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行刑【ぎょうけい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

行刑
ぎょうけい
Strafvollzug
自由刑執行する過程のことをいい,今日では,一般に矯正 correctionと呼ばれている。行受刑者を改善し社会に復帰させることを目的としている。このため行刑過程では,分類処遇制度や累進処遇制度が採用され,かつ一定限度の受刑者自治制も採用されている。日本で現在,行刑関係を規制する法的根拠は,監獄法を中心とする各種の行刑法令である。

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デジタル大辞泉

ぎょう‐けい〔ギヤウ‐〕【行刑】
自由刑を執行すること。

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監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

ぎょうけい【行刑】
字義どおりには刑罰の執行全般を指すが,犯人身柄拘束に限定し,罰金など財産刑の執行を含めないのが一般的である。犯人の身柄ということで,死刑囚未決囚をも含めて,刑事施設における被拘禁者の処遇一般を指すこともあるが,これは刑の執行としての拘禁とそうでないものとの混同であり,特に無罪推定もありうる未決拘禁者の法的地位に反するという批判がある。多くは,自由刑について,しかも,刑期の計算や執行の順序,執行停止といった刑式的・手続的側面(刑の執行)Strafvollstreckungとは区別して,その実質的な刑罰内容具体化の側面,とりわけ再犯防止を目指す犯罪者の改善処遇・社会復帰を強調する場合に行刑の語が用いられる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ぎょうけい【行刑】
自由刑を執行すること。懲役・禁錮・拘留の確定した者に刑を執行すること。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

行刑
ぎょうけい
広義では、刑務所少年刑務所・拘置所で行う自由刑・死刑・勾留(こうりゅう)などの執行その他の監獄業務の執行をいい、狭義では、自由刑にかかわる監獄業務、とくに受刑者の処遇に関する監獄業務の執行をいう。行刑は司法的側面と行政的側面とに区別される。司法的側面とは、判決で確定された刑を検察官の指揮・監督により執行することをいい、法的安定性の理念によって指導されるべき側面である。従来は、特別権力関係の理論によって、国家と受刑者は支配―服従の関係にあり、受刑者に与えられる自由は国家の恩恵であると考えられた。しかし現在は、両者の関係を法律上の権利・義務関係としてとらえ、拘禁(懲役の場合定役の賦科も)に伴う自由制約の限界(国家刑罰権の範囲)を法律によって定めて、受刑者の法的地位を明確にする努力が払われている。これに対し行政的側面とは、許容される自由制約の枠内で目的活動を遂行するという合目的性の理念によって指導されるべき側面であって、とくに受刑者の改善更生のために、医学・心理学・社会学などの科学的技術の導入の必要性が強調される。戦後はとくに行政的側面が重視され、行刑にかえて「矯正」という語も広く用いられている。[須々木主一]

矯正

犯罪者および非行少年の心身の障害を除去し、社会生活に適応させるようにすることである。おもに施設内処遇をさすが、少年院、少年鑑別所、婦人補導院における処遇を含む点で、行刑よりも広い概念である。行刑においては、合目的性の要請がしばしば法的安定性の要請と対立し、その枠を破りがちなので、最近では行刑の司法化ということが説かれており、イタリア、フランスなどでは行刑監督判事の制度を採用している。なお、アメリカ諸州では、不定期刑を採用し、制度的に合目的性の理念を一貫させてきたが、科学的技術による改善への疑問がおこり、最近では法的安定性の枠を重視しようとしている。[須々木主一]

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精選版 日本国語大辞典

ぎょう‐けい ギャウ‥【行刑】
〘名〙 刑の言い渡しをうけた者に、その刑を執行すること。刑務所がこれをつかさどる。広義には死刑の執行も含まれるが、普通は自由刑の場合にいう。
※読書放浪(1933)〈内田魯庵〉読書放浪「日本の歴史は戦争の連続で、殺戮行刑は殆んど常事となってゐたが」

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