Rakuten infoseek

辞書

護摩の灰【ごまのはい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

護摩の灰
ごまのはい
江戸時代,道中荒し,枕さがしなどを働いた小盗賊。「胡麻の蠅」は俗称。その語源は元禄年間 (1688~1704) 高野聖と偽称し,弘法大師の「護摩」と称するものを街道筋で売歩き,巧みに町家に取入って宿泊しては物品を盗み,娘をかどわかした者があったことによるといわれる。護摩化 (ごまか) す,あるいは胡麻にたかったのように,良悪見分けにくいところからこう呼ばれたとの説もある。悪雲助とともに,道中で最も警戒すべきものの一つで,幕府道中奉行取締らせたが,根絶はできなかった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ごま‐の‐はい〔‐はひ〕【護摩の灰/×胡麻の×蠅】
昔、旅人の姿をして、道中で、旅客の持ち物を盗み取ったどろぼう。高野聖(こうやひじり)のなりをして、弘法大師護摩の灰だといって押し売りして歩いた者があったところからの名という。ごまのはえ。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ごまのはい【護摩の灰】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

精選版 日本国語大辞典

ごま【護摩】 の 灰(はい)
① 密教で、護摩を修する時に焚く護摩木などの灰。
② (高野聖(こうやひじり)の扮装をして、弘法大師の修した護摩の灰と称して押売りを行なった者の呼び名からという) 江戸時代、人をだまして金品を取る坊主。売僧(まいす)
※浄瑠璃・当麻中将姫(1714頃)三「扨は今時はやるごまの灰にだまされ給ふな」
③ (②から転じて) 旅人を装い、旅客の金品を盗み取る者の称。多く、旅客の道づれとなって盗みをはたらいた。ごま。胡麻の蠅。
※評判記・役者舞扇子(1704)京「つづいて二のかはり傾城雪の白山に、ごまのはいとなり、詞をなまりて旅人をたらすてい」
[補注](1)元祿期頃(一六八八‐一七〇四)ゴマノハイが使われ始めるが、ゴマノハエの形が見られるのは、少なくとも江戸に関しては、文化期頃(一八〇四‐一八)であること、「俚言集覧」に、「護摩の灰〈略〉愚案、如今の音呼胡麻の蠅の如くいふ」とあることなどからゴマノハイの方が本来の語形であろう。
(2)近世では、一般にゴマが「護摩」と「胡麻」、ハイが「灰」と「蠅」両様の意味を表わすことができたところから、「胡麻の蠅」という表現が生じたものと思われる。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

護摩の灰」の用語解説はコトバンクが提供しています。

護摩の灰の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.