抗金の兵をあげるとその下に入り,耿京の死後正式に南宋に仕え,孝宗に認められた。湖北湖南,江西の安撫使歴任,淳煕9 (1182) 年中傷されて約 10年在野生活をおくり,その後も主戦論を唱えて起用と下野を繰返し浙東安撫使で終った。号の稼軒はその退隠時の住居の名であるとともに,農業を重んじ商工業を軽視する彼の思想を表わす。人としては蘇軾の流れをひき,「豪放派」の代表的家であるが,一方農村風景の描写や,こまやかな情緒の表現にも非凡の才をもち,北宋の柳永,周邦彦,南宋の姜 夔 (きょうき) と並んで「四大詞人」と称される。詞集を『稼軒詞』といい,ほかに『窃憤録』『南渡録』などのがある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

しん‐きしつ【辛棄疾】
[1140~1207]中国、南宋の詞人。字(あざな)は幼安、号は稼軒居士(かけんこじ)。歴城(山東省)の人。の支配下で武装蜂起に参加。のち、南宋に下り、一貫して対金強硬策を主張した。激しく時事を嘆き、望郷を表現する作が多い。著「稼軒詞」など。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

しんきしつ【辛棄疾 Xīn Qì jí】
1140‐1207
中国,南宋の政治家,詞人。字は幼安,号は稼軒。山東省歴城の人。女真族の金の支配下に育ち,武装蜂起に参加,渡江して南宋に仕え(23歳),江西提点刑獄(地方法務長官)となって茶商の乱を平定(36歳),湖北,江西,湖南,福建,浙東など各地の安撫使(軍政長官)を歴任,新たに精鋭部隊(湖南飛虎軍)を編成するなど,積極的に活躍して名声があった。一貫して対金主戦論を唱え,そのためしばしば失脚もしたが,朱熹陸游などと共鳴し,親交があった。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

しんきしつ【辛棄疾】
1140~1207 中国、南宋の詞人。字あざなは幼安、号は稼軒居士。歴城(山東省)の人。武装蜂起に参加して金に抵抗。四三歳から20年間信州に隠棲いんせい、憂憤のうちに没した。憂国の哀愁を帯びた豪放な詞六二九首が伝わる。詞集「稼軒詞」など。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

辛棄疾
しんきしつ
(1140―1207)
中国、南宋(なんそう)の官僚文人、詞人。字(あざな)は幼安、号は稼軒(かけん)居士。歴城(山東省)の人。女真(じょしん)族の金の占領下に育ち、成人して武装蜂起(ほうき)に参加し、渡江して南宋に仕えた。江西の提点刑獄(地方法務長官)となって反乱の鎮定に成功、また湖北、湖南、江西、浙東(せっとう)などの安撫使(あんぶし)(軍政長官)を歴任、精強な軍隊(湖南飛虎軍)を創設するなど、積極的に活躍して名声があった。一貫して対金強硬策を主張し、朱熹(しゅき)(朱子)、陸游(りくゆう)などと共鳴して親交を結んだが、政府中央で消極策が主流を占めたため、晩年は鉛山(江西省)に隠居した。歌辞文芸「詞」の作家としても有名であり、600余首という宋代でもっとも多い作品を残している。慷慨(こうがい)憂憤の作が多く、北宋の蘇軾(そしょく)(東坡(とうば))と並べて蘇辛豪放派などとよばれるが、叙情的な傑作も少なくない。詞集は『稼軒長短句』12巻または『稼軒詞』4巻。年代順に整理して注を加えた広銘(とうこうめい)の『稼軒詞編年箋注(せんちゅう)』(1957)、氏編『稼軒詩文鈔存』がある。[村上哲見]
『中田勇次郎著『漢詩大系24 歴代名詞選』(1965・集英社) ▽村上哲見著『中国詩文選21 宋詞』(1973・筑摩書房)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

しん‐きしつ【辛棄疾】
中国、南宋の政治家、文人。字(あざな)は幼安。号は稼軒居士。諡(おくりな)は忠敏。山東歴城の人。各地の知事、安撫使などを歴任。朱熹と親交があり、詩文、特に詞にすぐれ、蘇軾とともに「蘇辛」と称された。著に「稼軒詞」「稼軒長短句」。(一一四〇‐一二〇七

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

辛棄疾」の用語解説はコトバンクが提供しています。

辛棄疾の関連情報

関連キーワード

グレゴリウス8世みなみまぐろ保存委員会犯罪の増加(ロシアの)保育ママ保育所の施設基準と保育ママ事業四日市ぜんそく東海再処理施設リニア中央新幹線の建設工事の残土覚猷

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.