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軽み【カルミ】

デジタル大辞泉

かる‐み【軽み】
軽い感じ。軽い度合い。
芭蕉晩年に到達した俳諧理念。日常卑近な題材の中に新しい美を発見し、それを真率・平淡にさらりと表現する姿。かろ。→寂(さび)撓(しおり)細み

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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かろ‐み【軽み】
かるみ」に同じ。

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世界大百科事典 第2版

かるみ【軽み】
晩年の芭蕉が創作上のくふうとして,しばしば力説した言葉。発句にも連句にもいう。それは〈重くれ〉〈甘み〉〈念入り〉〈ねばり〉〈入(いり)ほが〉の対立概念として,平明・率直・素朴など俳諧固有の味わいを意味し,趣向作為のかったの仕立て方,派手な目に立つ言葉,深刻な身ぶりや過剰な抒情性,あるいは前句にべったりと付く付け方等を脱却することをねらいとしていた。つまり,〈軽み〉は句体・句法・風調の問題であると同時に,詩心・芸境・理念の問題でもあった。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

かるみ【軽み】
軽く感じること。軽い気味。
俳諧用語。芭蕉が晩年に志向した、日常性の中に日常的なことばによる詩の創造の実現をめざす句体・句法・芸境のこと。かろみ。 → さびしおり細み

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かろみ【軽み】
かるみに同じ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

軽み
かるみ
芭蕉俳諧(ばしょうはいかい)の文芸理念。「かろみ」「かるき」「軽(けい)」ともいう。「おもみ」「おもき」「重(じゅう)」に対しての正の評価を示す語。芭蕉は「さび」に対しては寡黙であったが、「軽み」に対しては、1692年(元禄5)5月7日付去来宛書簡の「なかなか新しみなどかろみの詮議(せんぎ)思ひもよらず」を最初として、しばしば積極的な発言を繰り返している。しかし、芭蕉の弟子の許六(きょりく)が「言葉にも筆にものべがたき所に、ゑもいはれぬ面白所(おもしろきところ)あるを、かるしとはいふ也(なり)」(俳諧問答)といっているように、その意味内容を的確に表現することは、芭蕉文化圏の人々にとっても困難であったようである。芭蕉は、「今思ふ体は浅き砂川を見るごとく句の形、付心(つけごころ)ともに軽きなり」(別座鋪(べつざしき))と、譬喩(ひゆ)をもって説いている。「軽み」が、「句の形」と「付心」、すなわち、表現面と詩境の両方に対していわれたものであることがわかる。「さび」の超克を目ざした芭蕉晩年の芸境から生まれた理念である。芭蕉は自句「木のもとは汁も鱠(なます)もさくら哉(かな)」に対して「花見の句の、かかりを少し得て、軽みをしたり」(三冊子(さんぞうし))と語っている。[復本一郎]

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精選版 日本国語大辞典

かる‐み【軽み】
〘名〙 (形容詞「かるい」の語幹に接尾語「み」のついたもの)
① 軽く感じること。また、その度合。かろみ。
※私の美術遍歴(1956)〈亀井勝一郎〉観音菩薩像「のびのびと大らかに、しかも一種の軽みがある」
② 芭蕉俳諧の理念の一つ。庶民性、通俗性を高揚深化し、軽快、瀟洒(しょうしゃ)、直截、平淡、卑近などを芸術化すること。卑近な事象のうちに詩美をとらえた軽妙な風体。
※意専・土芳宛芭蕉書簡‐元祿七年(1694)九月二三日「其外珍重あまた、惣躰(そうたい)かるみあらはれ大悦不少候」
[語誌]②は、連歌・茶道・華道などでも論じられた概念だが、特に俳諧におけるものが知られる。元祿三年(一六九〇)頃から、芭蕉はしばしばこの語を用いてその理念を表わし、同七年刊の「炭俵」などで、この理念による俳諧の撰集を実現した。

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