Rakuten infoseek

辞書

表意文字【ひょういもじ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

表意文字
ひょういもじ
ideogram
広い意味では,事物の概念をわす文字をいう。厳密な意味では文字は言語単位に対応するものであるから,絵文字などは含まれない。この場合の言語単位とはほとんどの場合単語なので,その観点から表語文字ともいう。シュメール (スメリア) 文字が,知られるかぎり最古の表意文字で,そのほかエジプトの象形文字ヒッタイト象形文字,中国の漢字がよく知られている。エラムの原始エラム文字 (前 3000~2200) ,インダス川流域で発見された原始インド文字 (前 2200) ,クレタ島などのクレタ象形文字 (前 2000~1200) も表意文字であるが,解読は完成されていない。これら表意文字は,程度の差はあってもすべて表音主義 (→表音文字 ) も併用している。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ひょうい‐もじ〔ヘウイ‐〕【表意文字】
文字の分類の一。一つ一つの字が一定の意味をもっている文字。漢字や古代エジプトの象形文字など。意字。→表音文字

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ひょういもじ【表意文字】
絵文字が発展して象形文字になり,ついで1字形が言葉の一つの概念あるいは一つの意味単位に対応する段階になって,表意文字は成立した。漢字は代表的な表意文字であるが,多くの場合1字形が1単語を表記するため,表語文字logogramとも呼ばれる。表意文字は,言葉の意味単位を表記する点で,音声面を書き表す表音文字に対立する。一方,象形文字と呼ぶのは,字形の作り方から分類した名称で,必ずしも象形文字すなわち表意文字とは限らない。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

ひょういもじ【表意文字】
ことばを意味の面からとらえて、一字一字を一定の意味にそれぞれ対応させた文字。絵文字・象形文字・漢字など。意字。 ⇔ 表音文字

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

表意文字
ひょういもじ
各字の示す単位が語形の段階にとどまり、それよりさらに細かく分割して示すことのない文字体系。いわゆる象形文字hieroglyph、すなわちシュメール文字やエジプト文字に加えて漢字もそれにあたるとされる。ところが、漢字は一面からみれば、音節文字である。漢語の基本語彙(ごい)はすべて一音節語で、したがって漢字の各字は音としては1音節を表示する(ゲルブI. J. Gelbのいう表音文字である)。しかし、古代文字の解読者たちは、漢字やシュメール文字やエジプト文字の字源の表意的な特徴をとらえて、とくに表意文字ideographとよんだのである。それに伴って表音的な特徴をも認め、表音文字phonographとした。それらは、古代文字の体系のなかで字源のあり方を対比させたものである。後漢(ごかん)の許慎が『説文(せつもん)解字』に示した字源説、六書(りくしょ)のうち、象形・指示を「文(すがた)」とし、形声・会意を「字(とりあわせ)」とする。さらに、転注は「文」や会意とともに表意に、仮借(かしゃ)は形声とともに表音にあたり、表音が圧倒的に多い。しかも、表意文字も語を表す限りにおいて表音機能を併せ維持している。しいて純粋な表意文字を求めるなら、文字以前の絵文字pictographの段階に立ち戻らなければなるまい。文字ともなれば、すでに、(a)一定の語形との結び付きと、(b)表音的な当て字(すなわち仮借)とに踏み込んでいるからである。[日下部文夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ひょうい‐もじ ヘウイ‥【表意文字】
〘名〙 ことばを主として意味の面からとらえて、一定の意味をもつ語のそれぞれに対応させた文字。絵画文字・象形文字・漢字の類で、その字形には、事物の形象をかたどったもの、符丁的な図形を用いたもの、またそれらを組み合わせたもの、それらに表音的な符号を添えたものなどがある。意字。表音文字に対していう。
※赤えんぴつ(1956)〈加藤康司〉活字と取組む人「何といっても表意文字である漢字はわずらわしい」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

表意文字」の用語解説はコトバンクが提供しています。

表意文字の関連情報

他サービスで検索

「表意文字」のスポンサー検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE GROUP, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.