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転調【てんちょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

転調
てんちょう
modulation
音楽用語。楽曲途中調性を変えること。長短調に基づく機能和声の音楽において,楽内容を充実させ,聴衆を飽きさせないための重要な技巧である。その際用いられる手法には次のものがある。 (1) 全音階的転調 2つの調に共通する和音を利用して新しい調へ移る。その際和音は変化音を含まず,音階固有音のみから成る。 (2) 半音階的転調 和音内のいくつかの音を半音階的進行によりなめらかに次の和音に結合させることにより新しい調へ移る。 (3) エンハーモニック転調 ある和音の全体または一部の音を異名同音的に読み替えることにより,それを新しい調の和音とみなして転調する。そのほかゼクウェンツ (反復進行) により転調する場合などがある。

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デジタル大辞泉

てん‐ちょう〔‐テウ〕【転調】
[名](スル)楽曲の途中で調を変えること。「ト長調からホ短調に転調する」

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監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

てんちょう【転調 modulation】
一つの楽曲または楽章内部で,ある調から別の調に変化することを転調と呼び,一つの楽曲全体を別の調(高さ)に移す移調とは区別される。調性音楽の楽曲は一般に1個の基本的な調(主調)をもち,曲の開始部と終結部は主調によるのが通例である。しかし,ある程度以上の長さをもつ楽曲の場合,一貫してこの主調のみで書かれていることはむしろまれで,曲想に変化を与えるために,曲の途中で他の調への移行,すなわち転調が行われる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

てんちょう【転調】
スル
楽曲の途中で一つの調から別の調に変えること。 → 移調

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(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

転調
てんちょう
modulation 英語 フランス語
Modulationドイツ語
modulazioneイタリア語
音楽用語。楽曲の途中で調が変わることをさす。転調には、調の変化が一時的なものと比較的長い間続くものがあり、前者の場合、調号を変えずにそのつど必要な変化記号が音符につけられるが、後者の場合、調号それ自体を変えることが多い。
 転調は、いうまでもなく、調性を前提条件とし、古典的な和声規則に従った17~19世紀の音楽においてもっとも重要な意味をもつ。普通、転調は原調と移行する調の両方に属する和音で、その和声機能が両調において異なるような一つまたは複数の和音を利用して達成される。これを近代和声学では「軸和音」pivot chord(s)とよんでいる。たとえば、ト長調における主和音(G―D―E)を、ハ長調の属和音に読み替えることによって(近代和声学では「転義」という)転調はなされる。そのとき、調の中心音はト音からハ音に移されることになる。こうした調の対比は、その性格上、フーガやソナタ形式のような楽曲を構成する基礎となっている。[黒坂俊昭]

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精選版 日本国語大辞典

てん‐ちょう ‥テウ【転調】
〘名〙 調子をかえること。特に音楽で、曲の途中で、それまでの調を他の調にかえること。全音階的転調、半音階的転調などがある。〔音楽字典(1909)〕

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