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【キン】

デジタル大辞泉

きん【訓】[漢字項目]
くん

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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くに【訓】
《「くん(訓)」の「ん」を「に」で表記したもの》「くん(訓)」に同じ。
「一度(ひとたび)は―、一度は声に読ませ給ひて」〈宇津保・蔵開中〉

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くん【訓】
漢字の意味に基づいて、それに当てた日本語による読み。「山」を「やま」「川」を「かわ」と読む類。和訓。⇔音(おん)

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くん【訓】[漢字項目]
[音]クン(呉)(漢) キン(唐) [訓]おしえる よむ おしえ よみ
学習漢字]4年
〈クン〉
字句の説明・解釈。「訓詁(くんこ)訓釈訓注
教えさとす。教え。「訓育訓戒訓導訓蒙(くんもう)訓練遺訓家訓教訓垂訓処世訓
漢字に日本語を当て、読みとしたもの。訓読み。「訓読音訓字訓正訓難訓傍訓和訓
訓令。「訓電回訓請訓内訓
〈キン〉教える。教え。「訓蒙(きんもう)庭訓
[名のり]くに・しる・とき・のり・みち

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世界大百科事典 第2版

くん【訓】
漢字の意味にあてた日本語のことで,〈よみ〉ともいい,〈音(おん)〉に対する。たとえば〈天〉の音はテン,訓はアマ(またはアメ),〈空〉の音はクウ,訓はソラ。元来日本語には文字がなく,漢字が輸入されて文字をはじめて学んだが,漢字は表意文字で一字一字意味があり,また,中国語としての音をもつ。その音のかわりに漢字の意味にあたる日本語を固定的にあててよみならわしたものが訓である。5~6世紀ころすでに行われ,7世紀初めの推古遺文の中には〈小治田〉の字を〈ヲハリダ〉にあてているから,〈小〉にヲ,〈治〉にハリが固定的に連想される地盤がすでに存在したし,《古事記》の漢字にも固定的な訓をつけるべきものもあるが,その訓注が万葉仮名で付されてあるのは,漢字の訓がまだ固定せず,2,3とおり存在したことを示す。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

くに【訓】
くん(訓)」に同じ。 「ひとたびは-、一たびは音こえに読ませて/宇津保 蔵開中」 〔「くん」の「ん」を「に」で表記したもの〕

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くん【訓】
漢字に、それが表す意味に相当する日本語を当てた読み方。「山」を「やま」、「飲」を「のむ」と読む類。字訓。 ⇔ おん訓読訓点

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日本大百科全書(ニッポニカ)


くん
漢字の原義に対応する日本語で、それがある程度固定化したものをいう。本来は、漢字のもつ意味、字義をさし、字義を解釈すること「訓詁(くんこ)」をも訓と称したが、さらに転じて、日本における漢字の読み方のうちの一種をよぶようになった。たとえば「山」についていえば、「やま」がその固定化した日本語にあたる。漢字を中国語の原音(またはそれに近い音)で読んだもの、すなわち音(おん)(字音)と対立するもので、字訓、和訓ともよぶ。わが国に漢字が伝来してのち、ある程度時間が経過して和訓が固定化すると、今度は逆にその和訓に対応する漢字を並べて、日本語の文章を漢字によって表記するようになる。『古事記』(712)はその典型である。しかし、種々の漢字について、その和訓を万葉仮名や片仮名で示すことが一般化するのは平安時代に入ってからで、漢文の行間に仮名などにより読み方を示した資料(訓点資料)の存在しない奈良時代以前については、一つ一つの漢字の和訓を確定することはかならずしも容易ではなく、平安時代以降の和訓から類推することも多いのが現状である。平安時代以降、訓点資料などの和訓を集めて辞書がつくられた。『新撰字鏡(しんせんじきょう)』(900ころ)、『倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』(931~938ころ)、『類聚名義抄(るいじゅうみょうぎしょう)』(12世紀初頭)などがある。訓は漢字1字に1語が対応することが多いが、「七夕(たなばた)」のように漢字2字に一つの訓が対応したり(熟字訓)、「将(まさに~んとす)」のように漢字1字に二つの訓が対応することもある。[月本雅幸]

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精選版 日本国語大辞典

くに【訓】
〘名〙 (「くん(訓)」の韻尾の n を「に」で表記したもの) 漢字に和語をあててよむこと。漢字の国語よみ。くん。
※宇津保(970‐999頃)蔵開中「一たびはくに、一たびはこゑによませ給て」

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くん【訓】
〘名〙
① 文字が表わしている意味。字の持っている意味。
※古事記(712)序「上古の時、言と意と並に朴にして、文を敷き句を構ふること、字に於きて即ち難し。已に訓(くん)に因て述べてあるは、詞心に逮ばず。全く音を以て連ねてあるは、事の趣更に長し」 〔王仁昫刊謬補欠切韻‐序〕
② 漢字の持っている意味に当たる日本語のよみ。和訓。くに。
※名語記(1275)二「訓のよみにもをよばざる也」
③ 漢文訓読のとき、漢字にそえるよみがな。
※点例(1703)上「此字例 このとよむは正訓也。訓を付べからず。これとよむには、の字を付べし」

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くん‐・ず【訓】
〘他サ変〙 ⇒くんずる(訓)

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くん‐・ずる【訓】
〘他サ変〙 くん・ず 〘他サ変〙 漢字を日本語にあてて読む。訓で読む。訓読する。
※百丈清規抄(1462)三「為某所某と字を置た時に、所字を所(らる)と訓するはわるいぞ」
坑夫(1908)〈夏目漱石〉「芋の事を芋(えも)と訓(クン)じたのは是から先きの逸話に属するが」

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