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贖罪【しょくざい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

贖罪
しょくざい
redemptio
この観念は人間の罪と苦しみからの解放を願う多くの宗教にみられるが,キリスト教においては特に重要な意味をもつ。広い意味では神の救済,償い,和解,ゆるしと同義であるが,キリストの生と死と復活を通じての,神の恩恵として実現される人間の罪からの解放と,これによってもたらされる神との交わりの回復をいう。新約聖書ではパウロの手紙でキリストの血を通して罪がゆるされて罪 apolutrosisが成り (エペソ書1・7) ,すべてのものがキリストにあって一つになる (同1・10) と説かれている。キリスト教神学ではこの贖罪は人間存在の根本的悪としての原罪からの解放であり,救済の条件であるとされている。しかしこれにあずかるには,通常洗礼を受け,キリストの神秘的生命と一体化する必要があると説かれている。教理史においては,贖罪論史はキリスト論史の一部をなす。

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デジタル大辞泉

しょく‐ざい【×贖罪】
[名](スル)
善行を積んだり金品を出したりするなどの実際の行動によって、自分の犯した罪や過失を償うこと。罪滅ぼし。「奉仕活動によって贖罪する」
キリスト教用語。神の子キリスト十字架にかかって犠牲の死を遂げることによって、人類の罪を償い、救いをもたらしたという教義。キリスト教とその教義の中心。罪のあがない。
[補説]「とくざい」と読むのは誤り。

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ぞく‐ざい【×贖罪】

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とく‐ざい【×贖罪】

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世界大百科事典 第2版

しょくざい【贖罪 reconciliation】
一般には文字通り〈罪を贖(あがな)うこと〉で,なんらかの手段を講じて罪ある状態を解消すること。罪の観念を前提とする諸宗教に広く見られるが,とりわけ古代イスラエルとキリスト教の伝統において重視され,基本的概念として深められた。ヘブライ語のgā’al(〈贖う〉の意)は古代オリエントに共通する私法用語で,他人の手に渡った奴隷代価を払って買い戻すことをいう。これが宗教的意味で用いられ,しかも従来の犠牲観念を批判するとともに深化させたのはバビロン捕囚後の預言者第2イザヤにおいてである。

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大辞林 第三版

しょくざい【贖罪】
( 名 ) スル
金品を出したり、善行を積んだりして、犯した罪をつぐなうこと。また、刑罰を免れること。
キリスト教で、人々の罪をあがない、人類を救うために、イエスキリストが十字架にかかったとする教義。和解。

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とくざい【贖罪】
「しょくざい(贖罪)」の誤読。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

贖罪
しょくざい
redemption英語
Erlsungドイツ語
rdemptionフランス語
主としてキリスト教で用いられる宗教用語。元来は、犯した罪に対して償いをするという意味の法的な概念であるが、とくに人格的な神概念が明確であったユダヤ・キリスト教的な伝統においては、神に対して人間が犯した罪が償われて、両者の敵対関係が和解されることを意味するようになった。この場合に、自分の力では償いをすることができない人間にかわって、犠牲(いけにえ)が捧(ささ)げられ、その代価によって失われたものがふたたび買い戻されるという意味で贖(あがな)いといわれた。『旧約聖書』においては祭司の手によって動物が犠牲として捧げられることによって贖罪がなされた(たとえば贖罪羊=スケープゴート)。『新約聖書』では、大祭司としてのイエス・キリストが自分を十字架で犠牲として捧げることによって、一度限り決定的な贖罪がなされて、永遠に有効なものとなったと説かれ、パウロにおいては、そこに神の義の主張と愛のできごとの相交わるできごとがあるとされている。このイエス・キリストの十字架における贖罪は、歴史上種々の強調点をもって理解されてきた。
 たとえばアンセルムスは、人間にかわって罪の償いをなしたキリストに対して神から与えられる報償が、キリストにかわって人間に与えられて贖罪が成立したという満足説を唱え、同時代のアベラールは、キリストの死を人間を道徳的に感化して新しい歩みへと向けさせる愛の最高の表現だとする道徳感化説を説いた。宗教改革者は、人間は元来神の怒りの刑罰を受けなくてはならない罪深い存在であるが、キリストは十字架において人間にかわってその刑罰を受け、それによって刑罰を免れた人間の贖罪が成り立つという刑罰代償説を主張した。近代においては、神の怒りとか刑罰などについて批判的な見解が多く、キリストの死を神の愛の表現、倫理的模範などと理解することが多くなったが、現代に至って、とくに弁証法神学者たち(バルト、ブルンナーなど)は宗教改革者の贖罪理解を復活させ、アウレンは贖罪における勝利者キリストを強調している。[熊澤義宣]
『G・アウレン著、佐藤敏夫・内海革訳『勝利者キリスト――贖罪思想の主要な三教理の歴史的な研究』(1982・教文館)』

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精選版 日本国語大辞典

しょく‐ざい【贖罪】
〘名〙
① 金や品物を出して罪のつぐないをすること。つみほろぼし。
※延喜式(927)二九「凡贖罪無銅。准価徴銭」
※夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第二部「その度に徴せらるる贖罪(ショクザイ)の金だけでも」 〔漢書‐貢禹伝〕
イエス‐キリストが人類のために十字架にかかり、身をささげたことによって、世の罪をあがない、神と人との和解を成就したこと。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉四「基督の贖罪(ショクザイ)と神性、永遠の罰と永遠の生(いのち)、信仰の意義、聖書の天啓、などを頻りに説いた」

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ぞく‐ざい【贖罪】

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とく‐ざい【贖罪】
〘名〙 (「とく」は「贖」の慣用読み) =しょくざい(贖罪)
※架空邂逅記(1950)〈渡辺一夫〉「邪魔な奴を先ず殺して置いて、後で贖罪(トクザイ)の意味も兼ねて記念碑を建てるという〈略〉方法が人生にはある」

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