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豊竹座【とよたけざ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

豊竹座
とよたけざ
義太夫節人形浄瑠璃の代表的劇場。竹本義太夫 (筑後掾) の門弟,1世豊竹若太夫 (越前少掾) が,元禄 16 (1703) 年大坂道頓堀に創立。以後約 60年間,竹本座に対抗して人形浄瑠璃全盛期の一方の旗頭となる。越前少掾は,享保9 (24) 年以後,座本,名代,劇場主を兼ね,太夫,興行師両面で活躍。作者に紀海音並木宗輔人形遣い藤井小三郎,小八郎らを擁し,同 11年宗輔ら作の『北条時頼記』で大成功を収めた。以後,越前少掾,宗輔のコンビにより『苅萱桑門筑紫 (かるかやどうしんつくしのいえづと) 』などの傑作を生み,曲面で竹本座の地味な西風に対する派手な東風を確立。延享2 (45) 年越前少掾は太夫を引退,興行師として手腕をふるう。宝暦期 (51~64) にも『一谷嫩 (ふたば) 軍記』『祇園祭礼信仰記』などの成功作があるが,明和1 (64) 年越前少掾が没する頃座運が傾き,翌2年退転。その後再興されたが長続きしなかった。

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デジタル大辞泉

とよたけ‐ざ【豊竹座】
人形浄瑠璃の劇場。元禄16年(1703)初世豊竹若太夫が大坂道頓堀に創設。西の竹本座に対して東の芝居とよばれ、人形浄瑠璃の極盛期をもたらしたが、明和2年(1765)閉座。若太夫芝居。

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世界大百科事典 第2版

とよたけざ【豊竹座】
人形浄瑠璃の劇場。竹本座にたいする。1703年(元禄16),竹本義太夫の門弟竹本采女(うねめ)が独立,豊竹若太夫(のち上野少掾,越前少掾)と改名して道頓堀に開設した。いったん失敗したが,07年(宝永4)に紀海音座付作者に,人形の辰松八郎兵衛を相座本にむかえて再興した。24年(享保9)の大坂の大火で焼失する出来事もあったが,《北条時頼(じらい)記》などが大入りして隆盛におもむいた。また海音のあと,西沢一風,並木宗輔,安田蛙文らが合作者として活躍した。

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大辞林 第三版

とよたけざ【豊竹座】
人形浄瑠璃の劇場。初世竹本義太夫の門人豊竹若太夫(竹本采女)が1703年7月大坂道頓堀に創設。一度挫折ざせつしたが復興。作者に紀海音きのかいおんを迎え、「東の芝居」として、西の竹本座とともに人形浄瑠璃の発展に貢献。65年廃座。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

豊竹座
とよたけざ
人形浄瑠璃(じょうるり)の劇場。初世竹本義太夫(ぎだゆう)の弟子、豊竹若太夫(わかたゆう)(後の豊竹越前少掾(えちぜんのしょうじょう))が1703年(元禄16)7月大坂・道頓(どうとん)堀に創設、興行成績振るわず一時中絶したが、1707年(宝永4)人形遣いの辰松(たつまつ)八郎兵衛を相(あい)座本に、作者に紀海音(きのかいおん)を迎え、陣容を整えて再興。『鎌倉三代記』『北条時頼記(じらいき)』などで大当りをとり、しだいに隆盛に赴き、やがて竹本座に対抗して浄瑠璃界を二分する勢力となった。海音ののちは西沢一風(いっぷう)、並木宗輔(そうすけ)(竹本座で並木千柳(せんりゅう))、浅田一鳥(いっちょう)、豊竹応律(おうりつ)、若竹笛躬(ふえみ)らが作者として活躍、越前少掾以後の太夫は豊竹姓を名のり、はでな豊竹座の芸風をつくりあげた。世間ではこれを東風(ひがしふう)といい、じみな竹本座のそれを西風と称した。1764年(明和1)の越前少掾の没後、歌舞伎(かぶき)に押されて衰退を支えきれず、翌年8月退転した。その後一時北堀江市(いち)の側(かわ)に豊竹座の名を復活したこともある。[山本二郎]

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精選版 日本国語大辞典

とよたけ‐ざ【豊竹座】
人形浄瑠璃の芝居小屋。元祿一六年(一七〇三)に豊竹若太夫が大坂の道頓堀に建て、紀海音を座付作者とするなど、西の竹本座に対し東の芝居として対抗した。明和二年(一七六五)に閉座。

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