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護符【ごふ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

護符
ごふ
amulet
将来生じるかもしれない災厄を予防するために,呪力を帯びたものとして身に着けられる小さな物。ひとたび呪力が与えられれば,普段は祈願されたり,特別視されたりすることはほとんどなく,したがってその働きは自動的であるので,しばしば呪符と区別されることがあるが,現実にはそれほど厳密な差異はみられない。先史時代から現在まですべての民族にみられるもので,爪,髪,骨,金,石,布,毛皮,紙などが護符としてよく用いられる。

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デジタル大辞泉

ご‐ふ【護符/御符】
神仏の名や形像種子(しゅじ)、真言などを記した札。身につけたり壁にはったりして神仏加護除災を願う。お守り。ごふう。呪符(じゅふ)。

出典:小学館
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ご‐ふう【護符/御符】
ごふ(護符)」の音変化。
「お守よ、―よと、御恩をうけた祐弁様」〈浄・万年草

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世界大百科事典 第2版

ごふ【護符】
各種の災厄をよけ,幸運をもたらすと信じられている物体のことで,呪符ともいう。現代の日本でみられる例には,自動車や身につける交通安全や学業成就などの〈御守(おまもり)〉や家の柱・門などにはり付ける〈御札(おふだ)〉,客商売の家や店に置く〈招き猫〉などがある。災い未然に避ける予防的な護符amuletと,すでに被っている災厄を除き福を招く積極的な呪符talismanを区別する学者もいるが,両者の区別は必ずしも明確でなく,両者の意味をともに含むものも多い。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

護符
ごふ
ごふうともいう。御符(ごふ)、神符(しんぷ)、御守(おまも)り、御札(おふだ)などという。多く紙片に神仏の名号や形像、呪文(じゅもん)、経文、密教の種子(しゅじ)、真言、神使(しんし)とされている動物などを書いた御札をいう。これを所持しておれば神仏の加護が得られ、災禍を避けることができるという。家の中の神棚に掲げたり、家の入口に貼(は)ったりする。牛王(ごおう)宝印などのごとくこれを飲んだりもする。護符は本来神仏に参詣(さんけい)していただいてくるものであるが、だんだんと社人(しゃにん)、御師(おし)、僧侶(そうりょ)などが御札配りといって民家に配布することが行われるようになった。文字の知識が一般庶民の間に普及しなかった時代には呪文や呪符が、とくにその威力が信じられた。今日では、全国の社寺などで出されている護符は千差万別である。有名な社寺の護符はあらゆる災難を防止することができると信じられているが、一社寺でいろいろな効能をもった護符を出している例もある。東京の浅草観音(かんのん)には12通りの守り札があるという。特別の災難除(よ)けの守り札を若干あげると、遠州秋葉神社の火難除け、讃岐(さぬき)の金毘羅(こんぴら)さんの航海守護、水天宮の水難除け、安産守護等があり、また関東榛名山(はるなさん)の雹(ひょう)除けは、養蚕家の桑の雹害に対する警戒から信じられている。秩父(ちちぶ)の三峯(みつみね)神社の守り札は、お使いの狼(おおかみ)の絵がよく知られていて、家の戸口に貼る盗難除けの守り札として広く信じられている。東北地方の北部3県などでは、12月の御大師講(おだいしこう)に、角大師(つのだいし)という角のあるやせた真っ黒な坐像(ざぞう)の絵札を掲げる。農業の神として祀(まつ)られているようである。
 護符は本来神仏に対する信仰に基づくものであったろうが、時代が変わるにつれてこの世における災害も新たに発生するようになった。その代表的なものは交通安全に対する護符である。電車や自動車などに交通安全の護符をみかけるようになった。また神仏の守護を求める信仰から離れて、鎮西八郎為朝(ちんぜいはちろうためとも)御宿の札を出して風邪(かぜ)の神を退散させようとする呪符(じゅふ)と称すべきものが行われるようになった。[大藤時彦]

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精選版 日本国語大辞典

ご‐ふ【護符】
〘名〙
① 神仏の加護がこもっているという札。紙片にまじないや神仏の名前、像などがしるしてあり、身につけたり、飲みこんだり、家の内外にはり付けたりする。お札(ふだ)。おまもり。まもり札。護身符。護摩札。ごふう。
※禅竹伝書‐稲荷山参記(1467)「一七日可祈念由にて、彼天の御符を飲」
② (①のように肌身離さず持ち運ぶところから) 密書。
※日暮硯(1761頃)「唯今まで悪しかりし事、遠慮なしに護符に相認め、よく封じて差出すべし」

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