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【しき】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


しき
vijñāna
仏教用語。外界の対象を識別し,認識する心の作用をいう。あるいは心を作用という面から名づけて識という。 (→ )

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

し【識】[漢字項目]
しき

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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しき【識】
物事の道理を知ること。また、見識があること。「不識」
知り合っていること。見知っていること。面識。「一面のもない」
書き記すこと。また、その文字など。「著者
《〈梵〉vijñānaの訳》仏語。
㋐五蘊(ごうん)の一。心作用を統括する心の働き。意識。
㋑十二縁の一。前世所業を因として現在の母胎に生じる最初の一念

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しき【識】[漢字項目]
[音]シキ(呉) シ(呉)(漢) [訓]しる しるす
学習漢字]5年
〈シキ〉
物事を区別して知る。見分ける。また、その心の働き・能力。「識者識別意識学識鑑識眼識見識常識知識認識良識
知り合い。「旧識相識面識
しるす。しるし。「識語標識
〈シ〉
しるす。しるし。「識語
金属や石に平面より高く刻んだ文字。陽文。「款識(かんし)
[名のり]さと・つね・のり

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大辞林 第三版

しき【識】
知り合いであること。 一面の-もない 半面の-が有るが/浮雲 四迷
vijñāna 対象を認識する心の働き。六識・八識などが立てられ、仏教の認識論・存在論の基本概念である。
しるすの意 序文などの署名の下に用いる語。 著者-

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)


しき
仏教用語。サンスクリット語でビジュニャーナvijna、パーリ語でビンニャーナvia。心(チッタcitta)、意(マナスmanas)と同義。ただし説一切有部(せついっさいうぶ)では現在の意識を識といい、一瞬間前に過ぎ去った意識を意という。識は、五蘊(ごうん)・十二処(じゅうにしょ)・十八界(じゅうはっかい)・五位七十五法などの存在の諸範疇(はんちゅう)のいずれにも含まれる基本的な精神的存在で、仏教の基本的概念の一つ。インドの哲学諸派の多くは不変不滅の実体としての自我(霊魂。アートマンtman)の存在を主張し、自我を認識と行為の主体、したがって行為の果報と輪廻(りんね)の享受者であるとする。仏教は自我の存在を否定する。仏教において認識・行為・輪廻の主体となるのは識であるが、これは不変不滅の実体ではなくて、各瞬間に生滅変化しながら一生の間一つの流れ(刹那滅相続(せつなめっそうぞく))として継続する意識である。有情(うじょう)(意識ある生き物)が解脱(げだつ)しない限り、その死に際して、識は次の世の識を生じて転生し、新たな有情の主体となる。認識作用としては、識は概念的認識を主とするが、もちろん諸種の知覚にも参与する。[梶山雄一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

しき【識】
〘名〙
物事道理を知ること。道理を分別すること。また、見識をもっていること。
※正法眼蔵(1231‐53)身心学道「山河大地等、これ有無にあらざれば、大小にあらず、得不得にあらず、識不識にあらず」 〔顔延之‐五君詠詩〕
② 知り合っていること。面識があること。顔見知りであること。
※浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二「夫(か)の有名の『ハルベルト・スペンセル』とも曾て半面の識が有るが」 〔春秋左伝‐襄公二九年〕
③ 鐘や鼎(かなえ)などに、文字を陽刻すること。器物や書物などに、題字を書きしるすこと。また、その文字や題字。転じて、書の題簽(だいせん)をいう。〔史記‐封禅書〕
④ (vijñāna の訳語。対象を識別、認識するもの) 仏語。
(イ) 十二因縁の一つ。前世の煩悩(ぼんのう)の所業を種因として生じ、現在の母胎に託する刹那の意識。五蘊(ごうん)からなるが、そのうち識が最もすぐれているところからいう。〔秘蔵宝鑰(830頃)〕
(ロ) 六境に対する眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識の六識、あるいは八識など精神作用の主体としての心をさす。〔勝鬘経義疏(611)〕

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