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護法【ごほう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

護法
ごほう
Dharmapāla
[生]530
[没]561
インド,唯識学派の学匠。南インドのドラビダ国の大臣の子に生れ,王の娘と結婚する夕方,逃れて出家したと伝えられる。仏教のみならず広くインド一般の学問にも通じ,ナーランダ寺において大乗唯識学を説いた。玄奘三蔵によって伝えられた法相宗では最も重視される学匠で,法相宗の伝統を通して中国,日本に与えた影響も強い。『成唯識論』は護法の解釈正統とする玄奘が複数の作をまとめて翻訳したものであるが,ほとんど護法の著作と考えられている。ほかに『大乗広百論釈論』『成唯識宝生論』『観所縁論釈』などの著作が漢訳として現存

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デジタル大辞泉

ご‐ほう【護法】
(‐ハフ) 法律を尊重すること。「護法の精神を説く」
(‐ホフ) 仏語。
㋐仏の教えを守ること。仏法を守護すること。
㋑妖怪・変化などを追い払う力。法力。
㋒「護法善神」の
㋓「護法天童」の略。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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ごほう【護法】[人名]
《〈Dharmapāla》6世紀中ごろの南インドの僧。仏教を広めて多くの門下を教育。唯識(ゆいしき)十大論師(ろんじ)の一人。著「成(じょう)唯識論」など。

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世界大百科事典 第2版

ごほう【護法】
広義では,法に帰依して三宝を守護する神霊・鬼神の類を意味するが,狭義では,密教奥義をきわめた高僧修験道行者・山伏たちの使役する神霊・鬼神を意味する。童子形で語られることが多いため護法童子と呼ぶことが広く定着している。しかし,鬼や動物の姿で示されることもある。役行者えんのぎようじや)が使役したという前鬼(ぜんき)・後鬼(ごき)は鬼の類であり,羽黒山の護法は,飛びの神事に示されるようにカラスである。

出典:株式会社平凡社
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ごほう【護法】
530‐561
インドの大乗仏教の学瑜伽行唯識派(ゆがぎようゆいしきは)の所属で十大論師の一人。サンスクリット名はダルマパーラDharmapāla。南インドのドラビダ国に大臣の子として生まれたが,王の娘との結婚式の夕べに出家した。〈唯識思想〉を究めて,ナーランダー寺に入り,ここで戒賢(シーラバドラŚīlabhadra)や最勝子など多くの弟子を育成した。また,従来の諸学説を検討,集大成して新しい唯識説を提唱した。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

護法
ごほう
(530―561)

インド大乗仏教瑜伽行(ゆがぎょう)派(唯識(ゆいしき)学派)の学匠。サンスクリット名はダルマパーラDharmapāla。無著(むじゃく)、世親(せしん)以後この学派を発展させた諸学匠のなかの一人で、ほぼ同時代に安慧(あんね)がおり、彼と相対峙(たいじ)する学説を唱えた。最近の研究においては、瑜伽行派に有相(うそう)唯識説と無相(むそう)唯識説との2系統があり、護法は前者を、安慧は後者を代表する学匠であるとみられている。またこの学派の根本教義書である世親の『唯識三十頌(じゅ)』に対し注釈を著した10人の学匠、すなわち十大論師のなかの一人に数えられる。若くしてナーランダー寺の学頭となる。弟子に戒賢(かいけん)、最勝子(さいしょうし)らがあり、戒賢に師事した玄奘(げんじょう)によってその学説が中国に伝えられて法相(ほっそう)宗となった。著書は『唯識三十頌』の注釈である『成唯識論(じょうゆいしきろん)』(玄奘訳)が代表的であり、そのほかに『大乗広百論釈論(だいじょうこうひゃくろんしゃくろん)』(玄奘訳)、『成唯識宝生論(ほうしょうろん)』(義浄(ぎじょう)訳)、『観所縁論釈(かんしょえんろんしゃく)』(義浄訳)などが現存するが、いずれも漢訳のみに伝えられ、サンスクリット原典、チベット訳は現存しない。

[勝呂信静 2016年11月18日]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ご‐ほう【護法】
[1] 〘名〙
[一] (:ホフ) 仏語。
① 得たところの善法をまもりたもつこと。また、仏の正法を守護すること。〔倶舎論‐二五〕
※霊異記(810‐824)中「法師呼びて曰はく、奚(な)ぞ護法無きかといふ」
※宇治拾遺(1221頃)一五「その聖の護法の、かくやませたてまつる悪鬼どもを、追ひ払ひ侍る也」
④ 祈祷によって物の怪(け)などを調伏する法力。また、それによって鬼神が人にのり移ること。またはその鬼神。
※枕(10C終)二五「せみの声しぼりいだして誦(よ)みゐたれど、いささかさりげもなくこほうもつかねば」
[二] (:ハフ) 法律の権威を擁護すること。
[2] (:ホフ)
[一] 六世紀中期の南インドの名僧。原名はダルマパーラ。唯識学派(ゆいしきがくは)十大論師の一人で、法相唯識宗(ほっそうゆいしきしゅう)の祖となった人。那爛陀寺に住んで門下を教育し、のち、大菩提寺で著述に専念した。著書に「大乗広百論釈論」や「成唯識論」がある。生没年未詳。
[二] 謡曲。五番目物。陸奥の名取の里についた三熊野の僧が、ここの老女から熊野の本宮を勧請(かんじょう)したいわれを聞き、幣帛(へいはく)を捧げると護法善神が現われて神徳を述べる。名取嫗(なとりおうな)。廃曲。

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