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観察【かんさつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

観察
かんさつ
observation
事物や現象を注意深く組織的に把握する行為。類似語の観測は,天体観測地震観測などのように天然の対象を観察し測定することをいう。観察は広義には,測定を含むが,狭義には,光に対する植物の反応の観察とか,電子顕微鏡による微結晶の観察などのように,挙動やパターンを全体的,定性的に知ることをいう。

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デジタル大辞泉

かん‐さつ〔クワン‐〕【観察】
[名](スル)
物事の状態や変化を客観的に注意深く見ること。「動物の生態を観察する」「観察力」
《「かんざつ」とも》仏語智慧によって対象を正しく見極めること。

出典:小学館
監修:松村明
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大辞林 第三版

かんさつ【観察】
( 名 ) スル
物事の様相をありのままにくわしく見極め、そこにある種々の事情を知ること。 「自然現象を-する」 「 -が鋭い」 「 -記録」 〔もともとは仏典や漢籍で「正しくみること」の意。「哲学字彙」(1881年)に英語 observation の訳語として載る〕

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

観察
かんさつ
観察は、実験とともに自然科学の重要な研究方法である。したがって、理科教育(自然科学教育)の学習方法としても重視されてきた。自然科学の研究対象である自然は、客観的な実在であるから、われわれの頭のなかでさまざまに解釈しても、自然そのものの構造や法則性が明らかになるわけではない。われわれが、自己の身体や道具を使って自然に直接働きかけることによって、初めて自然は、その構造や法則性をわれわれに語りかけてくる。その働きかけが実験や観察である。
 実験と観察の区別は、詳細な議論をすればむずかしい問題も出てくるが、いちおう、実験は、自然的な条件を人為的にコントロールして、自然の状態ではおこらないような現象をおこさせるのに対して、観察は、自然状態のままで事物や現象をとらえることだとしてよいであろう。しかし、自然をありのままに見るということは、ただ漫然と視点も決めないで見るということではない。このような観察をいくら繰り返してみても、自然についての新しい発見を得ることはない。したがって、理科授業などで生徒が観察の重点を決められないでいるときに、教師が援助してやることは、けっして生徒の自主性や観察の目的を損ねるものではない。観察というと、どうしても「目で見る」ことに重点が置かれがちであるが、耳や鼻、舌などのほか、皮膚や筋肉などの感覚も重視しなければならない。
 われわれが、観察をもとにして自然の事物や現象に関するさまざまな概念を形成していく過程は複雑である。まず最初に、いろいろな感覚器官を通して得られた感覚が、大脳に伝えられて、そこに知覚を生じさせる。それからいろいろな知覚が統合されて一つの表象がつくられ、続いてその表象が他の表象と比較されたり、分析されたり、総合されたりして抽象や捨象が行われ、概括され、一般化されて一つの概念に高まるのである。したがって、自然をありのままに、主観を混ぜないで見れば、おのずから自然についての正しい概念が得られるなどということはありえないのであって、観察から概念形成までには高度な思考過程が含まれている。
 それと同時に、一つの概念が実際の事物や現象と正しく対応し、豊かな内容をもつためには、その概念が事物に対する豊かな感覚や知覚によって裏づけられていなければならないのである。[真船和夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

かん‐さつ クヮン‥【観察】
〘名〙
① (「かんざつ」とも) 仏語。智慧によって対象となるものを正しく見きわめること。
往生要集(984‐985)大文一「如説観察。応当離貪瞋痴等惑業。如師子追上レ人」
物事をよく見て、推察すること。また、見て察すること。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※立憲政体略(1868)〈加藤弘之〉政体総論「去歳我旧幕府時勢を観察して」 〔周礼‐地官・司諫〕
事物のありのままの現象を注意深く見きわめ、客観的な知識を得ること。
※百学連環(1870‐71頃)〈西周〉総論「学に於ても又術に於ても、観察、実際共になかるべからず」
※死(1898)〈国木田独歩〉六「諸人の挙動を観察(クヮンサツ)して」
[語誌]①や②の意味では、仏典や漢籍に用例があるが、③は、明治以降、科学的な学問の方法態度の浸透・定着によって獲得された意味と考えられる。

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