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訴状【そじょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

訴状
そじょう
Klageschrift
民事訴訟法上,訴え提起に際して裁判所に提出される書面。当事者,法定代理人,請求の趣旨および原因が記載されなければならない。訴状が提出されると,受訴裁判所裁判長が必要的記載事項の有無を審査し,欠缺があればその補正を命じる。もし原告がこの補正命令に応じず欠缺が補正できない場合は,裁判長は命令をもって訴状を却下する。訴状が適式であれば,被告送達され,訴訟手続が進められる。

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デジタル大辞泉

そ‐じょう〔‐ジヤウ〕【訴状】
民事訴訟で、訴えを提起するときに、当事者・法定代理人、請求の趣旨および原因などを記載し、第一審裁判所に提出する書面。
中世の訴訟で、訴人(原告)が訴えの趣旨を書いて幕府領主に提出した文書。申し状。→陳状

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世界大百科事典 第2版

そじょう【訴状】
民事訴訟を提起する際に原告が管轄第一審裁判所に提出しなければならない書面(民事訴訟法113条1項)。これに対し,刑事訴訟検察官公訴を提起する際に裁判所に提出する文書は,起訴状と呼ばれる。訴えの提起には,訴状に法定の事項を記載し(民事訴訟法133条2項),その作成者である原告またはその代理人署名(または記名)押印し(民事訴訟規則2条),〈民事訴訟費用等に関する法律〉により訴額に応じた収入印紙をはり,被告の数だけの副本を添えて管轄裁判所に提出しなければならない。

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そじょう【訴状】
日本の古文書の一様式。一般に,自己の権利の正当性とその他者による侵害の排除を訴えて,上級の人格または機関に提出する上申文書。とくに中世訴人(原告)が朝廷,幕府,本所などの裁判機関に提出した訴状が重要である。陳状とあわせて訴陳状という。その書式は,本来は解状の形式をひくが,多く書出しに〈某謹言上〉〈某謹訴申〉と記し,書止めに〈仍粗言上如件〉〈訴申如件〉などと記す申状の形式をとり,論人(被告)の名,対象となる物権や事柄,副進される証拠文書,訴訟理由などが列記される。

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大辞林 第三版

そじょう【訴状】
民事訴訟において、訴えの提起に際し、当事者・法定代理人・請求の趣旨・請求の原因を記載し、第一審裁判所に提出する書面。
中世、訴人が訴えの趣旨を記して提出した文書。 → 陳状

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精選版 日本国語大辞典

そ‐じょう ‥ジャウ【訴状】
〘名〙
① 訴えごとを記した文書。
(イ) 訴訟を起こすとき、裁判所に提出する文書。
※令義解(718)公式「官司准其訴状。即下推不給所由。然後断決」 〔宋書‐文五王伝〕
(ロ) 中世、訴人が訴訟を起こす手続きとして、証拠文書などをそえて幕府の賦(くばり)奉行方に提出した文書。その書式は法で定められてはいなかったが、おおよそ類似の様式によっている(沙汰未練書(14C初))。申状・解状(げじょう)・目安ともいう。また最初の訴状を本解状・初問状、二回目の訴状を二問状、三回目のを三問状といい、二問状以下を重訴状・重申状という。⇔陳状(ちんじょう)訴陳状
※御成敗式目(1232)三五条「右就訴状、遣召文事、及三ケ度 猶不参決者、訴人有理者、直可裁許
(ハ) 願いごとをするとき、領主、支配者などに提出する書付け。願書。嘆願書。
※蔭凉軒日録‐寛正六年(1465)二月一五日「以此時彼二人赦免之事。自門中訴状之」
② 民事訴訟で、訴えの趣旨を記載して裁判所に提出する書面。〔民事訴訟法(明治二三年)(1890)〕
[語誌](1)文書様式としての①は「解(げ)」の系統を引くものである。書出しは「何某謹言上」「何某謹訴申」などで、書止めは「言上如件」「訴申如件」などが多い。宛名は書かないのが普通であるが、時代が下ると共に差出人名・宛名を記したものが多くなる。南北朝時代以後は、書出しに「目安」と記し、書止めに「目安言上如件」と記すものが見られるようになる。
(2)鎌倉幕府の訴訟制度では訴人が訴状を提出すると、被告人にそれに対する反論を書いた陳状の提出を求めた。この訴状・陳状の提出を三回ずつ行ない、理非を判断し、裁許状を発給した。裁許に対する再審請求の訴えを越訴(おっそ)状という。
(3)近世になると願書の形式をとり、書出しは「乍恐書付を以御訴訟申上候」、書止めは「乍恐可奉申上候、以上」などと記したものが多く、日下に差出人名を記し、宛名を明記している。したがって内容によって願書と訴状の区別をすることになる。

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