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裸子植物【らししょくぶつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

裸子植物
らししょくぶつ
Gymnosperms
種子植物を2群に分けた場合,子房をもたず,胚珠が裸出している植物群をさす。被子植物に対応する一群であるが内容はかなり雑多である。系統的にまとまった自然群というよりは多くの別系統のものの,ある進化段階をまとめた人為的な群とみなす説もある。したがって系統学の立場からはソテツ類,イチョウ類,球果類 (針葉樹類) ,マオウ類,サバクオモト (ウェルウィッチア) 類,グネツム類などに分けられ,また化石植物のソテツシダ類ベネチテス類コルダイテス類などもこの裸子植物であることが知られている。

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デジタル大辞泉

らし‐しょくぶつ【裸子植物】
種子植物の一門。子房がなく胚珠(はいしゅ)が裸出しているもの。子葉は3枚以上が多い。古生代に出現、中生代に繁栄し、化石が多い。現存種はソテツ類・イチョウ類・針葉樹類・マオウ類に分けられる。→被子植物

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世界大百科事典 第2版

らししょくぶつ【裸子植物 Gymnospermae】
種子をつける陸上高等植物,すなわち種子植物のなかで,種子になる胚珠が,葉的な器官である心皮によっておおわれず,むきだしのままの一群の植物を裸子植物という。裸子植物に属する原始的な種子植物が出現したのは古生代デボン紀ので,それから中生代の白亜紀中ごろに被子植物が出現するまでは,陸上植物を代表するものであった。
[裸子植物の認識]
 この裸子植物群(マツスギイチョウソテツなど)は19世紀初頭までは,独立した植物群としては認識されていなかった。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

らししょくぶつ【裸子植物】
種子植物中で胚珠が心皮に包まれないで裸出する一群をいう。木部は主に仮導管からなり、重複受精はしない。マツ・イチョウ・ソテツなどがある。 ⇔ 被子植物

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日本大百科全書(ニッポニカ)

裸子植物
らししょくぶつ
gymnosperms
[学]Gymnospermae
種子植物のなかで種子に保護器官のないものをいい、被子植物に対する分類群である。すべて樹木であり、木部は仮道管からなり、師部(しぶ)要素には伴細胞がみられない。葉は大形の複葉から小形の針状葉、鱗片(りんぺん)葉などさまざまである。花は単性花で、花粉嚢(のう)や胚珠(はいしゅ)がそれぞれ集合して雄花や雌花をつくる。普通、花被(かひ)はない。球果をつける松柏(しょうはく)類では、胚珠が堅い包鱗に覆われて花被のようにみえるが、この包鱗は枝に相同な器官と考えられるため、葉と相同である被子植物の花被と同じとはみなさない。胚珠は心皮に包まれないで裸出し、普通、一枚の珠皮に包まれた珠心からなる。珠心で分化した胚嚢母細胞が減数分裂によって胚嚢細胞をつくり、さらに体細胞分裂を繰り返して、多量のデンプンを蓄えた多細胞の胚嚢となる。これは被子植物の胚乳に相当する部分で、受精前に形成されるのが裸子植物に特有な現象である。珠孔(胚珠の先端にある小さな穴)に近い胚乳組織からは2~数個の造卵器がつくられる。花粉は風によって受粉すると、胚珠内の珠皮と珠心のすきまにある花粉室へ取り込まれ、受精するまでの数か月間はここにとどまり、精子や精細胞をつくる。胚珠内で胚乳形成が完了すると受精が行われる。発芽後生じる子葉の数はさまざまで、イチョウは2個、松柏類は6~12個である。裸子植物は中生代に繁栄した植物で化石が多い。大形の複葉をもつソテツ類、球果をつける松柏類、珠皮が二枚のマオウ類の三群に大別され、現存種は約800種である。[杉山明子]

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精選版 日本国語大辞典

らし‐しょくぶつ【裸子植物】
〘名〙 種子植物門の一亜門。胚珠が心皮に包まれず裸出している。茎は真正中心柱をなし、木部にはマオウ類以外は導管がなく、仮導管が主要素をなしている。光合成による独立栄養を営む木本で、植物社会の主要素として繁茂しているものが多い。有性生殖は、植物体(複相)にできた大胞子嚢(のう)と小胞子嚢に相当する球花の中で、減数分裂を経て花粉(単相)と卵子(単相)ができ、花粉は珠孔から直接卵子との合体によって種子を作り、種子の散布、発芽によって個体を殖やす。この仲間は、シダ種子植物類、ソテツ類、ベネチテス類、コルダイテス類、イチョウ類、松柏類、マオウ類の七綱になり、多くの化石植物が含まれる。〔植物学語鈔(1886)〕

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