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軟骨【なんこつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

軟骨
なんこつ
cartilage
骨組織から成る支持器官で,弾力性に富む。発生の初期には骨格大部分を構成しているが,のちに組織に置換される。成体では,関節のように骨と骨が連結する部位に多い。や耳,肋骨,椎骨間,恥骨間などにも軟骨がある。硝子軟骨弾性軟骨線維軟骨などに分類される。

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デジタル大辞泉

なん‐こつ【軟骨】
軟骨細胞とそれを取り囲む基質からなる支持器官。弾力性があり、脊椎動物によく発達。発生初期は骨格の大部分を占めるが、のちに骨組織に置換され、人間では関節喉頭蓋(こうとうがい)耳介椎間板などにみられる。⇔硬骨

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栄養・生化学辞典

軟骨
 骨の関節の面にあり,運動を円滑にする弾力のある結合組織

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世界大百科事典 第2版

なんこつ【軟骨 cartilage】
脊椎動物の間葉由来の支持組織の一種で,無脊椎動物の一部にも存在する。脊椎動物では,骨(硬骨)とともに骨格組織を構成する。軟骨は,ある程度の硬さと弾力性をもつと同時に,骨と違って内部からの膨張によって成長できる。軟骨細胞と軟骨組織からなり,繊維性結合組織の軟骨膜で覆われる。軟骨膜を構成する扁平な繊維細胞は,順次肥大して,卵形ないし球形の軟骨細胞に移行する。軟骨細胞は,コラーゲン原繊維を含むコンドロイチン硫酸のゼリー状の基質を分泌しつつ,単独または数個の小集団として基質中に埋め込まれる。

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大辞林 第三版

なんこつ【軟骨】
軟骨組織と軟骨膜から成る弾性に富む支持組織。鼻、肋骨の胸骨に移行する部分、関節、気管の周囲、耳殻、椎間板その他の場所に見られる。 ⇔ 硬骨 オランダ語 kraakbeen の訳語。解体新書(1774年)にある

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日本大百科全書(ニッポニカ)

軟骨
なんこつ
骨格系の一部をなすもので、支持組織に属し、軟骨細胞と軟骨細胞間を埋めている多量の細胞間質(基質)で構成されている。他の支持組織(結合組織、骨組織など)と異なる点は、軟骨組織の細胞間質内には血管、リンパ管、神経などが存在しないことで、新陳代謝の物質移動は細胞間質への拡散によって行われている。軟骨は、細胞間質内に存在する膠原(こうげん)線維や弾性線維によって硝子(しょうし)軟骨、弾性軟骨、線維軟骨が区別されている。身体の中の大部分の軟骨は硝子軟骨で、関節軟骨、肋(ろく)軟骨、気道の軟骨、胎児の骨格部分がこれにあたる。硝子軟骨の細胞間質は半透明で、一見、無構造を示すが、微細な膠原線維が縦横に走り、間質は硫酸ムコタンパク(タンパクとコンドロイチン硫酸との複合タンパク)を含んでいる。また、水分も60~80%含まれている。弾性軟骨は間質内に多量の弾性線維を含み、著しい弾力性をもっている。耳介、外耳道、喉頭蓋(こうとうがい)の軟骨がこれに属している。線維軟骨は間質内を多量の太い膠原線維が縦横に走っており、椎間(ついかん)円板、恥骨結合の結合部、一部の関節軟骨がこれに属している。
 軟骨は関節に面した部分を除いて、緻密(ちみつ)な結合組織からなる軟骨膜に包まれている。軟骨の働きは、関節軟骨のように骨端の摩擦を防ぐと同時に大きな重量を支持する緩衝装置の役を果たすほか、耳介のように柔軟な骨組ともなるし、肋軟骨、恥骨結合の軟骨のように圧力に対する抵抗力の基盤ともなる。軟骨は骨の成長にも関係があるため、栄養不良などの代謝障害では敏感に反応する。したがって、軟骨はこれら検査の指標ともされる。[嶋井和世]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

なん‐こつ【軟骨】
〘名〙
① (Kraakbeen の訳語) 動物の体を支持する器官の一つで、軟骨組織からなるものをさしていう。主に脊椎動物で見られ、発生初期には大部分の骨格が軟骨でつくられ、後に硬骨によって置換されるが、軟骨魚類では終生軟骨のままである。頭足類にも見られる。
※解体新書(1774)一「加蝋仮(からかべん)。此翻軟骨
② (形動) 意見や態度などが軟弱であること。意志の薄弱なこと。また、そのさま。こしぬけ。
※朝野新聞‐明治二六年(1893)二月一九日「民党の分裂〈略〉自由党の軟骨(ナンコツ)を罵るの好材料として此事を持出し」 〔張祜‐観杭州柘枝詩〕
[補注]①は挙例の「解体新書」に初めて見える訳語。同書の凡例によれば、原語の「脆軟」という意味を汲み取り、「軟」という字をあてたとのことで、意訳(義訳)の例として紹介されている。

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