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褒章【ほうしょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

褒章
ほうしょう
栄典制度」のページをご覧ください

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ほう‐しょう〔‐シヤウ〕【褒章】
栄典の一。ある分野において、りっぱな行い、功績のあった人を表彰するために国から与えられる記章紅綬(こうじゅ)(人命救助)・緑綬徳行卓越)・藍綬(らんじゅ)(公益・教育など)・紺綬(公益のための私財寄付)・黄綬(業務精励)・紫綬(文化功労)の6種が定められている。→叙勲(じょくん)勲章
[補説]褒章の種類と授与対象
種類授与対象
紅綬褒章自己の危難を顧みず人命の救助に尽力した者
緑綬褒章自ら進んで社会に奉仕する活動に従事し徳行顕著である者
黄綬褒章業務に精励し衆民の模範である者
紫綬褒章学術・芸術上の発明・改良・創作に関して事績の著しい者
藍綬褒章公衆の利益を興し成績著明である者、または公同の事務に尽力した者
紺綬褒章公益のため私財を寄附した者
飾版(しょくはん)既に褒章を授与された者に、さらに同種の褒章を授与する場合

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ほうしょう【褒章】
栄典制度の一つで,勲章が国家に功績ある者に与えられるのに対し,社会や公共のため尽くした人々に与えられる栄典。1881年12月7日太政官布告第63号の褒章条例によって規定された。自分の危険を顧みず人命救助をした者には紅綬褒章,孝子・節婦・徳行卓絶なる者や実業に精励して一般人の模範たるべき者には緑綬褒章,教育,病院建設,道路・橋梁などの修築,田野の開墾,実業の発達などに貢献した者に藍綬褒章を与えることとした。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ほうしょう【褒章】
栄典の一。社会・公共・文化などに尽くした人を表彰して授与される記章。

出典:三省堂
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勲章・褒章がわかる事典

ほうしょう【褒章】
勲章位階と並ぶ日本の栄典の一つ。勲章が国家または公共への功労を顕彰(けんしょう)するものであるのに対し、褒章は社会の各分野での優れた事績、行いを顕彰する。1881年(明治14)の太政官布告第63号「褒章条例」によって制定され、自己の危難を顧みず人命救助した人に紅綬(こうじゅ)褒章、孝子(孝行な子)・節婦(節操堅固な婦人)など徳行卓絶な人、または業務に精励し衆民の模範である人に緑綬(りょくじゅ)褒章、教育、衛生事業、学校・病院の建設、道路・橋梁などの修築、田野の開墾、森林の栽培、水産の繁殖などに貢献した者に藍綬(らんじゅ)褒章を授与することになった。次いで1918年(大正7)に、公益のために私財を寄付した者に授与する紺綬(こんじゅ)褒章が追加され、さらに、第二次世界大戦後の1955年(昭和30)に条例の一部が改正され、業務に精励し衆民の模範である人を緑綬褒章から切り離して黄綬(おうじゅ)褒章の対象に、また従来は藍綬褒章に含まれていた学術・芸術・発明などの顕著な功績に対し新たに紫綬(しじゅ)褒章を制定することになり、計6種類となった。これには勲章のような等級はない。2002年(平成14)8月の閣議決定「栄典制度の改革について」では、対象者を拡大する観点から、緑綬褒章にボランティア活動を加える、紫綬褒章の年齢制限を撤廃するなどの改善がはかられた。紺綬褒章以外の褒章の授与は、勲章の春秋叙勲に合わせ、4月29日と11月3日に春秋褒章として発令され、受章者数は毎回おおむね800名を予定している。章は円形のメダルで、中央の金色の円内に褒章と記され、それを銀色の桜花紋(おうかもん)が囲んでいる。6種類は、それぞれの名称となっている色でつくられた、章を吊るす綬(じゅ)(リボン)で区別されている。複数回の受章となる場合は、褒章でなく、銀製の飾版(しょくはん)が授与され、それが5個以上になると、5個ごとに金製の飾版1個と引き換える。なお、表彰される者が団体の場合は、褒章ではなく褒状が授与される。また、受章対象者が死亡している場合は、遺族に賞杯(銀杯・木杯)または褒状が贈られる(遺族追賞)。

出典:講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

褒章
ほうしょう
国の栄典の一つ。主として民間人の善行を表彰する趣旨で、国から与えられる名誉の標章。1881年(明治14)褒章条例(太政官布告63号)が公布され、紅綬(こうじゅ)褒章、緑綬褒章、藍綬(らんじゅ)褒章の3種が定められたが、その後1918年(大正7)紺綬褒章、さらに55年(昭和30)黄綬褒章、紫綬褒章が増設されて、現在6種となっている。これらの褒章は銀製の章(メダル)をつるす綬(リボン)の色によって識別され、表彰の対象となる善行、事績の内容によって、それぞれ授与される褒章が定められている。褒章は、勲章とは異なって等級がなく単一級である。また、褒章の裏面には受章者の氏名が刻印される(紺綬褒章を除く)。すでに褒章を受章した者が再度同じ種類の褒章を授与されるような善行または事績があった場合には、そのつど飾版(褒章の綬につけて飾るもの)1個が授与される。表彰される者が団体の場合には褒状が授与される。授与される者が死亡した場合には、その遺族に、追賞として賞杯(銀杯)または褒状が授与される。なお、1947年(昭22)新憲法施行の際、他の栄典が廃止または運用の停止措置がとられたのに対し、この褒章制度のみは中断されることなく、むしろ運用が強化され、栄典制度の空白を補う効用があった。[内閣府賞勲局]

沿革と授与対象


紅綬褒章
自己の危険を顧みないで人命を救助した者に授与される。綬は紅色。[内閣府賞勲局]
緑綬褒章
孝子、節婦など徳行の優れている者に授与される。綬は緑色。第二次世界大戦後の受章者は3人にすぎず、近年授与例はない。[内閣府賞勲局]
黄綬褒章
篤農家、一般勤労者を対象とし、業務に精励し衆民の模範たるべき者に授与される。綬は黄色。[内閣府賞勲局]
紫綬褒章
学術・芸術上の発明、改良、創作について事績著明な者に授与される。綬は紫色。[内閣府賞勲局]
藍綬褒章
教育・衛生・慈善・防疫の事業、学校・病院の建設、道路・河渠(かきょ)・堤防・橋梁(きょうりょう)の修築、田野の墾闢(こんびゃく)、森林の栽培、水産の繁殖、農商工業の発達について公衆の利益を興した者または公同の事務に勤勉した者に授与される。綬は藍(あい)色。[内閣府賞勲局]
紺綬褒章
公益のため私財を寄付した者に授与される。綬は紺色。当初は、国および地方公共団体ならびに特定の公益法人に対し私財1万円以上を寄付した者が対象となっていたが、数次の改定を経て、1981年(昭和56)から500万円以上に改められている。なお、二度以上私財を寄付した者には銀飾版が授与されるが、これが5個以上になると、5個ごとにこれらと引替えに金飾版が授与される。また、1500万円以上の私財を寄付した者には、紺綬褒章のほか、木杯一組が授与される。団体が1000万円以上寄付した場合は、褒状が授与される。[内閣府賞勲局]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ほう‐しょう ‥シャウ【褒章】
〘名〙
① 高僧に天皇が与えるほめことば。
※黄梅院所蔵文書‐宝徳二年(1450)八月二七日・後花園天皇宸筆謚号勅書「染宸翰、而加褒章、特謚曰仏統国師
② 学問・文化・産業などの面で、立派な行ないや業績のあった人に授与される栄典。また、その制度。明治一四年(一八八一)に始まる。現在、紅綬・緑綬・藍綬・紺綬・黄綬・紫綬の六種がある。〔褒章条例(明治一四年)(1881)〕

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