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赤外線【せきがいせん】

朝日新聞掲載「キーワード」

赤外線
目に見えない光の一種で、適切な波長を選んで調べれば、可視光観測などではわからなかった宇宙の姿を知ることができる。ただし、宇宙から届く赤外線は大気に吸収されやすく、地上では地面や大気から出る赤外線が観測のじゃまをする。そのために宇宙空間で赤外線を観測する天文衛星が求められ、開発されてきた。
(2006-02-17 朝日新聞 夕刊 科学1)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

せきがい‐せん〔セキグワイ‐〕【赤外線】
太陽スペクトルの赤色部の外側にあって目に見えない光線波長は約0.77ミクロンから1ミリ程度で、熱作用が大きく透過力も強いので、医療や赤外線写真などに利用する。テレビのリモコンや携帯電話のデータ転送など、近距離データ通信にも用いられている。熱線IR(infrared)。インフラレッドレイ。

出典:小学館
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栄養・生化学辞典

赤外線
 熱線ともいい,可視光線より波長の長い電磁波.波長は0.76μm〜1mm程度.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

せきがいせん【赤外線 infrared rays】
可視光の長波長端(波長ほぼ700nm)から電波の短波長端(波長ほぼ1mm)の間の電磁波の総称。光のスペクトルでいうと赤色の部分の外側にあたるのでこの名がある。1800年にイギリスのF.W.ハーシェルが,太陽スペクトルの赤色部分より長波長側に熱効果の大きい部分があることを発見したのが最初である。波長数μm以下を近赤外,波長25μm以上を遠赤外,その間を中間赤外と呼び,また,波長25μm,30μmまたは50μmをとして,それ以上を遠赤外線,以下を近赤外線と総称することもある。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

せきがいせん【赤外線】
波長が約0.72マイクロメートルから1ミリメートルまでの電磁波。可視光線より波長が長い。特に0.72マイクロメートルから1.3マイクロメートルのものを写真赤外部といい、熱効果が大きく空気中の透過力は可視光線より強いので、赤外線写真・赤外線通信に利用される。熱線。

出典:三省堂
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

赤外線
せきがいせん
infrared ray
赤色光よりも波長の長い光。熱効果の大きい性質をもつので熱線とも呼ばれる。波長範囲はだいたい 800nmから 1mmぐらいまでで,800~2500nm までを近赤外線,2500~25000nmまでを単に赤外線,25000nm以上を遠赤外線と呼んで区別することもある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)

赤外線
せきがいせん
infrared rays
目に見える光の波長領域に続き、長波長側にある電磁波。1800年、イギリスの天文学者F・W・ハーシェルが寒暖計を用いて太陽光スペクトルの分布を調べたところ、最高の温度を示す場所は赤色部の外側であったので、この部分に目に見えない光がきていることを確認し、赤外線を発見した。普通、0.7~1000マイクロメートル(1マイクロメートルは100万分の1メートル)の波長範囲の光をいう。
 これをさらに分けて、0.7~20マイクロメートルを近赤外線、20~1000マイクロメートルを遠赤外線という場合もある。近赤外線は、物質中の原子やイオンの振動と、遠赤外線は原子団の回転と深い関係をもっている。近赤外線は、その振動数が分子振動の振動数と同程度であるので、吸収されると、直接物質中の原子やイオンの振動を励起し、物質の温度を高める。しかし、赤外線は量子としてのエネルギーが小さいので、光電子放出をおこしにくく、その検出には温度上昇効果または光電気効果(半導体などに光が当たった場合に電気抵抗が小さくなる現象)を用いている。赤外線は目に見えないので、一般にあまり気づかれないが、われわれの生活している空間は、真っ暗な場所でも、赤外線で満ちている。室温の物体からは10マイクロメートル前後の赤外線が盛んに放射されている。よく晴れた夜に地表の温度が異常に下がるのは、上空へ向かって放射された赤外線が脱出してしまうためで、放射冷却とよばれている。温室やビニルハウスはこれを防止する効果をもっている。
 近年、航空機の排気熱を感知して追尾する対空ミサイルや、暗闇(くらやみ)でも相手を見ることができる赤外線暗視装置などのセキュリティ・システムに用いられている。赤外線感知器の性能が向上したので、身近なところでは、近赤外線を利用した家電機器のリモコンや耳の穴に当てるだけで体温が計れる耳式体温計、気象衛星に搭載されて昼夜を問わず雲を観察できる赤外放射計などにも応用範囲が広がっている。[尾中龍猛・伊藤雅英]
『『ニュートンムック 光とは何か?』(2010・ニュートンプレス)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

せきがい‐せん セキグヮイ‥【赤外線】
〘名〙 (infrared rays の訳語) スペクトルで可視光線の赤色部の外側に現われる光線。波長が可視光線より長く、マイクロ波より短い約七五〇〇オングストロームから一万オングストロームの電磁波の総称。目には見えないが熱作用が強く、透過力も強い。医療や赤外線写真などに利用される。熱線。〔新編中物理学(1893)〕
[語誌]一八〇〇年発見されたが、物体の温度を高める性質を持っているところから heat ray ともいい、明治中期までは「熱線」と直訳されていた。しかし、明治の二〇年代後半から、この光線の性質がより明らかになるにつれ、英語では infrared rays が主流となり、対訳の日本語にも直訳「赤外線」が現われ、大正期にかけて一般化した。

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

赤外線
セキガイセン
infrared rays, infrared radiation

可視光線よりも波長が長く,1 mm くらいまでの電磁波.比較的可視光に近い波長のものを近赤外,遠いものを遠赤外というが,学問分野によって使い方が異なり明確な区分があるわけではない.[別用語参照]熱線

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