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西国【さいごく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

西国
さいごく
東国に対する言葉で,時代によりその範囲は異なった。古く九州をさし,のち中国,四国地方をも含めていうようになった。鎌倉時代,六波羅探題管轄の西国とは,尾張 (のち三河) ,加賀以西の地域をさした。別に西国三十三所など中国,四国のみならず近畿地方をも含む呼び方もあった。明治以降は『西国立志編』など西洋諸国をさすこともある。

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デジタル大辞泉

さい‐こく【西国】
《「さいごく」とも》
西の方の国。
近畿から西の地方。中国四国九州地方。
㋑特に、九州地方。
日本の西にある国。
㋐西洋。ヨーロッパ諸国のこと。「西国立志編」
㋑インド。天竺(てんじく)。
西国三十三所(さんじゅうさんしょ)」の略。
西国巡礼」の略。
「これといふがこの夏の―の御利生(ごりしゃう)」〈浄・重井筒

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世界大百科事典 第2版

さいごく【西国】
古代において,東国の語は早くから用いられたが,日本列島内の地域名称としての西国の語はほとんど使用されていない。西国はむしろ,日本から見て西方の国,朝鮮半島新羅インド(天竺(てんじく))をさす言葉であった。畿内基盤として成立した畿内政権,その発展である律令国家にとって,東日本はみずからと異質な地域と強く意識されていたが,西日本はこの国家の成立するまでにさまざまな交流のあった地域で,西方の異質な地域をさす西国の語は,おのずと日本列島の外の国について用いられることになったものと思われる。

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大辞林 第三版

さいこく【西国】
さいごく西国

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さいごく【西国】
さいこくとも
西方の国。
日本の関西地方より西の国。特に、九州地方。
日本の西方にある国。特に、インド。
アジアの西方にある国。西洋の国。
京都を中心に、西国三十三所にある観音の霊地、またそれらを巡礼すること。西国三十三所。西国巡礼。
[句項目] 西国を打つ

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日本大百科全書(ニッポニカ)

西国
さいごく
東国に対し、西方の諸国をさす語であるが、時代や資料によりその範囲は一定しない。近畿から西の諸国、中国、四国、九州、とくに九州の場合が多かった。鎌倉幕府の西国守護や江戸幕府の西国郡代はおおむね九州地方を含み、中世から近世にかけての西国船(さいごくぶね)も九州地方の廻船(かいせん)であるが、江戸時代の主要街道の西国路は大坂から九州小倉(こくら)に至る中国山陽道である。しかし西国三十三所の札所は近畿から岐阜に散在するなど、明確なものではなかった。[藁科勝之]

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精選版 日本国語大辞典

さい‐こく【西国】
[1] (現代は「さいごく」とも)
① 西の方の国。〔春秋公羊伝‐僖公四年〕
② 近畿から見て西の地方。中国・四国・九州地方。特に九州地方をさすことが多い。
※大鏡(12C前)四「ひとりは東国にいくさをととのへ、ひとりは西国の海に、いくつともなくおほいかだをかずしらずあつめて」
※浮世草子・好色一代男(1682)五「室は西国(サイコク)第一の湊、遊女も昔にまさりて風義もさのみ大坂にかはらずといふ」
③ 日本から見て西の方の国。特にインド。天竺(てんじく)
※観智院本三宝絵(984)中「八年の冬、新羅国より仏像をたてまつれり。太子申給、『西国の聖尺迦牟尼仏の像なり』と」
④ アジアから見て西の国。西洋の国。
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉自助論第一編序「夫西国之強。由于人民篤信天道。由于人民有自主之権。由于政寛法公
※今弁慶(1891)〈江見水蔭〉七「西国(サイコク)二十七番の、観世音の本堂より」
⑥ 「さいこくじゅんれい(西国巡礼)」の略。〔日次紀事(1685)〕
※浮世草子・鬼一法眼虎の巻(1733)二「組頭のしかまやの杢右衛門は、以前西国(サイコク)をせられ、熊野の案内は能く知らるべし」
⑦ 飯のことをいう、人形浄瑠璃社会の隠語。
※楽屋図会拾遺(1802)下「楽屋之占傍(せんはう)多くは操の楽屋よりいでしものなり〈略〉飯を西国(サイコク)、汁(しる)をぢんだい」
[2] (吉原を「北国」というのに対して) 江戸時代、内藤新宿(東京都新宿区)の遊里をしゃれていう語。
※人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)五「北国とは廓(ちゃう)の事で、西国とは当時新宿の事を言ひやす」

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にし‐ぐに【西国】
〘名〙 西方に位置する国。都のある地方から見て、西の国。近畿から西方の国。西海道の国々。さいごく。
※土左(935頃)承平四年一二月二七日「また、あるひと、にしぐになれど、かひうたなどいふ」

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus

西国 さいこく

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