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谷地・谷・野地【やち】

精選版 日本国語大辞典

やち【谷地・谷・野地】
〘名〙
① 湿地帯。低湿地。やと。やつ。
※俳諧・続猿蓑(1698)旅「そのかみは谷(ヤ)地なりけらし小夜碪〈公羽〉」
② 荒れた土地。
※米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「概して枯燥の野地にて生気あるなし」
[語誌](1)東北方言では、普通名詞として、湿地帯を意味する。関東地方の「やと」「やつ」は、現在では「たに」と同義か。しかし、「や」は「四谷」「渋谷」など、固有名詞を構成する形態素としては存在するが、普通名詞としては使われない。
(2)アイヌ語に沼または泥を意味するヤチという語があるところから、地名に多く見られる「やち」「やと」「やつ」「や」がアイヌ語起源であるとの説(柳田国男)があった。しかし、北海道の地名にこれらの語が使用されていないところから、むしろアイヌ語のヤチの方が日本語からの借用語ではないかと考えられている。

出典:精選版 日本国語大辞典
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